TBSみのりの風景

5月12日（火）ディレクター日記

三重を訪れたのは4月上旬でした。まず我々を出迎えてくれたのは、三重県南部に位置する鬼ヶ城の桜でした。桜は満開、まさに春爛漫でした。
季節の変わり目というのは、自然と心がウキウキしてしまいます。

その鬼ヶ城から松本峠を目指して峠道を歩いていると、途中とても見晴らしの良い場所があります。そこから望めるのは、熊野灘に面する七里御浜です。男性的な景観美が多い吉野熊野国立公園の中にあって、唯一女性的な景観美を楽しめます。熊野古道の一部でもあります。
そんな七里御浜で、是非やって欲しいことがあります！耳を澄ませてみて下さい!!
「キュルキュルキュル〜・・・。キュルキュルキュル〜・・・。」
潮騒が奏でる独特な音色。とても不思議でした！こんな潮騒の音は初めて聞きました!!
この音色を奏でている正体は？というと・・・、それは小石なんです。
七里御浜は一面に小石が敷き詰められているんです。
三重県と和歌山県の県境を流れる熊野川。その熊野川が太平洋へ運んだ小石を
今度は黒潮が七里御浜へ運んで、現在のような一面小石が散りばめられた景観が出来上がりました。

七里御浜を代表に熊野地方は、海、山、川・・・など様々な豊かな自然に恵まれています。
特におススメなのが、「布引きの滝」です。三重県紀和町に位置し、深い山々に囲まれています。日本の滝百選にも選ばれています。ココの滝の一番の特徴は、
滝が「布」を「引」くように流れ落ちるところです。月並みな表現になってしまいますが、
女性的な滝でした。本当に癒されます。1日ボーっとするなら、この滝を眺めながらしたいと思ってしまう程です。
「すごいな〜、こんな滝があったんだぁ〜…。」
様々な景色を撮影しているカメラマンも、感動していました。

七里御浜と布引の滝。おススメです。
時間があったら、休みが取れたら、是非行ってみて下さい。

担当ディレクター：天田誠