JK:山下さんとはね。一緒にミャンマーのネビドまで行きましたよね。国際交流基金のミッションで派遣されて。向うで大統領にお会いしたんですね。
東南アジアのシーゲームスのためでしたよね。
山下:文化ミッションでコシノジュンコさんと一緒に行ったんですけど、私だけ文化の香りがしなくて。
JK:いやいや、向うはもう、シーゲームスを成功させるために、大統領から文化大臣から、一生懸命でしたもの。私そのあとユニフォームを頼まれたでしょ。
出水:ミャンマー代表のですか?
山下:シーゲームスに出場するすべての選手が着るユニフォームをコシノさんが。
JK:それ以来、どっぷりとミャンマーに入りました。
出水:ミャンマーで実技指導されたそうですが、ミャンマーで柔道は・・・
山下:世界的な大会にはあまり出てこないんですけど、東南アジアで2年に1回開催されるシーゲームでは2位とか3位のメダルはとっていたのですが、大統領も地元ミャンマーのネビドでシーゲームスを開催するということで、是非柔道でも金メダルを取りたいということで・・・
JK:結果どうだったの?
山下:たしか金メダルが4個くらい、とにかくミャンマー史上最高の。
JK:東海大学にミャンマーの選手が来てたでしょ。やっぱり日本で相手をやらないと強くならないから。
山下:シーゲームスって、わかりやすく言うと東南アジアのオリンピックみたいなものなんです。で、コシノさんがユニフォームを作られて、シーゲームスがミャンマーであった。それに日本がいろいろな形で携わった。それは日本とミャンマーをスポーツでつなぐという、非常に意味がありましたね。
JK:スポーツと文化って、両立させないと。勝った負けただけじゃなくて、そのあと町が栄えるとか、人の成長があるとか、あのとき畳と柔道着を約束していましたね。
山下:ちっちゃなNPOを立ち上げていまして。そちらの方で少し。と
東南アジアでも貧しい国なんですよね。私、初めて行ったんですけど、昔の日本を想い出すような感じで。
JK:仏教国だから謙虚なんですよね。
山下:私ですね。むこうの柔道連盟の会長、国会議員にお会いした時に、「なにか我々にできることありますか?」って言ったら、「こういうの、こういうのがあればありがたい」って言われたんです。
次に会った時に会食したんですよ。最初に、「山下さんとは前回初めてお会いしたのに、あれが欲しい、これが欲しいと言って、非常に恥ずかしいことを言ってしまった、そのことをお詫びしたい」と。世界の国、いろいろ回ってますけど、こんなの初めてでした。しかも国会議員がですよ。それでだけこっちは出来ること何でもしてあげたいと。
JK:もう鳥肌ですね。でもそれが柔道の精神じゃないですか。
山下:そうありたいですね。
JK:そこでやっぱり大きな絆、友情ができたと思うんですよね。
山下:いやあ、びっくりしました。
=オンエア楽曲=
M1. My Guy / Mary Wells
M2. Try Me / James Brown