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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

12月23日(火)ディレクター日記

日記の内容

■今週の見所:酒米「山田錦」の日本有数の生産地、兵庫。
山間に広がるススキの高原!)。美しい田園風景とコウノトリも生きていける豊かな自然が広がります。
兵庫といえば、「灘五郷」で有名な、灘の酒。
この原料になっているのが、特に六甲山北部に広がる田で生産されている酒米、「山田錦」です。すでに山田錦の収穫は終わっている時期のロケ。実際稲穂は見ることはできませんでしたが、酒造メーカー、沢の鶴さんのご協力で、実際のお酒に使われている40%まで磨き上げられた純白の山田錦の米粒を見せていただくことができました。
何だか神々しく、昔から脈々と受け継がれてきたお酒造りの神聖さ、またそれを支える農家の方々の仕事の凄さを改めて感じました。
山陽道、そして中国道から播但連絡道で日本海を目指す途中、西へ進路をとり、山深く、またもや、車一台がやっと通れるほどのくねくね道を車で上っていきました。
紅葉の季節、木の葉が赤や黄色に色づき、澄みきった空気の中を行くのはかなり快適!と思いましたが、運転する者は大変。途中から舗装されていない道が出現し、残念ながら四駆ではないロケ車は轍を避けながら、がたがた道を必死に上っていくはめに…。
で、突然開けたそこには、銀色に光るススキ、またススキ。
ススキの高原、砥峰高原が広がっていたのでした。平日にもかかわらず、ハイキングに来られた方々が結構いらっしゃいました。皆、この時期にしか見ることのできない光景を見に来られているようでした。ススキだらけの光景、何とも不思議な、初めての体験でした。光線によって様々に表情を変えて風に揺れる様子は、いつまで見てても飽きない美しい風景でした。
ここまで来た甲斐があったというもの…。
播但連絡道を北上していくと、コウノトリの郷として有名な豊岡市に着きます。
野に放たれたコウノトリに会えるのか半信半疑でロケハンに。毎日コウノトリの観察をしているというおじさんに偶然道端で会い、コウノトリのいそうな場所を教えていただきいざ撮影へ。
今お気に入りのねぐらは、川縁の工事現場の側に立つ電柱の上とのこと。工事の騒音など気にもせず、むしろ気に入っている感で、満足そうに下界を眺めている様子が印象的でした。一時は絶滅しかかっていた野生のコウノトリも豊岡の人々の努力により何とか数が増えつつあるようです。
里山はやはりいいものです。
かなり広くて土地の表情もさまざま。
南から北、北から南へよく移動したロケでした。

担当ディレクター:宮國史