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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

12月16日(火)ディレクター日記

日記の内容

見所:栃木の回でも書きましたが、時間的や場所的な問題がある場合、事前にロケハンせずにリサーチした情報で撮影に臨みます。
百聞は一見に如かず・・・。
実際、行ってみるとイメージと違ってガッカリすることも少なからずあります。
しかし、そんな悪いことばかりではありません。
撮影2日目。鳥取県を代表する川、千代川(せんだいがわ)の撮影を終えて次の撮影まで少し時間が出来ました。
そこで、スタッフのカメラマンがその近くに小高い300m位の山を見つけました。「ちょっと、山の上に行って見ますか?千代川の俯瞰が撮れるかも知れませんよ。」確かに、いつも川を撮る時は、どうしても橋の上か川岸から撮るしかありません。千代川の俯瞰が撮れれば、画代わりもするし、良いなあと思いました。
そこで、山に向かいました。とは言っても、必ず俯瞰が撮れるとは限りません。 木や他の障害物が視界を邪魔してしまい、画面でみると何を表現しようとするのかわからなくなってしまうのです。我々の業界用語で、抜ける場所(※視界の障害物が何もないところ。絶好の撮影ポイント)というのは、ありそうでないものなのです。
そうこうしているうちに頂上に到着。
う〜ん、周りは木が生い茂っていて、“抜ける場所”ではありませんでした。と残念がっていると、奥に小さな小道があるのを発見。行ってみると・・・、
そこは、大パノラマでした!
千代川はもちろん、鳥取平野を一望でき、さらに遠くに目をやると日本海まで見えるではありませんか!行ってみてわかったのですが、そこはパラグライダーのスタート場だったんです。
だから、“抜ける場所”だったんですねえ。「ミラクル来たよー!」とカメラマンとVE(ビデオエンジニア)が何回も言っていたのが印象的でした。
千代川が運ぶ砂が日本海へ行き、その砂が潮の流れと風で堆積し、鳥取砂丘は作られました。それを表現するのに、格好の撮影場所でした!
もちろん、番組内でその映像を使用したことは、言うまでもありません!
なかなか天候に恵まれなかった鳥取ロケでしたが、素晴らしい出会いがあって感動した1日でした。

担当ディレクター:天田誠