雪の中の回想・・・
雪の中で龍馬が野風のことを回想したのは、前作最終回での雪のシーンの別れのことを想い出したからなのでしょうか。
仁友堂を退院する野風を見送る仁、咲、龍馬。
「何かあったらいってくださいね」と、仁。
「では・・先生、最後にひとつだけ・・お願いがありんす。」
「なんでしょうか?」
「少し、こちらへ・・」と、そばに来るようにいう野風。少し近づく仁の胸もとをつかみ、仁の唇にキスをする野風。
驚く龍馬、咲、仁・・・笑い出す野風。
「咲さま、南方先生はかように医術以外はスキだらけの方でありんすゆえ、しかとお守りを・・」と、笑顔の野風。真剣に返事をする咲。
「では・・みなさま。おさらばえ・・・」
「きっとまた、いつか会えるから・・いいよ」と、ミキの言葉を、姿を重ねる仁は野風の後ろ姿を見つめる・・雪が降ってくる。
「野風ぇー。まだ、雪になりたいのかー」と、叫ぶ龍馬。ゆっくりとふりかえる野風は笑顔で「あっかんべー」をする。
「まっぴら、ごめんでありんす。これからは・・己の足で行きたい所に行くでありんす。そこで誰かと出会い、誰かを慕い慕われ・・誰よりも・・幸せになるでありんすー。
南方先生の手で・・生まれ変わらせて頂いたのでありんすから・・・南方先生・・ほんに・・・ほんに・・・ありがとうござりんした」と、叫ぶ野風は涙を流す。
涙をためる仁は「良かったです・・・私はあなたを助けられて・・良かったです・・野風さん・・」と、その言葉を聞いて満足そうに涙を流しながら、野風は雪の中を扉を閉めて出て行く。涙を流す仁・・・咲が語る。
「水というのは・・不思議なものでございますね。雨になったり、湯気になったり・・氷になったり・・雪になったり・・さまざまな姿になるけれど・・本当はすべて水・・そして・・・わたくしたちの目には見えずとも・・この世から消えてなくなることはない。わたくしはそう思います」と。
ニャガちゃん/男性 (46) 2011.6.1 (Wed) 03:39