時事放談

国会で自民党議員が理財局長を‘馬鹿か！’とののしっていた。さすがにスタンドプレーと思ってしまう。自民党の籠池元森友学園長・前川事務次官に対する攻撃も小学生以下レベルの低劣なもの。今は各省庁をののしっているが文科省・防衛省・厚労省・財務省他複数省庁に問題が発生している。そして加計学園の面談の件ではついに内閣府にまでにおよんできた。情報隠蔽・改竄・虚偽発言は行政全体に及んでいる。
これでは各省庁の問題とするには無理がある。行政は真実を国民に対し率先して真実を晒すべきだろう。この期に及んでの忖度での隠蔽・虚偽発言は見るに堪えない。

政府は早期の日朝首脳会談を模索しているらしい。北の脅威が憲法改定の追い風となり、憲法に専念する為に煩わしい外交を避けたと感じる。何回騙されようが今後騙されないようにするのが外交力。平和に勝るものはなく、少しの可能性でも国益の為に対話しなければならない。内政に困ると外交での挽回を目指すが拙速な成果は求めないで欲しい。
安倍政権の外交成果は直ぐには浮かばない。いろいろ手は出すが、拉致も慰安婦も北方領土も南シナ海問題も中途半端。うまそうな話に直ぐ飛びつき期待を持たせるが、返って問題を悪化させている気がする。
直近ではロシアとの共同開発で、英国から始まった自由主義陣営のロシア外交官追放に黙るしかなくなっている。またアメリカの一の子分を気取っているが、主権国家として国益を交渉できていない。
中国は一対一路構想を示し、アメリカの保護貿易を牽制している。韓国は平和外交を展開している。また、北朝鮮はパワーバランスの中で自国の安全を確保しようとしている。外交をサボった日本は取り残された。
外交は好き嫌いではなく国益の為にするもの。地球儀を俯瞰する為の外交を中韓朝に習った方が良くはないか？

前理財局長の証人喚問が終わり、首相は印象を‘政府としてはコメントしない。国民の判断に任せたい。確たるものが出ればケジメをつける。’と言った。これは小休止宣言で、支持率次第で対応を決めると言うことだろう。'
確たるもの'が出た方が良いかもしれない。また、証拠を出すな・忖度しろと言っているようにも聞こえる。首相は自分も夫人も関係ないと強調するだけで、行政の最高責任者として不正を正して行こうという気概は全く感じない。
決済時の理財局長・近畿財務局担当者・前森友学園長・首相夫人・前首相夫人秘書等を一堂に集めれば直ぐ真実は見えてくると思うが、組織ぐるみの隠蔽ならば外部の人間が明らかにするのは難しい。喚問を拒否し続ける姿こそ、国民を騙していると思う最大の理由なのだが・・・
企業なら自社内の文書改竄不正に、社長が同様の発言をすれば社会から猛烈なパッシングを受ける。今後は検察に任せるのだろうが、前森友学園長の長期間拘束、総理に近い関係者の暴行握りつぶし他の疑惑も多く、検察の公平性も疑われている。
検察は三権分立とか行政の公平性とか民主主義がちゃんと機能する姿を見せて欲しい。

森友問題の事実が少し明らかになってきた。そして、近畿財務局が森友学園側にゴミ撤去の口裏合せ依頼の疑惑まで出てきた。森友学園の教育方針は首相の教育理念と一致すると思うが？　国は森友学園側が仕掛け、国が被害者だとするが、不可解な事が多すぎる。学園長が‘尻尾切り’で切捨てられたと感じる国民も少なくない。
首相は学園長の人格攻撃を繰り返し、社会的に葬り去ろうとしている。一国の宰相の個人攻撃には呆れてしまう。森友学園長夫妻は詐欺容疑で拘留され、証拠隠滅懸念で保釈が認められない。自宅を競売に欠ける準備迄しているのに証拠隠滅等できる筈もないだろう。また、自民党議員の前川前事務次官に対する卑劣な人格攻撃もあった。去年の解散総選挙で曖昧になってきたが、モリカケ問題も未だ真相が解明した訳ではなく、政権側の反対勢力つぶしが酷すぎる。
大多数の国民は首相が疑惑の中心に居ると思っている。裁判では疑わしきは罰せずだが、国の最高責任者は国民から信頼されなければ自ら身を引くべきではないのか？　自民党も公明党も票欲しさに、民主主義に挑戦するような
ここまでの傲慢さに、目を瞑るのは止めるべきではないか？

それは今日の行政府における、官僚の様々な失態であるように受け止めています。わかりやすく言えば、政治家の官僚の過度な押さえつけや権限の略奪、彼らへの威圧的姿勢等によって、良い意味でのプライドが官僚から消え失せ、政治家への過剰な忖度が働くと共に、反旗を翻す声なき抵抗が同時に顕在化されている点がそれではないでしょうか。政治家は確かに過去と比較しますと傲慢不遜さが増し、横暴さが際立って暴言・失言も日常的にさえなって来ました。安倍首相の問題が生じる度に口にしている「謙虚に丁寧、分かりやすく答弁させて戴きます」さらに「緊張感をもって、取り組んでいきます」の二つの言葉は実行された例がなく絵空事で、国民の耳には全く届きません。その場しのぎの達人、はぐらかすごまかす天才が安倍首相で、国民を常に蔑んでいる様子はアリアリで、上から目線でしかものが言えない姿は、終焉近しを物語ってはいませんでしょうか。今一番求められているのは対外問題でも、様々な国内問題の解決ではありません。それは眼前に横たわる我が国の政治家の心の問題こそが、先鋭化した先ず最初に解決せねばならない問題ではないか、昨今痛切に感じています。

一年前に首相夫人が公人か私人かと議論がありましたが、何故私人なのでしょうか？ 外遊では首相夫人として各国の首脳と会っています。また秘書とか警備もつき官邸に部屋があるとも聞きます。 最低でも大臣級の影響はあるでしょうし、首相の特使と感じるかもしれません。私人が海外首脳と会食し、秘書とか警備に公務員を使えるのでしょうか？　私人なら秘書の給料とか警備費とか政府専用機費用とか室賃の返却を求めるべきでしょう。税の無駄使いは許せません。
名誉会長とかの名誉職が沢山あるそうですが、多くは首相夫人という肩書に対し依頼したものでしょう。政府は夫人は私人だから喚問できないと言います。政府に反意を示す籠池前森友学園長とか前川前事務次官とかは私人でも直ぐ喚問します。夫人とか夫人秘書とか決済した理財局長の喚問をしないのは、公平性に欠けます。
森友問題では騙されたと言いますが、それなら堂々と国会に出て無実を晴らせば良いのではないでしょうか？ 国民から付託された行政で、権力者の不都合な事実を隠蔽するような事が許されてはなりません。また真実を国民に語ることはファーストレディとしての当然の責務ではないでしょうか？

英国はロシアの神経剤で元スパイら襲われ、ロシア外交官追放を決めた。米国も追従し、仏独等のＥＵ主要国・カナダ等も同調している。日本は何も言えない。ロシアとの共同開発も欧米の経済制裁破りに使われているだけではないか？　ロシアは経済的に余裕なく、日本マネーで極東開発が出来れば一石二鳥だろう。
安倍外交は評価に値すると言うが本当だろうか？
政権発足時に拉致問題解決を打上げるも、ミサイル・原発開発への圧力を唱えるだけで今や蚊帳の外。拉致解決は米韓にお願いをしている。２０１５年の日韓合意もアメリカの後押しがあったようだ。日本は成果を過大に喧伝し、韓国と食い違っている。翌年北方領土返還期待で日露共同開発に踏み切るもロシアは領土問題を語らない。米大統領に各国に先駆け会談するも北朝鮮問題は置去り、鉄・アルミ関税で対象除外にならず焦っている。
動きは速いが行当たりばったりで計画性が無く結果が出ない。世界を俯瞰すると言ったが、外交には相手がある。期待先行で独善的な島国外交は将来の禍根になるだけではないか？
ビジョンの無き外交が、世界からの孤立を招きそうで心配でならない。

佐川前理財局長の喚問は自民党と前局長との絶妙の掛け合いに感じた。台本を作りリハーサルでもしたのでは無いかと思った。
最初に自民党丸川議員が、公文書改竄の内閣関与の有無を確認した。資料体系も解らない内閣から指示がある筈もなく、‘よろしく’の後始末を行うのが部下の役割。国有地値引きの関与も、佐川証人は‘勉強した範囲では無い’と繰返した。首相夫人の名前を削除した理由では補佐人に確認したが
証言を避けた。真相解明には前々理財局長他数人の証人喚問が必須だろう。
丸川議員は‘勉強をした範囲’という言葉を外し‘書換え及び値引きに官邸の関与は無かった’と結論づけた。内閣は今後‘値引きに官邸の関与は無かった’と声高に唱えるのだろう。
内閣は財務省の問題としているが、一番重要な公文書改竄の動機が解らない。首相近辺が影響したと考えるのが普通だろう。首相は徹底的に解明するとしたが、支持率低下防止で追及姿勢を示しただけではないか？
行政信頼性の大問題。直接関与は無くても管理責任・道義的責任は間違いなく大きい。首相自ら先頭に立ち、真相解明し再発防止策を練るべきだが・・・酷民は何も解らない！

次第に世は清（少）濁（多）の傾向が、際立って来ているように痛感しています。教師・医師・宗教家・親など、過去、聖職者と言われていた方々の堕落と役割放棄、信用失墜、選良や公務員（警察官も含む）等、公僕者の国民無視と裏切り、大企業の利潤追求最優先によるコンプライアンス意識低下、いじめ・ストーカー殺人や各種の虐待事件、多方面の病的な依存症の増加、サイバーテロやIT関連事件、年金関連や金融機関事件などによる生活への悪影響etc。見方を変えれば、日本もアナーキー状態といっても過言ではないでしょうか。嘘の蔓延した中から真実を求め、悪の中から正義を探さざるを得ない、とても情けない質的にはかなり低位に陥った、黄色より赤信号が点滅してしまったのが日本国の実態のように受け止めています。加えて各種インフラの老朽化が進んだ末の都市機能のマヒが重なれば、まさに五濁爛漫、百鬼夜行、疑心暗鬼といった世が完全に訪れてしまわないでしょうか。全てとは言いませんが経済・お金・テクノロジー最優先で、人心や大自然の力、目に見えない力を蔑ろにした、形而上の世界への畏敬・謙虚さを欠いた付けが、徐々に迫ってきているように理解しています。

２７日の証人喚問では真実は語られませんでした。改竄に政治家が関わっていない事は強調しましたが、政治家に具体的な改竄指令ができる筈がありません。与党は綿密にシナリオを作り、喚問を何とかやり過ごし、真実解明の姿勢を示し、野党に痛いところを突かれない自信があって喚問を受けたのでしょう。
今回の問題は国会が行政に騙されたという問題です。本来なら与野党関係なく国会は真相解明に努めるべきです。行政の長が国会最大与党の総裁である事が、真相解明を妨げているのでしょう。憲法改定を唱える前に、日本の政治体制を根本から考え直さなければならないと言う事ではないでしょうか？

公文書改竄問題は財務省に責任を押し付け、終らせようとしているように感じてしまう。民主主義で先進国の日本。‘トカゲの尻尾切り’で済ませたら世界中から笑い者になるかもしれない。　
国民の多くは政府が景気を拡大させたと感じているが、例え景気拡大の功績があっても、国の在り方とか将来構想とか平和・自由・主権在民・三権分立・言論の自由とか行政の公平性はどうでもいいのだろうか？金融緩和すれば景気拡大するのは当り前で、本来正常化が終わらなければ評価には値しない。
政府は良い数字だけ並べアベノミクスは成功と言うが、生活が良くなったと言う国民は少ないと言う。給料は増えても可処分所得は増えず、庶民は物価高で生活は良くなっていないと言う。そして金融緩和だけで新たな産業は育っておらず、持続的な景気拡大は難しいだろう。
少子高齢化・団塊世代大量退職で人手不足は現実の問題になり、人手不足倒産も増えてきたと言う。今、日本は現実の課題を明らかにし、将来を考える時ではないか？
日本は北朝鮮とか中国とかロシアと違い民主主義国家。国民は国の現状を正しく認識し、国の将来像を一緒に描く権利がある。

昨今は全体主義化が進んでいるように感じて仕方がない。
自民党議員が文科省に‘天下り斡旋で首になった’・‘出会系バーに入浸っていた’と前事務次官の人格攻撃をしていたようだ。政権に疑問を唱える人間に対する下劣極まりない圧力だ。教師も医師も介護士も保育士も運転手も足りない時に、何故加計学園獣医学部なのか疑問に思うのは当然だろう。
前森友学園長には内閣自ら人格攻撃を繰広げ、悪人のレッテルを張り、行政は被害者だと言っている。しかし、財務省の嘘が発覚した。また首相夫人は広く活動しているが森友問題は一切語らない。学園長夫妻は拘留され、前夫人秘書は海外勤務となった。国ぐるみの隠蔽と感じるのも無理はない。マスコミへの圧力・差別等も噂され、日本は国民に真実を隠す国になってしまった。
内閣の実績は機密保護法・内閣人事局・集団自衛権・テロ等準備罪等国権強化に関わる事が多い。そして、国会は数で制圧する。裁量労働制もデータはお粗末だった。
民主主儀は戦後米国に押し付けられたとも言われるが良いものは良い。民主主義が機能しなくなるような愚行を許してはいけない。

日本は北朝鮮の微笑み外交に騙されるなと言うが、世界は日本の微笑み外交をどう見ているのだろうか？
アメリカ大統領には満面の笑みで近づいたが、北朝鮮問題では強硬発言の日本が取り残され、鉄鋼・アルミ関税では移民・関税等で懸念を示した国は除外され、何も言わない日本は対象になっている。沖縄もそうだが、アメリカの下僕で外交相手の主権国家と見做されていないという事か？
ロシア大統領と親密さを演じるが北方領土が戻る気配もない。ロシアはウクライナ侵攻・米大統領選介入疑惑・ドーピング問題・スパイ殺害疑惑等　欧米から危険視されている。領土を餌に極東共同開発で欧米の経済制裁破りと金ヅルとして使われているだけではないか？
日朝会談を模索するも足元を見られている。拉致問題を早期解決する筈も圧力の陰で棚上げされていた。
日本外交の軸は対米盲従と中国包囲網と経済優先とバラマキ？　フィリピンに巡視船１０隻を供与したが、比中融和が進んでいる。潜水艦とか原発迄輸出しようとしているが平和大国とは言えないようだ。
日本は米ロには何も言えず、中国と朝鮮半島は軽んじ、昭和初期の世界観で外交を行っているように感じる。

公文書改竄は首相の‘関わっていれば首相も議員も辞める‘との発言が関わっていると思うしかないだろう。官僚は官邸に出処進退を抑え込まれている。会社組織と同じで社長が客先で大見得を切れば、部下は反論出来ない。後で指摘するかもしれないが説得するには時間がかかる。もし嘘がばれれば‘その時はその時’と度胸を決める。
言う必要が無い事まで言って強調するのは昔から追い詰められた時に使われる手口。説明出来ない時に‘私を信じて下さい。’と言うのと同じ。
忖度か指示かは大した事ではない。単純に誰に利があるかを考えれば良く、むしろ忖度が蔓延する組織にした事の方が問題は大きいのではないか？　権力者はわざわざ細かな指示などはしない。政治には継続性が重要であり、官僚の経験と政治家の理念とのバランスが必要だが、政治の力が強すぎるのだろう。
国会そして国民を一年も欺き続けてきた事は間違いない。行政が嘘をつき、ルールを無視して正当化する。日本国国民である事が恥ずかしい。

森友公文書改竄を財務省が認めた。首相が‘事実なら首相も議員も辞める’と強弁した後の佐川証言。‘文書はない。’、‘政治家の関与はない。’との断定的な発言は、内閣と入念に擦り合わせた結果と思うのが当たり前だろう。
鎮静化させる為に、関連資料を洗い出し、過去の証言と整合性を取り、内閣府と財務省の総力を挙げて、内閣に疑義が向かないような答弁を作るのが内閣府の役目。そうでなければ内閣の危機意識欠如と言える。公文書改竄にまで手を染め無ければ後で問題になると思ったのではないか？
新聞のスクープと担当者の不幸が無ければ、事実が白日の下に晒されなかったかもしれない。しかし、もう内閣は事実を明らかにするべきだろう。佐川証言に内閣が関わらない程度の危機管理能力しか無いなら国は任せられないし、首相個人の危機回避の為に、民主主義を冒涜する行為をしたのであれば退陣するしかない。
悪あがきは世界に恥を晒す。国にとっての最善策を最優先に考えるのが日本国民に選ばれた政治家としての最低限の責任だろう。