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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第七一四回('18年9月23日 放送)
「ここから始まることは」「ここから始めることは」

ゲスト: 石破茂 氏/仙谷由人 氏

御厨

「さあ、石破さんこの結果どうでしょう。200票の大台に乗せるかどうかが、生き残りラインと言われてきたわけですけれども、254票と大きく越えました。どうでしょう」

石破

「ありがたい票だったと思っていますよ。やはり自民党の中っていろんな意見があるんでね、これ投票しなんてあり得ないですよ。実際に経済政策にしても社会保障政策にしてもね、あるいは防衛政策にしてもですよ。いろんな意見があるんであって、それをきちんと戦わせる自民党でなかったら、そんなもん自民党でもなんでもない。違う意見はこれだけありますよと。今回、総裁選やってみて、経済政策も社会保障政策も、あるいは防災のあり方も、憲法もね、明らかに違うわけですよ。同じ自民党だから正反対なんてことはあり得ないけどもね。だからそういう意見を支持する動きがこれだけあるんだよっていうのは、私は自民党にとって良い事だったと思いますね」

御厨

「仙谷さんいかがですか」

仙谷

「二つ申し上げたいんだけども、ひとつは世界中ね、あるいは日本の地域でもそうだけども、選挙って勝った方が正しいということになるんだけども。反対に今の時代は正しいことを言っている方が、より正しいことを言っている方が、選挙で負けてますよね。アメリカもそうでしょう。だから、今度、僕は、そりゃどちらが政策的あるいは政治的な軸の問題として正しいかって言ったら、そりゃもう圧倒的にどっちが正しいかという判断だったら石破さんですよ。だから負けるんですよ。今の選挙ってどうもそうだなっていうのがひとつ。

それからもう一つは、そうは言いながら石破さんは私より一回り下なんですよ。12年下なんですよ。で、安倍さんよりも3つ下。まあ、とにかく若いんですよ、本当は。で、永田町年齢が、当選十何回とかなんとかって話だから皆さんベテランのように見えるけども、若い。それで、いつかは終わるポスト安倍というか、安倍総理も終わるわけですよね、いつかは。もう完全に次は、一番手は石破さんということに自民党の中ではならざるを得ないんじゃないですか。と、僕は見てますけど」

御厨

「終わった直後で何なんですけども、石破さん。次回の総裁選もお出になりますか」

石破

「それは随分先のことですがね、今回もやってみてね、すごいそれは皆さんにお世話になって、すごい申し訳ないなって思いもありました。ですけど、誰かがやらなきゃいけない。未来永劫続く政権はないんで。自分がその時に、今よりも更に国を担うのにふさわしい人間になるための努力をして、自分が納得したら出ますよ。それはね。これだけ長く議員やってきて、いろんな仕事やってきて、やらないっていうのは無責任だと思いますのでね。その時にもう一回やれと言って下さる方がいれば、それはやります」