維新の動乱の時代は現代に通じるか
遂に維新の動乱期に入りましたね。前作での仁先生による江戸時代への現代医学が起こす奇跡と感動だけでは済まない厳しい時代と現実が始まります。
蛤御門の変での流血と炎上し負傷した京都庶民の悲劇的な最期は、この時代が維新の英傑による英雄譚では済まない、大きな悲劇も含まれていることを暗示しているようです。人の善意により支えられてきた南方仁ですが、今後は逆に悪意に翻弄され始めるのでしょうか?
予告編はあまりに過酷な状態でした。花魁だった過去により家を追われた野風さん同様、奇麗事では済まない現実がどうやら描かれ始めるようです。
今日本は、あまりにも危機的な状況です。まさに幕末の状況に酷似してます。
幕末の西欧諸国による植民地化の危機。現代の大震災と先が見えない放射能汚染の危機。そして、私の郷里福島県は、いま幕末以来の悲劇に襲われています。賊軍の汚名を着せられ、白河、二本松、会津と薩長軍により攻め滅ぼされ、あげくに青森斗南に流刑された会津藩士の歴史が現代によみがえったように、家や財産や家族を失った福島県からの避難民へのいわれのない放射能差別。そして故郷の喪失。なんともやり切れません。
しかし明けない夜はないのです。「神は乗り越えられる試練しか与えない」。まさしく劇中に何度も出てくる、その言葉を支えにするしかありません。歯を食いしばって虫のように一日一日這い進むしかないのです。最後には無知による悪意や試練に打ち勝って笑えるような未来が訪れるだろうことを劇中同様に期待したいですね。次週も楽しみにしています。
福島男/男性 (47) 2011.4.19 (Tue) 20:17