素晴らしい演出です!
今回の展開は、ハラハラドキドキものでした。
幕末の歴史の緊迫感が凄い!医師である仁の眼からすれば幕府軍も長州軍もなく、目の前に負傷者がいれば助けなければならない。医師としての使命として。
作家の吉村昭がかつて言った言葉に、「歴史の裏側にも目を向けなければ、正しき歴史は見えてこない」と。この時代、薩摩も長州も土佐も佐賀も、あるいは幕府も、どれが正しいということはなかったはずである。徳川を滅ぼさなくても、その政治体制さえ変革すれば国は変わるはずである。龍馬は仁によってこのことに目覚めたのですね。
来週から龍馬は武力倒幕から無血による政権返上。
すなわち「大政奉還」の道へと突き進むことになりそうですね。
このドラマのスポンサーである東芝の創業者・田中久重が出てくるとは思いもよりませんでした。江戸末期の発明家として名前はよく存じておりましたが、最後に仁が豆電球を手渡すストーリーにはただ感動するばかりでした。
明治23年に東芝が日本で初めて白熱電球の実用化に成功しましたが、最近流れているテレビCMに「日本初の電球を作った東芝だからこそ、どこよりも早く製造中止を決断しました」という言葉が即思い浮かびました。
時代は白熱電球からLED電気へ。この時代の変革期に、このような電球の原点をメッセージとして織り込んだ心憎い演出にただ感動するばかりでした。また、田中久重との出会いが、迷える仁の心に大きな足跡を残したことも素晴らしかったです。
ニャガちゃん/男性 (46) 2011.5.22 (Sun) 22:54