本当にありがとうございました。
放送終了後、完結編の録画を繰り返し見ています。
何かのインタビューで、石丸Pが「最後はもうずいぶん前から決まっている」とおっしゃっていらしたのを拝見しましたが、完結編のオープニングを見ると、なるほど全てが描かれていたと言うわけですね。
キャストの方々はもちろん、製作に関わった全てのスタッフの皆さんが、キチンと出来上がったゴールに向かい、日々邁進していらしたんだなぁと感心しましたが、それが今のドラマ製作を取り巻く環境の中で、どれだけ大変な作業の連続だったのだろうと思うと、本当に頭が下がります。
視聴率が欲しい、少しでも営業収入が欲しい。正直、どこのテレビ局もそう思っているでしょう。話題になる出演者の獲得に走り、プロットは後追いなのでは?と疑いたくなる作品も多く見られます。現場の役者さんやスタッフがいいモノを作りたいと頑張っていても、局の上層部からの指示で使いたい役者さんが使えなかったり、脚本の変更を強いられるケースも少なくないのではないでしょうか?
「視聴率は気にせず、いい作品を作りましょう」石丸Pがそう言って下さったから、安心して現場に臨めたと、主演の大沢さんもおっしゃっていたと思いますが、このJINと言う作品はその姿勢からして、昨今のテレビドラマとは一線を画していたのだと思います。石丸Pの揺らがない信念と、大沢たかおさんの一途で謙虚な演じ手としての姿勢に、現場全体がプロの仕事をしようとついて行っている様が、この作品からは本当に伝わって参りました。それは、緒方洪庵をはじめとする江戸の人々が必死に南方仁を守ろうと奔走する姿に重なりました。
完結編が始まる前は、本当に前作を上回る物になるんだろうかと、正直不安に思ったことがなかったわけではありません。仁先生と咲ちゃんの幸せな未来だって、そりゃあ見たかった。けれど、前作・完結編と全てを見終わった今、私はただただ、この作品のスゴさに圧倒されています。
凄まじいプレッシャーの中最後まで主演を務めきった大沢さんをはじめとするキャストの皆さん。最後まで揺らがぬ信念を貫いた石丸Pをはじめとするスタッフの皆さん。製作に携わった全ての皆さん。玄人の仕事を見せていただきました。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
P.S. 喜市くーん。私の子役NO.1は喜市くんだよー!!
chibichobi/女性 2011.7.7 (Thu) 10:25