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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

10月14日(火)ディレクター日記

日記の内容

北は中国山地、南は岡山平野が広がる岡山県。
今回は、県の中央を南北に流れる 旭川(あさひかわ)を軸に北から南へ旅しました。
鳥取県との県境近くに広がる蒜山(ひるぜん)高原。
雨が降ったり止んだりのあいにくの天気でしたが、高原の爽やかな空気と蒜山三座の麓から湧き出す清流で、とてもすがすがしい気分に。
この清らかで豊かな水が、田畑を潤し、また、岡山特産の白桃やピオーネの瑞々しい美味しさにもつながっているのでしょう。

棚田の風景には圧倒されました。県中北部、車幅ぎりぎり、ぐるぐるの山道を上って下ってして辿り着いた山間に、美咲町、大垪和(おおはが)の棚田がすり鉢状に広がっていました。42.2ヘクタール、850枚の田があるそうです。
「日本の棚田百選」にも選ばれている有名な棚田で、地元の人々が棚田米の生産、販売に力を入れるなど、その保全に熱心に取り組んでおられます。こんな山深いところに田を切り拓き、米づくりを行ってきた人々の姿に想いが至り、自然と人の手によってつくりあげられてきた棚田の風景の美しさに一層心が動かされました。
若い担い手はやはり少なくなっているようですが、素朴で豊かな「農」の風景が岡山にはまだまだ残っています。
清らかな水の流れ、里山の美しさを感じていただければと思います。

担当ディレクター:宮國史