愛しき日々よ
完結編初回のエンディングでこの歌を聴いた時から、仁先生は現代に戻ってしまうんだと、覚悟はしていました。咲さんとは結ばれず、一人で現代に残るのだろうと。
それにしても非常階段に一人残され、もう一人の自分がいなくなった踊り場を見つめ「咲さん・・・すいません」と謝る先生のあの声の切なさと言ったら・・・胸が痛くて苦しくて、ただただ涙が溢れました。
おそらくは多くの方が(もちろん私も)望まれたであろう、仁先生と咲さんの江戸で二人揃っての幸せな姿を見ることは出来ませんでしたが、仁友堂は後世に名を残し、先生は健康を取り戻し・・・咲さんが自分自身の幸せを諦めてでも望んだことは叶ったのだと、幸せの形は決して一つではないのだと、そう思うようになりました。
先生の記憶が薄れる中、咲さんが手紙に綴った言葉の美しいこと。それを読んで涙する仁先生の美しいこと。本当に残酷で優しい未来ではあったけれど、咲さんの想いが先生に届いたことで、これは一つのハッピーエンドなのだと納得しています。
貴女に吹く風よ 貴女に咲く花よ
貴方と追いかけた日々よ
野風さんも、咲さんも、龍馬さんも先生の記憶にはきっと残ると信じています。
chibichobi/女性 2011.6.27 (Mon) 15:08