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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

6月16日(火)ディレクター日記

日記の内容

農業を跡継ぎがいないー。最近、よく耳にする言葉です。
実際、日本各地で色々と取材していると、農家の方達はご年配の方達が多いのも事実です。
彼らは口を揃えて、この事を言います。
5月上旬、宮城県大崎市でも田植えが始まりました。1年の始まりは、1月1日からですが、米農家にとっては、田植えを行う、5月上旬が1年の始まりなんだなあ…彼らの田植えを行っている姿を見ると、そう思わずにはいられませんでした。

そこに、大の大人達に交じって、薄ピンクのキャップ帽、ピンクのTシャツ、ピンクの長靴といういでたちの女の子がいました。年齢を聞いたら6歳でした。
午後2時。我々撮影スタッフが到着した頃には、既に体中、泥まみれになっていました。
今では、機械で田植えを行うのが普通ですが、機械では入ることの出来ない田んぼの隅は、人の手で田植えを行います。女の子も午前中に田植えの手伝いを行ったそうです。
この後も、その田植えは行う予定とのこと。

「女の子の田植え姿が見たい。」そう思った私は、女の子にお願いしてみることに。
「やだあ!恥ずかしい〜!」。女の子は、ハニカミながら、隣にいたおじいちゃんの後ろに隠れてしまいました。「良いキャラしてるなあ〜。」。ますます、女の子の田植え姿を撮影したくなった私の気持ちを察してか、女の子は「おじいちゃんと一緒なら良いよ。」と言ってくれました。良い子だなあ。将来が楽しみ…と勝手な想像をしてしまいました。
田植えで、また泥まみれになっていた女の子。でも、その顔はとても楽しそう。

この楽しさを忘れずに、これから生きていって欲しいなあ。それがいつかは…と勝手な思いを巡らせてしまいました。

担当ディレクター:天田誠