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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

4月21日(火)ディレクター日記

日記の内容

私事で恐縮ですが、埼玉県は、私の出身地です。
しかも今回取材で行った群馬県との境に位置する深谷市は、私の故郷(旧・花園町)なのです。

深谷市には、荒川が流れています。海のない埼玉県にとって、水の恵みは川からもたらされます。埼玉県人にとって荒川の印象は、住む地域によって違います。私の知り合いの一人が
県南部のさいたま市出身で、荒川は「ドブ川」「悪水」と呼ばれていたそうです。
でも、私を始め県北部出身者の荒川は、少々大袈裟に言うと、清流という印象でした。
30代半ばを迎えつつある私が小学生、中学生の頃は荒川で良く泳いだものでした。
近くの市営プールで泳ぐよりも、断然楽しかったです。それほど荒川はきれいでした。

少々話がそれてしまいましたが、埼玉県の北部に位置する深谷市を流れる荒川は清らかです。
そんな深谷市は荒川と、もう一つ、日本を代表する川に挟まれた地にあります。その川こそ利根川です。利根川は「坂東太郎」の異名を持つように、暴れ川として有名でした。そんな利根川が運ぶ豊かな土砂が、ある農産物の栽培に適していました。それが、全国的にも有名な深谷ネギです。
我々撮影スタッフが行ったのは、3月上旬でした。担当者の方とお話していると、こんなことを言われました。「もう少し早く来れば良かったのにね〜。12月位だったら、そこら中、みんなネギ畑で美しいんよ〜。」確かに言われてみると、我々は、もう収穫され、土だけが残ったネギ畑の方を多く目撃しました。ですから、緑色のイメージと言うよりも茶色いイメージの印象が残りました。

ただ、一面ネギ畑という景色には出会えませんでしたが、その後、深谷市の名産・“煮ぼうとう”の
撮影で、「國良」という店へ行きました。そこで、食べた煮ぼうとうは本当に格別でした。
(※詳しくは、ロケごはん日記に書いてありますのでご覧下さい)
3月上旬とは言え、赤城山から吹かれる“赤城おろし”(別名・からっ風)の強い風が寒さを助長させていた深谷市。そんな中、強風と格闘しながら、撮影を行っていた我々の身も心も温かくしてくれた煮ぼうとうが本当に忘れられませんでした。
「國良」のスタッフの方々、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!

私の故郷もなかなか捨てたもんじゃないなあ・・・。
私はそんな想いを抱きつつ、また東京へ戻っていきました。

担当ディレクター:天田誠