上田晋也のニッポンの過去問

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【第43回】「東京公害”抗争”」1970年代(3月16日放送)

「上田晋也のニッポンの過去問」第43回目は、70年代、全国に蔓延した各種の「公害」、中でも東京の公害に注目しました。
1970年代、あの時代「環境問題」という言葉はメジャーではありませんでした。
マスメディアで盛んに喧伝されたのは「公害問題」。
「光化学スモッグが発生しました!」と、自治体の宣伝カーが走り回ると、
小中学校は屋外での体育の授業をやめ、人々は家の中に籠もったものです。
あの時代、世界的に最も注目されていた「スモッグ都市」「公害都市」は間違いなく東京でした。
 はたまた海や川を覗き込んでみると、そこにあったのは、排水の泡や、真っ黒けのヘドロでした。
東京都民は、悪臭の漂う、もはや魚も棲めない水に囲まれて、日々を過ごしていたのです。
 水は汚く淀み、悪臭を発し、空気は濁って、100メートル先が霞んで見えない……。
まさに現在、世界的に注目される、中国やインドの環境汚染ですが、じつは40年前の日本は、似たような姿を見せていたのです。
 我々の国は、そこからどうやって現在のキレイな姿を手に入れたのかを紐解きました。

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