
出水:ラジオとか御出演されることは・・?
寛斎:よくあります。はい。
出水:ジュンコ先生とこうやってラジオで・・・
寛斎:ラジオでは初めてですし、なにしろ私には師匠ですから。あれと一緒ですよね、部活と一緒で、先輩先生と弟子ですから。
JK:一生だもんね。過去は変わらないから。
出水:お二人の出会い、お聞かせ願えますか?
JK:横浜の大桟橋で、私が浜野安宏っていうのを送りに行って、カリフォルニアへ行くっていうので送りに行ったでしょ。行ってらっしゃいって言った時急に、若い男の子が、私がショッキングピンクの裏がプリントの来てたのね。誰か判らない人が来て、ウラ見せてくださいって。ちょっと聴きたいんだけど、あの時、送りに行ってるのに、ピンクに惹かれたの?突然。見送りよりもそっちの方が大切だったみたいね。
寛斎:これはね、えっと、ご本人がおっしゃっていることと、私の記憶がまったく違うんです。
出水:ええっ!山本さんの記憶は?
寛斎:私の記憶は、先生のところに許可を得て、お弟子さんにしてもらって、お針子になったんですね。スカート縫ったり、ブラウス縫ったり。それで彼女がアトリエで、私が出勤してアトリエで「今日の仕事よ寛斎さん」って教えてもらっていた布の色がグリーンで、ピンクっていうのは彼女のマニキュアの色で、教えながら教えてもらいながら、このピンクと緑は補色の関係で凄く引き立つわねって言われたんですよ。それで私は、デザイナーってこういう風に閃くんだなあ、って。
JK:だけどね、飛ばしてるよ。
寛斎:ええっ?
出水:(笑)
JK:兎に角、住所教えてくださいって。あくる日、本当に知らない男の子が突然来て。
寛斎:私のこと?
JK:そう。あのときまだ日大の学生だったでしょ。今日から弟子にしてくださいって、正座してガッと。スゴカッタ。そんな場面経験無いから、びっくりしちゃって。
出水:懇願に来たわけですね。
JK:まだ若いじゃないですか。親の許可を得ないとって言ったのよね。そしたら「僕は勘当されていますから、親の許可は得られません」って言われた。
山本さん、覚えていらっしゃいますか?
寛斎:弟子入りしたっていうのは覚えていますよ(笑)
出水:それにしてもお二人、見事にエピソードかぶらないですね。

JK:今日着ている洋服も、ネックレス、これアフガニスタン?中近東?
寛斎:中近東、はい。
JK:私さっき、寛斎さん来る前にお話したんだけど、カトマンドゥで逢ったでしょ。あの話したのよ。
寛斎:逢ったね!あー!
出水:ネパールのカトマンドウで、向こう側からベビーカー押してきたのが寛斎さん。
JK:あれが未来ちゃんよね。
寛斎:そうそうそう。まったく表参道で出逢うのと一緒で。二人の娘を連れて、ベビーカーを押して「あ、先生」みたいな。
JK:あんなところでね、奇跡みたい。MASACAな話が山ほどあるんだけど。想いだした?
寛斎:想い出しました。そこは一致しています。

寛斎:それで私は彼女のところで、いったい何を学んだかというと、いろいろなファッションのことを学びましたが、デザイナーというのは、いったいどうやって24時間過ごすか、それを学びましたよ。
出水:どんなことを学びましたか?
寛斎:まず、ぶっとんだ人ばかりでしたよ
JK/出水:(笑)
寛斎:いまでも言うんですけど、世界的な才能は、変わっていなきゃダメ。普通の人で世界に通じる人はいない。これは最も学んだことです。
JK:もう夜な夜な、とにかく時間が公私混同していて、仕事になるならない関係ないの。面白い人が毎日一緒だったわね。
出水:人が人を呼ぶ感じだったんですね。
JK:ずーっと続いているんですよ。わたしもそうだったけど。みんな一流になったじゃないですか。
寛斎:そうですね。
JK:一流を目指すということじゃなくて、お互いに、、、、面白かったの。それでどんどん、お互いに仕事が面白いし、いろいろ影響されたりというのが、一生これはやっているわね。
=オンエア楽曲=
M1. Fama / David Bowie
M2. Starman / David Bowie