もう一度生まれてきたいと思う国を
最終回、
そしてここにつながるいろいろな場面をじっくり堪能させていただいた完結編でした。
私たちはどうしても
「がんばったのだから何か成果とそれなりの報酬を」
「思いはとげさせたい(とげたい)」というような
自分中心の考えや思いにとらわれがちです。
このドラマの中での龍馬は
いつも自分を他人から評価してもらおうということには関心がなく、国を良くしたいという思いで一貫していました。
仁先生も、ペニシリンに代表されるさまざまな医療の知識や技術を誇るのではなく謙虚に幕末のあの時代に惜しみなく提供しました。
そして、咲さんや野風さんの仁先生への思いも、けっして見返りを求めるのではなくただただ、先生の目指す医療をこの世に残すためにと向いていく…
主要な登場人物一人ひとりの思いや行動が、
やすっぽい恋愛物や立身出世物とは違って、
前へ前へと、向かっているからこそ、このドラマは、数々の涙は流しても、毎回すがすがしい思いを残してくれるのだと思います。
わたしたちにできることは、身近な人を改めて大切に思い、今ある自分のありがたさを思い、
「もう一度生まれてきたいと思う国」を作る、小さな小さな力となることなのであろうと思わせてもらいました。
ほんとうにありがとう。
ドラマニア/女性 (40) 2011.6.27 (Mon) 08:16