「お慕いしている」のは咲??
これほどひとつの言葉(台詞)にこだわっているのは、確かにちょっと熱心過ぎるかもしれません。でも、個人的には、やはりこの場面でようやく初めて咲は素直に自分の気持ちを仁先生に示したと思いたいのです。
会話の流れとして、仁「どうしてそんなことが(咲さんに)わかるのですか?」咲「先生を、お慕いしているから<私には解るの>です。未来さんは…たとえ己が消えようとも、先生の幸せを願っておられるはずだからでございます。野風さんと同じように」。
もし未来さんが主語ならば、最初に「未来さんは」とつけるのではないでしょうか。どちらにしても、咲は未来に同化した気持ち・心を抱いていた、と云う考えには同感です。ただ、こんな場面で自分の気持ちを前に押し出すのか?と云う疑問には、この場面だからこそ、自分の心を正直に出せたのではないかと思っています。手術室に入る前に、野風が仁先生が未来(みらい)から来た事を知っていた、と告白しました。上手にごまかしてきた野風さえ、正直に告げたのですから、咲も初めて正直になったのではないでしょうか?
長々と勝手な見解を述べてしまいましたが、咲さんは今度こそ、仁先生を慕う自らに正直に、でも仁先生を現代へと送りだしても大丈夫という覚悟が定まったのだと思いました。
manma/女性 (54) 2011.6.9 (Thu) 08:37