土曜の夜と、たけしと僕

第3回 2013年4月23日

「ビートたけしと北野武の座る席」

先週、政府会議メンバーに選ばれ、首相官邸にて
「アジア文化交流懇談会」に参加し、安倍首相の横の席に、実にラフなファッションでお座りになっている殿の姿を、テレビやネットなどの“ニュース”にて、見かけた方も多いはずです。

あの時、“ニュース”での紹介のされ方は「タレントで映画監督の北野武さん」でありました。

後日、殿はこのことを「やっぱりあれだな、あーいった場はよ、“漫才師のボケ担当のビートたけしさん”じゃまずいんだろうな」と、にこやかにおっしゃられていました。

何が言いたいのかと申しますと、別段“肩書き”や“呼ばれ方”について書きたいわけではありません。
で、
まずは写真をご覧下さい。

写真

これ、今回も例によって当番組の「たけしの三面記事」のコーナーにて、必ず
出てくる、決してまともな事情を話すことのない“自称事情通”の収録風景です。
今回は、なぜか殿が二人羽織をしながら熱々のおでんを食うといった、
一体どこへ向かっているのか、さっぱり分からないはちゃめちゃぶりだったのですが、この様子を見ていて、僕が思ったのは、
先に書いた、安倍首相の横の席に座った翌日の土曜の夜には、
もうすでに、殿は弟子を後ろにスタンバイさせ、二人羽織の席につき、
顔に熱々のおでんを押し当てられていたわけです。

簡単にまとめます。

首相官邸にて安倍首相の横の席に座る殿
熱々のおでんを前に、二人羽織をする席にも座る殿

さらに簡単にまとめると
文化人と芸人。

どっちがかっこがいいとか、どっちの殿が好きだとか
そういったことではなく

殿はいったいいくつ座る席があるのでしょう?
そして、さらにこの先、一体いくつの席が用意されているのでしょうか?

人間、歳を重ねていけば、おのずと座る席は決まってきます。

今、殿は66歳です。普通に考えれば、もう座る席は一つにきまっていて
充分にいい年齢だと思われます。
が、
殿には、今だに次から次へと新しい席が用意され、
さらに、そういった新しい席に座りながらも、
いままで座っていた席も、しっかりとキープしています。

お前は一体何が言いたいのだ? 

はい。殿が好んで提唱する「振り子理論」です。
100の悪は100の善になりうるといったふり幅の意味もあるのですが、
芸人でタレントとしてのビートたけしと、
映画監督で文化人な北野武の二つの顔を持つ殿が、
場面場面でその顔を使い分ける。それも「振り子理論」です。

今やられているこの「情報7daysニュースキャスター」が
実はこの「振り子理論」をよりわかりやすく実践している番組だと
僕は思うのです。

オープニングで往年のあるあるネタをやる。
ニュースによっては文化人然としたコメントも放り込む。
そして、時には事情通にて熱いおでんを顔にあてられ、リアクションを取る。

1時間半の番組の中で、はからずも、殿の生き方と、今の立ち居地を、
よりわかりやすく凝縮させている形になっているのが、
この「情報7days、ニュースキャスター」ではないかと、僕は思うのです。

2013.4.23   アル北郷

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〆さばアタル・プロフィール

生年月日:1968年11月4日
出身地:香川県
1989年にビートたけしに弟子入り漫才師として「ダウソタウソ」「ウッチャソナソチャソ」「ダッチョ倶楽部」など師匠につけられたパチモノのコンビ名で活動。現在は「情報7daysニュースキャスター」などで自称ブレーンを務める。

アル北郷・プロフィール

生年月日:1971年8月26日
出身地:東京都
96年、ビートたけしに弟子入り。
08年、映画「アキレスと亀」にて東京スポーツ映画大賞新人賞受賞。
現在TBS系「情報7daysニュースキャスター」ブレーン。「週刊アサヒ芸能」にて「決して、声に出して読めない たけし 金言集」好評連鎖中

 

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