「疑問」について
このドラマにおいてのタイムスリップの解明は、パラレルワールドだとは描かれていません。あの説明はあくまでも(生意気な)野口医師による、小説作成のための仮説です。きっと、視聴者やSFファンからそのような解釈が出てくる事を見越して、後輩医師に説明させたのではないでしょうか(野口医師は前作1話でも仁先生に説教していましたね)。でも、そのあとの医学史の書物や橘医院の存在や、咲さんの手紙によってパラレルワールド説が(このドラマでは)間違っていたことを、仁先生は確信しています。自分の名前はなくても、仁友堂の存在や医療の進歩、咲さんや橘家のその後を知って安心し、なによりも咲さんの想いの深さ・強さに泣いたのです。
タイムスリップの明確な解明はできていないかもしれませんが、仁先生が《同じ世界の過去に行き、6年間懸命に生きたことが今の世に繋がった》と信じる事ができた、それがすべてではないでしょうか。
ビギナー/女性 2011.6.29 (Wed) 13:22