○○先生への手紙は、咲さんのついた優しい嘘
龍馬さんとの写真に仁が映っていないのは、「修正力」で説明がつくと思いますが、「皆が仁を忘れてしまった。仁もいつかは忘れてしまう」というのは悲しすぎるし変だと思うんですよね。
今までの「修正力」は、人の心にまでは作用しなかったでしょう?佐久間象山は、子どもの頃に未来(現代)へタイムトリップしてまた江戸時代に帰ってきたわけだけれど、何十年経っても全部覚えてましたよね。仁も現代に帰ってきて少なくとも数日間は、はっきり覚えている。
「○○先生への手紙」で「名前も顔も忘れてしまった」と書いたのは、咲の優しい嘘だと思うんです。仁が咲のことを心配しないで未来と結ばれるようにと願って…。でも、自分の気持ちはどうしても伝えたかったからではないでしょうか。咲は、あの手紙の他に、自分の子孫に宛てて手紙を残したと思うんです(たぶん、安寿を養子にすることを決めたときに)。『ずっと後の世に、きっと”橘咲”のことを尋ねてくる男性が現れるでしょう。そうしたらこれらの写真を見せて、咲と仁友堂のことを話してください。そしてこの手紙(○○先生への手紙)を渡してください。』と…。だから橘未来は、いきなり現れて橘咲のことを尋ねた仁(普通なら不審人物)に、すぐにいろいろ見せ、「ずっとあなたを待っていた気がする」と言って手紙を渡したのかなと。それに、「○○先生へ」の手紙だけでは、橘未来が「医学史に進むことになったきっかけ」にはなりにくいですよね。きっと他に、南方先生の足跡を示唆するような手紙とか何かがあって、調べていくうちにいろいろなことが判ってきたのでは…!?
◆私の望む続編
橘未来の手術は成功した。回診で、仁は未来を見舞いに来た婚約者に会う。幸せそうな未来と婚約者。仁は「咲さん、野風さん、そこまでは上手くいかなかったですね。でも、私のせいじゃないですからね」と笑って、「未来さんが幸せで本当に良かった。咲さんと野風さんのおかげです」と清清しくつぶやく。
退院の日、橘未来は「先生、本当にありがとうございました。ところで、実は…」と、咲の残した手紙や日記等で判ったことを話し始める。その途中で「先生、◇◇号室の患者さんが急変です!」とナースが呼びに来て、病室を飛び出した仁。そして…再びタイムトリップ!
橘未来が話しかけた「咲の手紙で判ったこと」とはなんだったのか…それはまだ、当の咲でさえ知らないことだった…
じゅんじゅん/女性 (47) 2011.6.29 (Wed) 19:34