土曜の夜と、たけしと僕

第31回 2013年12月3日

「本番までの過ごし方。そして単独ライブ」

毎週土曜、20時過ぎにTBSの楽屋に入られた殿は、一服するまもなく
すぐに事情通コメントの収録準備に入ります。

楽屋に入る。
座る。
事情通コメントの原稿をチエックする。
衣装に着換える。
メイクを仕上げる。

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この全ての流れを5分程度でこなすと、いよいよテンションを上げ、
基本‘ノリノリ‘で事情通コメントの収録へと入ります。

まったくデタラメな、決して事情を喋ることのない自称事情通は、
木曜日の打ち合わせの段階で、殿が‘これぞ‘といった
芸能ニュースをチョイスすると、
どんなかっこで。
どんな事情を。
どんな風に喋るか。と、全てご自分で決定をされたうえ、土曜の収録に望んでいます。

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事情通の収録を済ませると
メイクを落として、やはり休むまもなく、今度は22時からの生放送に備え、最終打ち合わせを安住さんも交えて行います。

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打ち合わせを終えると、お次はスタジオへ移動し、
その日の‘落ち物‘を確認してから、楽屋へ戻られ、ここで初めて一服つくのです。

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この時、だいたい時刻は21時少し前になっていて、本番まで、
約1時間程の‘待ち‘の状態が始まります。

この待ち時間、本来なら生放送に備え、楽屋にて静かにしているのが
望ましいのですが、基本、何かしていないとダメな殿は、

朝ズバで使用されたと思われるパネルを勝手に拝借してきては、
そのパネルに、本人が言うところの‘便所の落書き‘的なイタズラ書きを足した、恐ろしくブラックジョークのキツイオリジナルパネルの作成を開始するのです。

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このパネル、殿みずから手書きで作成するのですが、
せっかちな殿は、わからない漢字があると、‘早く調べろ‘といった
指示を付き人のシェパード太郎に出し、少しでも‘間‘があくと、
殿は「おい、早くしろ。遊びじゃないんだぞ!」といった決め台詞を
炸裂させます。

当たり前ですが、このパネル作成はまったくもって遊びです。

そして、けして、世間にはお見せできぬ、‘たけしお手製オリジナルパネル‘が
完成すると、「よし、田中の楽屋にそっと置いて来い」と、指示を出し、
ここでやっと、本当にやっと、殿は楽屋で静かに休み始めるのです。
で、
殿の言う‘田中‘ どは、ニュースキャスー後のスポーツ番組、「S1」で司会をされている、爆笑問題の田中さんであり、殿はもう一年も前から、
この、手書きによるブラック過ぎるオリジナルパネルを作成しては、せっせと田中さんにプレゼントしています。

当たり前ですが、頂いた田中さんも、
捨てるわけにはいかず、現在、田中さんの家には相当な数の
‘けして世間様にはお見せできない、たけしお手製パネル‘が、
ストックされているはずです。

そして、先ごろ殿から「おい、オレのパネルも結構溜まったろ。今度田中に言ってちょっと返してもらってよ、パネルをお披露目するライブでもやるか」と、

意気揚々と宣言されたのです。

殿はさらに続けて「ライブだったら多少キツイネタで大丈夫だろ?
もしあれだったら見に来た客によ、ネットなんかで内容を話さないように
頼めばいいいいよな・・・」
と、すっかりライブを開催する気満々で、その対処法まで提案しだしたのです。

この時、その場いた誰もが「殿、なにもそこまでしてライブをやる必要があるのでしょうか?地位も名誉もある殿が、今更ライブにて勝負をかける必要があるのでしょうか?」と、思いつつも、殿本人が大変やる気になっていたため、
あまりそのやる気をそぐのもどうかと思い、
僕は「そうですね。多分大丈夫ですよ」と、間違いなく大丈夫でない事態になりかねないのを承知で、とりあえず気のない返事を返したのです。

来年あたり、どこか街角の小さなライブハウスで、
ひっそりと、大変過激なビートたけし単独ライブが開催されているかもしれません・・・。

2013.12.3   アル北郷

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〆さばアタル・プロフィール

生年月日:1968年11月4日
出身地:香川県
1989年にビートたけしに弟子入り漫才師として「ダウソタウソ」「ウッチャソナソチャソ」「ダッチョ倶楽部」など師匠につけられたパチモノのコンビ名で活動。現在は「情報7daysニュースキャスター」などで自称ブレーンを務める。

アル北郷・プロフィール

生年月日:1971年8月26日
出身地:東京都
96年、ビートたけしに弟子入り。
08年、映画「アキレスと亀」にて東京スポーツ映画大賞新人賞受賞。
現在TBS系「情報7daysニュースキャスター」ブレーン。「週刊アサヒ芸能」にて「決して、声に出して読めない たけし 金言集」好評連鎖中

 

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