重い「問い」をつきつけられたような……
偉大なる実績は残っても、名は、いや存在したことさえ忘れられる。
このことは、幸福なことなのか不幸なことなのか。
しかしながら、考えてみれば、歴史に名を残す人間なんて、ほんのひとつまみ。大半の人間は忘れられてしまう。
それでも「生きていた」という事実はあるわけで……
確かに、後世の人間にとってみれば、目の前にある薬を今自分が冒されている病に効くかどうかが問題であるわけで、誰が作ったのかなど、まず気にもしない。
もちろん医学だけではない。
人間が関わったあらゆるものは、名も知らぬ誰かが作ったものだ。
どこの誰かが「必ず」作っているものを使って、われわれは生きている。
自分は誰かを忘れ、そして自分も誰かに忘れられる。
ある意味、悲しいことではないか。
そんな現実を踏まえた上で、いまこの時をどう生きていくのか??と、このドラマを通して、問いかけられたような気がした。
スタッフキャストの皆さま 素敵なドラマをありがとうございました。
そしてお願いをばひとつ??
歴史に名を残すうこともないであろう、いち市井人、橘恭太郎が明治をどう生きたのか、というようなスピンオフを作っていただければなぁ、などと希望いたします……無理ですよね、やっぱり……
関西仁/男性 (45) 2011.6.28 (Tue) 12:46