出水:お母様が2004年に脳梗塞で倒れられて、それから認知症を発症されて。綾戸さんは介護をおひとりで続けていらっしゃいますよね。介護されて結構たちますけれども。
綾戸:そうですね。10年ちょっとになりますね。
JK:介護って大変でしょ。
綾戸:実感しました。忘れないうちに先に言いたい。寿司屋さんで食べているときにね、私を救ってくれた言葉が出たんですよ。実はですね、あんまりみんなが「偉いね、がんばってるね。」って言っていたら、隣で食べていたおばちゃんがね、「ふん。介護なんて自己満足よ」って言うたんですよ。みんなが空気悪くなったんですよ。でも私、なんでそんなこと言うたんやろって、1日中考えていたんですよ。言うてるうちに、私倒れたんですよ。
そのときに、その言葉が生きましたね。合うてる。自己満足やと。
出来んことをやっているのは、自己満足ですよね。ヘルパーさんとかに頼んで、ちゃんと生きるもの。
おばあちゃんがもし認知症になっていなかったら、私に長生きしてほしいはずやん。私が死ぬようなこと、したくないですよ。自分の力を知るいうことも大事、ひとりでやったからひっくり返ってしもうたんです。だから10年続いているんですよ。いまは手を借りて。
JK:山あり谷ありでね。プラスプラスじゃしんどいもんね。やっぱりプラスアルファ、ちゃんとバランスとってね。
綾戸:頑張りすぎずに、というアドバイスがちっともわかりませんでしたから。
出水:この番組MASACAって言うんですけど。綾戸さんにとって・・・
綾戸:みなさんには当たり前かもしれないかもしれないことが、私にとってMASACAになることもありますよね。子供ですね。子供ってすごいなと思います。自分のMASACAよりも、産んだことからMASACAです。
JK:あんなすごい子になっちゃったわね。成長ってすごいよね。
綾戸:神秘です。私から出たのは確かなんですけど、この世界に入ると別物になっていくんだな、と。
なのに親の子なんですよ。不思議。言葉にしまりがないわ!すみません。もう
JK:ウチも同じこと経験してる。
綾戸:未知ですね。
=綾戸智恵オフィシャルホームページ=
http://www.chie-ayado.com/