放送内容
8月12日放送 第6問 最近見かけない昭和のあれつぶれた?つぶれないでまだある?「瓦」
近年日本家屋が少なくなる中、瓦の姿をあまり見かけなくなった。
そんな中、瓦の技術を生かして、あるものを作ったところ大ヒット!
なんと年商1億円を稼ぎ出す瓦屋さんがあるという。
やってきたのは島根県浜田市にある、亀谷窯業(かめだにようぎょう)。
工場は何度も増築を繰り返し、かなり年季が入っている様子。
確認のため年商を聞くと…。
【亀谷】 年商は今だいたい1億くらいですね
そんな亀谷窯業が作っている瓦は島根県の石州瓦。
島根県石見(いわみ)地方で古くから伝わる伝統的な石州瓦(せきしゅうがわら)。
赤褐色の色合いと耐久性が特徴。
およそ900度で焼く一般的な瓦に対し、1200度以上の高温で焼く事で瓦内の水分がなくなり、硬くて丈夫になるという。
そして高温で焼くためには職人の技術が必要不可欠!
【亀谷】 空気が入ってると高温で焼いた時は爆裂するんで
粘土の中を完全に真空にするため熟練の職人が、慎重に空気を抜いていく。
さらに高温だと焼き上がりの反りやひび割れなどムラができやすい為、焼き上がりが均一になる様、釉薬(ゆうやく)と呼ばれるうわぐすりを塗り瓦を成形。
1枚1枚丁寧に手作業をしている。
【亀谷】 今こういうやり方をしているところはほとんどなくて全部機械
「ものづくり日本」の技術が詰まったこの瓦。
しかし瓦の売り上げは全体の売り上げの3割くらいしかない。
残りの7割は、石州瓦の技術を使ったある2つの瓦製品で儲けていた!
まず1つ目は山口名物「瓦そば」にも使われている直火用耐熱瓦。
直火に耐えうる瓦を作れるのも石州瓦を作る技術があるからこそ。
さらに耐久性の高い食器なども作っている。
そして残りの4割は意外な場所で使われていた。
そこは島根県からおよそ700km離れた、東京六本木。
なんと世界的に有名な一流ホテル、ザ・リッツカールトン。
やってきたのは45階にある日本料理店「ひのきざか」。
和食はもちろん鉄板焼きなど旬の食材を使った最上の料理が味わえる。
ザ・リッツカールトンが誇る高級店。
そんなお店の入り口すぐに使われているのが、亀谷窯業が瓦の技術を使った壁瓦というタイル。
耐久性だけではなく瓦特有の風合いやツヤ、抜群の存在感でなんと建築雑誌の表紙を飾ったことも!
なぜ島根の瓦屋さんが作る瓦が東京の一流ホテルで使われているのか?
その秘密は亀谷さんが選ぶ営業先にあった!