歴史の修正力・・・それは神と仁との闘い
今なんとなく、仁がタイムスリップした理由が分かってきました。
仁は、自分が執刀した手術で大切な未来(みき)さんを植物状態にしてしまった。おそらく現代医療でもどうにもならないのでしょう。唯一の救う手立てが、未来(みき)さんの出生を含めた過去の歴史を「限定的」に書き換えることで、全てを白紙に戻してしまうこと。これこそが神が示した仁に対する慈悲だったのではないでしょうか。しかし、タイムスリップして過去の歴史を書き換えるということは、日本の歴史そのものを変えてしまうという危険性があった。言い換えれば、あの頭痛の意味は、神は「お前を過去の世界に連れ戻したのは、未来(みき)を甦らせるためである。それ以外の事をすることは許さぬ」ということなのではないでしょうか。
過去の歴史に触ることは、歴史という遺伝子を傷つけ、やがて身(=未来の日本の歴史そのもの)を滅ぼすことになると。しかし、過去の世界にタイムスリップした仁は、会わなければ何事もなく未来(みき)さんだけを救うことができたであろうに、龍馬という歴史の転機に活躍した人物と出会うことになってしまった。これにより歴史のうずに巻き込まれることになってしまった。これこそが神が最も恐れたことであり、誤算だったのかもしれないと思うのです。
こうして仁は、自分をこの世界に戻した神と対峙し、神のみが支配しうる歴史の修正力と闘うことになった…のでは!?
今さらですが、あたりまえのようで分からなかった(ストーリーが複雑に入り組んでいて見えずらかった)、この物語の底辺を流れるテーマに気づいた感じがしました。
ニャガちゃん/男性 (46) 2011.6.7 (Tue) 08:30