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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

7月7日(火)ディレクター日記

日記の内容

青い空、青い海ー。
高知県は、初めて訪れた私を最高のシチュエーションで出迎えてくれた。
向かったのは室戸岬。ココは、タコの足のような根を何本も張った、天然記念物「あこう林」や海に面した数々の奇岩があり、見る人を圧倒してくれる。
そんな景観に彩りをつけてくれたのが、青い空と青い海だった。
空は、白い雲とまさにスカイブルーのコントラストが見事。
そして、海は、空とは一線を画したようなコバルトブルーで佇んでいる。
潮の香りを運ぶ、さわやかな海風は癒しも運んでくれる。
その昔、室戸岬で修行をした平安時代の僧、空海が修行中に空と海しか眺めていなかったから、「空海」と名乗るようになったという言い伝えがあるが、もし自分も修行していたら「空海」と名乗ってみたくなる、というか、名乗るのが自然だー。そう思ってしまうほど、室戸岬の風景は、絶景と呼ぶにふさわしい場所であった。

そんな室戸では、高知県で昔から自生しているある果物が収穫できる。
それが、ヤマモモだ。埼玉出身の私は生まれて初めて見た。
キイチゴのような形で、味は甘酸っぱいイチゴのよう。
このヤマモモ、高知県の至る所にあり、高知県の県の花に指定されているほどだ。
熟練した農家の人達が、高さ5mはあろうかというヤマモモの木に軽々と登り、優しく摘み取っていく。
「お父さん、左側に移動してもらっても良いですか?」
こちらの撮影の要望に、農家の人は「しょうがないなあ」と言いながらも、
次々に応じてくれた。

撮影終了後、お礼の挨拶をすると、
「これ、持って行きなさい!」と収穫したばかりのヤマモモをたくさん頂いた。
一人から頂いたと思ったら、次々と農家の人達が「じゃあ、これも持っていけ」とヤマモモのオンパレード!思わず「そんなに食べきれないよ、おっちゃん!」と、おもいっきり叫んだ。心の中の話だけど(笑)。

そんな室戸岬、絶対に絶対に、もう一度行きたいと思った。

担当ディレクター:天田誠