”視聴者”ではなく”目撃者”として
「名作」といわれた数々のTBSドラマを観て育った者としては、期待の高さから、最近のものにはなじめず、遠ざかっておりました。「JIN-仁-」にしても、「荒唐無稽なだけだったらどうしよう」と怖々観始めたのですが、すぐに久々に熱中できる作品に出合えたと分かり、完結篇の現在に至るまで、欠かさず観ております。医療ドラマ、歴史ドラマ、恋愛ドラマ、ヒューマンドラマと、さまざまな要素があって、どこからでも入り込めるのが嬉しいですね。もっとも今では、ドラマを観てるという一歩退いた視点ではなく、江戸時代で実際に起きていることを目の当たりにしている”目撃者”となって、仁先生や咲さん、龍馬さん、野風さんとともに喜び、泣いております。それもこれも、キャスト、スタッフの皆さんの熱意が場面の隅々に感じられ、フィクションの枠を超えたリアルなものを生み出しているからだと思い、心から感謝致します。
”目撃者”でありますから、先のことなど分からない、と、あえて最終回のことは考えない、調べないように努めておりますが、叶うなら、仁先生と咲さんが結ばれ、幸せになる場面を見届けたいと願っております。江戸の人で真っ先に先生を受け入れ、先生が困難にぶつかる度に、側で支え続けた咲さん。その健気で一途な思いを、我々はずっと見続け、胸をしめつけられてきたのですから。
オジサンだってときめきたい/男性 (52) 2011.6.11 (Sat) 16:41