コシノジュンコ MASACA

ファッションデザイナー:コシノジュンコが、それぞれのジャンルのトップランナーをゲストに迎え、人と人の繋がりや、出会いと共感を発見する30分。MASACA!な驚きを創造する人々…MASACA!な未来を想像する人々…そんな人々との出会い「MASACA!」がCREATIONを生み出す!

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コシノジュンコ MASACA
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出演者

コシノジュンコ
大阪府岸和田生まれ。78年パリコレデビュー。世界各地にてショウを開催。オペラやブロードウェイミュージカルの舞台衣装、スポーツユニフォーム、インテリアデザイン等幅広く活動。MASACAは初のラジオレギュラー番組。

出演者

出水 麻衣
TBSアナウンサー。
1984年2月11日生まれ。東京都出身。
上智大学外国語学部英語学科卒。
趣味:特スポーツ観戦・グルメツアー・観劇・ゴルフ・ランニングなど

2015年05月31日(日) 放送

書家紫舟さんの個展と、思い出の筆・・・

出水:書家紫舟さんの個展に行かれたそうですね。

JK:拝見しました。紫舟さんは前から知っていて、個展も何回も観ているんですけど、やっぱりオリジナリティがあるって強いですね。世界に通じますね。凄く独特の感性だと思うんですよ。書っていうのは紙に書いて平面的でしょ。それを立体的にするのがオリジナルだと思うの。

出水:私も拝見したんですけど、立体的な文字で、しかもそれに光を当てて、影も見せるという。



JK:で、その会場に筆が展示されてあったんですけど、そこで私、思い出したんですけどね。何年か前に、中国の温家宝首席が日本にいらしたときにね、お互いの中国と日本の文化人が10人ずつ集まるということになったんですよ。そこで文化的な交流をするということで。そうしたら温家宝さんが漢詩でご挨拶されたの。詩でご挨拶するって素敵だなあと。

そこで中国側の書道家協会の会長さんが、筆に墨をパシャッとつけてしゅしゅっと書いて。草書ね。それが凄く見事だったの。

そのあと迎賓館でパーティーがあって、偶然近くに座ることになって。筆の話を、「あの筆はどうやって、、、欲しいんだけど。」って言ったの。そしたら「じゃ送りますよ」って言うから、「いや、送らなくても、さっき使った筆でいいんだけど」って言ったら、「それなら簡単、すぐあげますよ」って言ってもらったのが、これなんです。



出水:貴重なもの!長さ50センチくらいありますね。

JK:こんな長いの見たことなくて、ありそうで無くて。それで同じように書いてみたんです。難しいものですね。素人の出番じゃなかった・・(笑)
これに似たような、綺麗な真っ赤でカワイイのを、紫舟さんが展示していたんですね。一番小さい細いカワイイのを頂いたんですけど・・・

出水:え?展示物をいただいたんですか?

JK:私って得よね(笑)これ、2本ともいただいたんだけど、これは使いません(笑)



出水:紫舟さんの個展、とっても見ごたえがあります。去年、フランス国民美術協会主催サロン展2014で金賞を受賞された
屏風の月夜見鯨(つきよみのくじら)も展示されています。横浜そごう美術画廊で明日までの開催です。

俳優:別所哲也さんパート1
まもなく開幕!
ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2015

出水:別所さんは、アジア最大級の短編映画祭、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」の代表でもいらっしゃいます。今年も6月4日、まもなく開幕です。

JK:私も以前SSFFの審査委員をさせていただいて。もう何回目になりますかね。

別所:もう17年になりますよ。

出水:SSFF、立ち上げのきっかけというのは?

別所:1991年が第1回になるんですけど、僕はアメリカのフハリウッドで映画デビューしたので、LAと東京を行ったり来たりになりまして、その際に現地で必ずショートフィルムの話になっていて。アカデミー賞にショートフィルムの部門があることなどは知っていたんですけど、現地で観たことがきっかけです。



JK:ショートフィルムの歴史は長いんですか?

別所:ショートフィルムは映画の原点でもあるし、画家で言うとデッサンがみたいな、映像作家の初めの一歩でもあります。

JK:メッセージがキチッとしていれば、1分でも結構強いですよね。長いからいい、短いから駄目、ということはないの。

別所:そうなんです。短くてもギュッとエスプレッソコーヒーみたいに凝縮されていて、そこに映画の宇宙があるというのがショートフィルムで。
ショートフィルムは「ワンシチュエーション・ワンメッセージ」なんて言って、あまり色々なロケ地に行くようなものではなくて、メッセージ性の強いもの。それから4コマ漫画みたいな、かわいらしい、くすっと笑えるものもありますし。

JK:全然お金のかかっていないものもあるしね。なんでもありなんだけど、心を打つかどうか、よね。



出水:SSFFに参加するには、ある程度、その、オーディションと言いますか。

別所:世界中から公募という形で毎年8月からやるんですけど、凄いですよ、もう5000本も集まっていますから。

JK:それを見るの大変じゃない?

別所:大変ですよ。スクリーナーというスタッフがチームを作って、全員でチェックをしていくんですね。

JK:17年前の1回目は・・・

別所:そうです。僕と数人の仲間でスタートして、映画祭の右も左もわからないので、自分でアメリカ大使館に企画書持って行ったりとか、ジョージ・ルーカスさんにeメール打ったりとか・・・
やり方がわからないので、自分が動くことからです。

出水:今でこそ市民権を得られているSSFFですけど、初められた頃は周りの反応は如何でしたか?

別所:最初の頃はショートフィルムなんて言っても、「え?8ミリの映画?」とか「学生の映画?」とか、そんな感じですよ。いろんなこと言われましたけど、だんだん市民権を得て。



出水:ジュンコ先生は審査委員を務められたことがありますが、その時の印象というと・・・

JK:意外にアジアの人がすごい頑張っているな、と思って。結果的に「&アジア」となったのは、当然の事だと思う。

別所:ありがとうございます。

JK:(映像を観て)「こんな場所あったの?」っていうのが、フィルムで実際に見られるわけだから、行ったような気になっているし、次にバンコクとか行ったとき思い出すもの。

別所:中国なんかも、北京五輪以前、都市開発が入る前の映像がショートフィルムで納められているものもあって、まさに真空パックされているというか、そこにいろいろな価値観が閉じ込められていて。

JK:お互いのアジアの文化を、きちっとしっかり理解できて、紹介し合うという、本当にいいことやっていますね。

=INFORMATION=
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015
6月4日(木)〜6月14日(日)
(会期中は一部のイベントを除き無料上映)
会場:表参道ヒルズ スペース オー/シダックス・カルチャーホール/ラフォーレミュージアム原宿/iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ/アンダーズ 東京 Andaz Studio/ブリリア ショートショート シアター
上映スケジュールなどは下記公式ホームページで
http://www.shortshorts.org/

=オンエア楽曲=
M1. I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch) / The Four Tops
M2. I'M AN OLD COWHAND (FROM THE RIO GRANDE) / Bing Crosby

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