コシノジュンコ MASACA

ファッションデザイナー:コシノジュンコが、それぞれのジャンルのトップランナーをゲストに迎え、人と人の繋がりや、出会いと共感を発見する30分。MASACA!な驚きを創造する人々…MASACA!な未来を想像する人々…そんな人々との出会い「MASACA!」がCREATIONを生み出す!

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コシノジュンコ MASACA
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出演者

コシノジュンコ
大阪府岸和田生まれ。78年パリコレデビュー。世界各地にてショウを開催。オペラやブロードウェイミュージカルの舞台衣装、スポーツユニフォーム、インテリアデザイン等幅広く活動。MASACAは初のラジオレギュラー番組。

出演者

出水 麻衣
TBSアナウンサー。
1984年2月11日生まれ。東京都出身。
上智大学外国語学部英語学科卒。
趣味:特スポーツ観戦・グルメツアー・観劇・ゴルフ・ランニングなど

2015年12月20日(日) 放送

お休み

賠償さんとのお話をたっぷりと!!

ゲスト 倍賞千恵子さん パート2
MASACA 27年も続くなんて!


出水:先週もお話にでましたけど「男はつらいよ」について、伺って参りたいと思います。最初はどのような形でご出演が決まったんでしょうか?
倍賞:最初はね、とにかく台本を頂いて読んだ時に、私が住んでいた滝野川(東京都北区)というところの町の人たちがいっぱいいるなと思ったんです。パン屋さんがパンを焼いて、酒屋さんのおじさんがいて、洗濯屋さんがあって、小さな商店街に小さな路地があって、路地を入っていくと猫がちょこちょこっといたりとか、小さなガラス工場があったりとか、っていう。そこにはとっても色んな職業をもった人が住んでいて、そういう人たちが台本の中にあったんですよね。そこの中に生きている「さくらさん」が、あぁいいなあ、こういう人が出ている映画に、私は出るんだ。早くクランクインしないかな、っていうのが一番強かったですね。
JK:でも色んな映画あるけど、これほど続いてね、みんなに親しみっていうのかな、無いですよね、ずーっと永遠に続きますよ、これは。
倍賞:27年間、48作・・・
出水:そこまで続くって、思っていらっしゃいました?
倍賞:全然思っていません。山田さん(監督)自身が、1作目で終わると思っていたから、当たってやりだしたときに、「さくらさんを、あんなに早くに結婚させなきゃよかった」って。
JK/出水:(笑)
倍賞:言ってましたけどね。私達もそう思っていなかったし。最初の頃は1年に3本撮ったこともあったんです。
出水:3本!じゃあ常にさくらを演じて・・・
倍賞:その間に他の映画も私は撮ってたんですね。それでそのうち、だんだん2本になって、後半は1年に1本になってって、、、だんだん出演者が歳とってきたから(笑)。イロイロな意味で大変になってきて。1本目と、一番最後を見比べてみると、ものすごくよくわかる。最初みんなパッチンパッチンで若いしね(笑)


JK:さくらさんのイメージをずーっと27年間ずっと同じ、歳とらないで続けちゃうわけね。
倍賞:だって歳とりましたよ。
JK:実際歳とっていくんだけど、やっぱり映画の中では、さくらさんイメージあるじゃないですか?27年もあれば、流行もあるから・・・
倍賞:流行りでスカートが長い時とか、ものすごいミニとかあったでしょ。さくらさんが超ミニ履くとさくらさんじゃないのね。流行りよりちょっと長くして履くとか。すごい長いのが流行った時には、ちょっと短くして履いたりとか。
JK:あまりファッショナブルにはしちゃいけないのね。
出水:どこかこう、安心感のある。
倍賞:前掛けをいつもこうやっているでしょ。で、短いスカートの場合はハイソックスを履いて。だから一時、あの時代、ハイソックスが凄い流行ったんですって。
出水:さくらさん効果もあってということですよね。
倍賞:そう。。。
出水:初対面の方もさくらさんのイメージで入ってくるので、ギャップを感じることもありましたか?
倍賞:ありましたね。自分が演じるということにも悩んでいたのかな。入り込みすぎちゃって、その役から出られなくなっちゃったみたいな。で、そのときに、演じるってつらいなあ、って思って・・・。あの、それみたいなものが、さくらさんが終わっても、どこかこう手をきると「さくら色の血」が流れてくるみたいな、いつもどっかにさくらさんがいるという。


渥美清さんって、どんな楽しい方?
倍賞:勉強家。物凄く勉強家で、本読んでるし、他の方のお芝居見ているし、映画見ているし、それから余分なものを持たない。いろんな意味でシンプル。お芝居な人ほど、山田さんに言わせると色んなことをグジュグジュやるっていう。そういうことをやらないで、一つの物を表現するっていうのは、贅肉が無い俳優さんで素晴らしいんだ、って。
JK:贅肉がない・・・。やっぱりスリムで生きなきゃ。
全員:(笑)
倍賞:渥美さんもそういった意味で、余分なことしないで、寅さんっていう人を演じていただろうし・・・。ただ渥美ちゃんもしんどかった時期あると思うんですよ。後半、つらそうだったし。だからどのくらい辛そうだったのかな、というのが分からないままに分かれてしまった、知らなかったっていうのが、私は心が避けそうでしたけどもね。勉強家だったし、歌舞伎がいいものがあると、「おいお前、歌舞伎観に行こう」って、歌舞伎観に連れて行ってくれて。帰りに何か欲しいものないかって、なんか買ってくれたり、美味しいもの食べさせてくれる。
言ってもいいのかな、、、ニューハマっていうステーキ屋さんあるでしょ。
JK:あるある。
倍賞:で、私がなんか悩んでいたのかな、そこ連れて行ってくれて。
JK:高いですよ!
倍賞:すごい高いと思うんですよ。それで別に、いろいろな愚痴を聴くとかじゃないんだけど、そういう時間を一緒に過ごしてくれて、「あぁ美味しかった」って、それで帰る。なんか満腹感で美味しいもの食べると、人間って豊かになるじゃない?そんなふうな心の支えみたいな。
JK:映画の中の兄妹と、外でもそういう気持ちがしっかりあって・・・
倍賞:どこかで私は映画の中でさくらさんのお兄ちゃん=寅さんであったんだけど、私は普段でも、倍賞千恵子でとってもアニキでに、どっかでなっていたんだなって。
JK:いいアニキを持ったわね。
倍賞:そんな風に思いましたね。、



=オンエア楽曲=
M1. 蘇州夜曲 / 倍賞千恵子

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