神の慈悲
仁先生は未来に戻れるのか、戻ってしまうのか、とにかく不安でしたね。包帯男は誰なんだろう?と考え始め、なんとなく自分だということが分かってきた瞬間に、いつか戻るという確信に替わったと思います。ちょっとした希望みたいなものが持てたんじゃないでしょうか。
それに、写真が消えた時から、友永未来さんがどうなったのか分からなくなり、次第に気持ちも薄れていっていたように感じます。その代わりに、咲さんの存在が大切なものとなった訳で、最後には咲さんの病気を治すために、崖に飛び込んだら、タイムスリップできちゃった!愛の為せる技でしたね。でも、江戸に戻ることは失敗してしまう…。悔やんでも悔やみきれるもんじゃあありませんよ、普通に考えたら。ここでまた不思議なことに、自分が自分の手術をしたはずが、違うことに替わってしまう!そして、橘医院を見つけちゃうんですからねえ。しかも、野風さんの血を引く橘未来さんが偶然通りかかってばったりと出会うんですから。そして、咲さんの安否も分かり、仁先生の心配が消えましたね。
咲さんは、仁先生が未来に戻って、頭の腫瘍を取り除くことを望んでいました。仁先生は、咲さんの感染症が治ることを望んでいました。どちらも達成されました。しかし、二人は離れ離れになってしまった!でも、お互いがお互いのことをずっと気に留めていた、記憶が薄れても!150年という時を超えた愛。恋文が結ぶ本物の純愛。
仁先生が二人存在してしまったり、記憶が消えてしまったりするのは、全て神の慈悲なのでしょう。次へ進む勇気を生み出す為の。『神は乗り越えられない試練は与えない』のですから。全ては、友永未来さんから始まったのですから。橘咲さんの人生は変わってしまったけれど。でも、咲さんはとても幸せな人生だったんじゃないでしょうか。本当に愛する人を想い続けることができたし、好きなことを仕事として生涯過ごすこともできたのですから。できれば、自分の子をもうけたかったかもしれないことだけが心残りではありますが…。
仁先生、橘未来さんとこれからどうなるんですか?
まりん/女性 (46) 2011.7.1 (Fri) 12:55