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TBSみのりの風景

  • 毎週火曜よる10:54〜放送

ディレクター日記

5月5日(火)ディレクター日記

日記の内容

「この紋所が目に入らぬかぁ〜!」。茨城県水戸市と言って、まず連想するのがこの台詞であります。
皆さん、ご存知、永遠のホームドラマ『水戸黄門』で毎回見られる、あの決め台詞です。
「水戸黄門」は徳川藩主、水戸光圀公を題材にしています。
しかし、水戸を調べてみると、それだけではないんですね、水戸藩徳川家の功績は。
水戸にある「偕楽園」は水戸藩徳川家9代藩主、徳川斉昭が造園しました。
領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、造ったそうです。
石川県の「兼六園」、岡山県の「後楽園」と共に、日本三名園の一つとなっています。
ココの魅力は、何と言っても園内に咲き誇る梅の花でしょう。
3000本もの梅が植えられているそうです。
見頃の2月下旬から3月上旬は多くの観光客で賑わいます。
その偕楽園で取れる梅から、水戸に伝わるという保存食が作られていました。
果肉を潰した梅と紫蘇を漬け込んだ、その名も「紫錦梅」です。これを作らせたのも斉昭といいます。9代藩主、斉昭ってとても凄い人だったのですねぇ。
味の方はというと、と〜〜っても、しょっぱいです!「ああ、保存食なんだなあ」と思いました。
「お茶漬けにはちょ〜ど良いんだけどね〜。」紫錦梅を作る漬物屋のおばちゃんの言葉ですが、まさにその通りでした。しかし、一緒にいた60歳近い撮影スタッフが食べた感想は、「うん、ちょうど良いしょっぱさだ。」。「えーっ?!」と思いましたが、私より長く生きている分、水戸で代々伝わってきた伝統の味がわかるのでしょう。
とにもかくにも水戸は黄門様だけじゃないということがよくわかりました。
水戸の奥深さを実感した1日でした。

担当ディレクター:天田誠