お疲れ様でした
私は子供の頃からのアニメ好きです。漫画がアニメ化されるのを数多く見てきましたが、これは、と唸らされる作品に出会った事は片手で数えるほどしかありません。実写化に至ってはお話にならないというのがこれまでの実感でした。JINはその私の常識を良い意味で打ち破ってくれた作品でした。本当に唸らされました。
思うに、原作を超えるほどの作品には、共通している点があります。スタッフの技量はもちろんですが、彼らの情熱、熱意、作品を大切に思い、愛している事。それがなければ見ている私達には伝わるものが少ないのです。JINはスタッフ、出演者の皆さんの熱意が伝わる作品でした。
個人的には咲さんのファンでしたので、あの終わり方は残念です。ひたむきで一所懸命で、どこか不器用な咲さんを、沢山の人が好きになったと思います。野風さんの様なドラマティックな展開はありませんでしたが、それでも私達を惹きつけた咲さんを演じられた綾瀬さんに、心から拍手を送りたいと思います。
作品としては無理のない良い終わり方だったと思いますが、どんなにSF考証に無理があっても、どんなに陳腐でも「そして二人は幸せに暮らしましたとさ」の原作ラストが私は良かったです。それだけが本当に残念でした。
ただ、久しぶりに胸の震えるような思いをさせてくれた作品に出会えてよかったと思っています。JINを送り出してくださった皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
絶滅危惧種オタク族/女性 (44) 2011.6.29 (Wed) 00:44