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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

7月14日(火)ディレクター日記

日記の内容

6月中旬の朝、7時。前日の夜に大阪入りしていた私は、大阪在住の撮影スタッフ2名と新大阪駅近くの宿泊先で合流した。一路、和歌山県みなべ町を目指して出発した。みなべ町といえば、梅の里として有名で、3月には、梅の花が街を彩り、6月になると、梅の実の収穫期となる。今回は、梅の収穫している風景を撮影するために向かった。
大阪から車で2時間。みなべ町は、梅雨の時期だというのに雨は全然降らず、太陽が顔を覗かせていた。もう今にも夏本番を迎えそうになっていた。
そんな太陽に照らされて、梅の実は、薄紅色に色づいていた。もう完熟期。梅の木の下には、そんな表情をした梅の実がいくつも木の下に落ちていた。実は、梅の木から落ちた完熟梅は、梅干用として使われるのだ(※ちなみに梅酒などの加工品には、木から落ちる前の完熟梅をもぎ取って使う)。この時期、落ちる梅を受けるために、梅の木の下には、青いネットが張られる。だから、梅の里は、緑の木と青いネットが至る所で見られる。
そんな落ちた梅を農家の人達がすばやく、それでいて丁寧に拾っていく。
撮影終了後、協力してくれた方から、たくさんの梅干しを頂いた(約100個分位!)。

みなべ町で撮影が終わって、次に向かったのは、那智勝浦町。熊野三山の一つ、熊野那智大社と那智の大瀧を撮影するためだ。
みなべ町からは車で4時間もかかるという!今回のスケジュールを作成したのはこの私…。
車の運転をして頂いた、撮影スタッフのTさんには、本当に頭が上がらない!
太平洋の海沿いを走っていると、その途中、カメラマンのHさんが…
「ちょっと、良いですか?良い風景なので撮影しても良いですか?」と聞いてきた。
見ると、そこは橋杭岩と呼ばれる場所で、海の上に岩が仲良く並んで立っていた。
番組の構成とは直接関係なかったけど、きれいだったので、撮影することにした。
Hさんは、良い風景があると、撮っても良いですかと聞いてきてくれる。
私としては、こういうカメラマンの方と仕事が出来るのはとても嬉しい。
良い風景があれば撮りたいと思い、積極的にロケに参加してくれる。そして、こんな撮り方もあるんだと、「目から鱗」的な画も撮ってくれる。
そんなHさんのおかげで、翌日撮影した那智大社や那智の大瀧もとても良い画が撮影できた。

そして、我々は次なる目的地へ向かって出発することにした。その場所は滋賀県彦根市!
車のナビに目的地をセットしたら、6時間かかると出た!Tさんには、ますます頭が上がらなくなった…。

担当ディレクター:天田誠