土曜の夜と、たけしと僕

第8回 2013年5月27日

「初めて見た芸能人」

前々回のニュースキャスターの楽屋にビートきよし師匠が遊びに?来ていた。
殿にゴルフ用の「インソール」をプレゼントするために、その道のプロの方を連れて来ていた。
足型をとりインソールを作っている間、終始殿
「お前、こんな人達とどこで知り合ったんだ?バカラ仲間か?黒毛和牛か?」
ときよし師匠をからかっていた。
そして我々に向かって「こいつ(きよし師匠)昔先輩だったんだよ」

・・昔先輩なら今も先輩なのでは?
いつの間に先輩後輩が入れ替わったんだ?

今から33年前、空前の漫才ブームで漫才師達はテレビにひっぱりだこで、
土日には営業で全国を周り寝る暇もないくらいに多忙だったという。
小学6年だった僕も「THE MANZAI」は欠かさず見ていたし、当時はビデオなどという物はなかったのでテレビの前にラジカセを置いて漫才を録音したりしていた。

そんな折、うちの町にツービートが来るというニュースが耳に入った。
人口3万ほどの田舎町にあのテレビで大人気のツービートが来る?
漫才師の中でも特にお気に入りだったツービートを生で見られるチャンスなんて一生ないかもしれない・・・絶対に見たい。

親のツテを頼ってなんとかチケットを手に入れる事ができ、当日ワクワクしながら近くの市民会館へと自転車を走らせた。
座席は最前列の上手側。正に唾かぶり席だ。

公演が始まり前座で色んな芸人さんが出て来た。
(誰が出ていたかは全く覚えていない。唯一覚えてるのは東京丸京平さんだけ)

超売れっ子だったツービートは当然トリ。
出番を今か今かと待ちわびていた時、ふと舞台袖をみると出番を待っていた
ビートきよしさんが目に入った。
「うわっ、ツービートのきよしだ!」
「すげー、芸能人だ!」と不覚にもビートきよしさんで感動してしまった。

そして、いよいよトリのツービートの出番。
十八番のジジイ、ババアいじり、山形いじりなど市民会館が揺れるほど爆笑の連続だった事は今でも鮮烈に覚えている。

今から思えば、この時の体験が芸人を志すきっかけになったのかもしれない。
という訳で、僕が初めて見た芸能人は師匠ビートたけしではなく、(残念ながら?)ビートきよし師匠なのです。

さて、今週の一枚は

写真

高級車から降りて5分後にはこんな恰好の師匠です。
最近ガード下や地下街でもなかなか見かけない見事なレゲエっぷりでした。

2013.5.27   〆さばアタル

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〆さばアタル・プロフィール

生年月日:1968年11月4日
出身地:香川県
1989年にビートたけしに弟子入り漫才師として「ダウソタウソ」「ウッチャソナソチャソ」「ダッチョ倶楽部」など師匠につけられたパチモノのコンビ名で活動。現在は「情報7daysニュースキャスター」などで自称ブレーンを務める。

アル北郷・プロフィール

生年月日:1971年8月26日
出身地:東京都
96年、ビートたけしに弟子入り。
08年、映画「アキレスと亀」にて東京スポーツ映画大賞新人賞受賞。
現在TBS系「情報7daysニュースキャスター」ブレーン。「週刊アサヒ芸能」にて「決して、声に出して読めない たけし 金言集」好評連鎖中

 

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