出水:ジュンコ先生が岸和田、綾戸さんが阿倍野という場所。お二人とも大阪出身と
いうことで、共通点はあるんですか?
JK:単純に大阪弁やね。
出水:新しいアルバムも
綾戸:これが私のMASACAでございまして。40年前に17歳でアメリカへ行ったんです。
誰や計算しているの。私、MASACA、ロスでレコーディングするとは思っていなかった
んですよ。でもずーっと、なんかここに帰らなあかん、というか。40と言う数字、デ
ビューも40歳だったんです。40年ぶりのアメリカ。行ってはいるんですよ。でもチャ
レンジで行くのは、あの17歳のときと、今回の40年ぶり。これしかなかったんです
よ。で、ここでもう一度歌ってみたかったですよ、JAZZを。
それでタイトルも「Do Jazz」。これはコシノ先生と私の間では、ドゥ・ジャズでは
なく、「どジャズ」と。関西人は、ドゥとは読んでくれないと思うんです。
JK:(笑)
出水:というとある意味原点に立ち返ったような?
綾戸:原点はないんですよ。絶対進んでいるんで。ですけど40年前に今日を描けな
かったけど、今やったら40年前に「こんなことがあったから」と言えるじゃないです
か。過去とはそういうものじゃないですか?「あんなことせんかったらよかった」と
か「やってよかった」、ではなく、40年前に分からなかった今日がある、そのことを
振り返る、というだけで意味がある気がして。
JK:この40年間、いろんな人生経験あった上での、凄いよね。ただ歌っているんじゃ
ないもの。
JK:(経験といえば)いっぱいアルバイトしたでしょ。ほら、ワニ。
綾戸:ジョージア州で、ワニの餌食になるショーがあるんですよ。魔法をかけられ
て、お姫様が倒れて、ワニの口の中に放り込まれる。
JK:それを、いいギャラだから・・・
綾戸:50ドルもらえたんですよ。
JK:50ドルは大きいわよね。
出水:ええっ!
綾戸:(ワニは)絶対食べへんと。そういう風に訓練されていると。お腹いっぱいや
から絶対食べへんと言われて。そしたら、喉仏まできたら、生臭い、鶏の羽とか付い
ているんですよ、食べたばかりやったんやろね。
JK:どこまで入ったの?半分?
綾戸:半分でした。
JK:そんな経験した人いないですよ、50ドルで。
綾戸:お給料もらったら、アリゲーターで、ありげーたー!言うたってね。
JK:それ最高ね(笑)
=綾戸智恵オフィシャルホームページ=
http://www.chie-ayado.com/