コシノジュンコ MASACA

出水：もうすぐ七夕ですね。

JK：浴衣って、今やもうファッションで、
30年前に浴衣の仕事を初めてやって、普通は反物で、
それを手縫いで縫って、というのが当たり前だったんだけど、
それをプレタ、既製品にしたのが私なんですよ。

日本て、すごくうまくできているの、昔から。
浴衣で余所行きで着て、だんだん古くなるとノリが取れてフニャフニャになるでしょ。
そうすると寝巻になって、それから昔は赤ちゃんのオムツになって。

出水：布おむつになったんですか？

JK：今は紙おむつもあるけど、昔は全部、
すり切れてゼロになるまで浴衣を使ったっていう
もったいない精神じゃないけど、素敵なことだと思うの。
ただ浴衣で「しゃなり」じゃなくて、
今はもうそこまで使う人はいなくても、大切に受け継がれた伝統的なことですよね。

出水：今シーズンの浴衣も拝見しましたけど、
古典の落ち着いた色もありつつ、
これぞコシノジュンコというようなビビッドな色遣いで。



JK：そうですね。今年は琳派400周年ということもあって、
そういった花鳥風月、四季のものはいつも必ず入れるんですね。
だけど大胆にポップなもの、これもまたいいんですよ。
だからあえて凄いポップなものもやるんです。

出水：女性用男性用だけじゃなくて、お子さんのものも。

JK：粋な感じでしょ、男性は。
下駄とか履けないから、ゴム草履でいいの。男の子はね。
女性はハイヒールでいいと思う。
浴衣は「着物のTシャツ」だと思う。
もっと自由な感じで着ていいんですよ。

出水：そうですか！？
そう言ってくださると、ちょっと身近になりますね。

JK：たいてい、パーティーとか何かあるから、でしょ。
イヤリングつけたりして、楽しく着るというのが、
夏祭りに映えるというのが、浴衣だと思うのよね。

出水：とてもお忙しいと思うんですが、
お仕事以外のお時間、休日とか、大臣は何をされて・・？

林：そうですね、やっぱり、ピアノ弾いたりね、ギターを弾いたり。
あとは本を読んだり。
家で時間があるとき、ピアノを弾いたりすると
一番のストレス解消になりますね。



JK：よくパーティーとかで、お会いしていますから。
そういうところにこまめに出られるのもいいですよね。

林：そうですね。コンサートも行くようにしていますが、
私が好きな言葉のひとつに、「壺中、天有り」というのがありましてね、
壺の中に世界がある、って言うんで、自分の世界を一つもっていて、
壺みたいに、どこかに置いてあるんだけど、時々その中を出してみたり・・・
その壺の中に入っていくと、自分の世界があるという意味だそうですけど。
私にとって音楽がね、ひとつのそういう。



出水：音楽にしろ、食にしろ、人生を豊かにするものに対して
知識も愛情をお持ちになって。

林：食べるものが仕事になるなんて、
こんな嬉しいことないですよね。

JK：世界で日本食が注目されるというのは、いいですね。

林：やっぱりね、1週間食べ続けていて飽きない食事というのは
そうは無いですね。
和食はいろいろなバリエーションもあるし、飽きませんよね。

JK：ヘルシーっていうのがいいですよね。



出水：実はここ、農林水産省に食堂があって、
一般の方も利用されることができると伺いました。

林：そうなんです。実は農林水産省の食堂は隠れた穴場でして。
基本的にはオープンですから。

JK：これを聴いたら、どっと行っちゃうかもね。



＝WEB＝
農林水産省の食堂について
http://www.maff.go.jp/j/heya/syokudo/

＝オンエア楽曲＝
In The Summertime / Mungo Jerry
Silly Love Songs / Wings