土曜の夜と、たけしと僕

第20回 2013年9月10日

「HANA-BIその2」


前回に引き続き花火のお話を。

もちろん今回も「ベネチア金獅子賞」に輝いた名作「HANA-BI」は全く関係
ありません。

今年の東京湾大華火で知人の超高層マンションから花火を見下ろし、下で花火を見上げる大観衆に向かって
「俺も花火を下から見てみたいなあ」と
意味不明な優越感に浸っていた殿ことBTさん。

3年ほど前でしょうか。
殿から「明日東京湾花火があんだろ?うちのマンション目の前で見えるから来いよ」とお誘いを受けたので軍団数人で伺いました。

18時半くらいに行った時、殿はTシャツ、トランクス姿ですでにワインを飲んでいてほろ酔いの状態でした。
せっかく目の前で花火が見えるというので、音も楽しむため部屋の窓を開け準備万端で花火の開始を待っていました。

19時になり花火が「ドーン!」と腹に来るほどの大音量で上がり、我々も思わずその迫力に「おーっ」と声を上げる程でした。
しかし、

2、3発花火が上がった頃でしょうか。
「酒飲んでんのにうるせぇなあ!窓閉めろ!」と殿の一言。
せっかくの大迫力の花火なのに・・・

仕方なく窓を閉め、音なしで数発花火を見たところで、また殿の一言、
「なんかさっきから目がチカチカすんな。おい、カーテン閉めろ!」
・・・「えっ?今日は花火を楽しむ会じゃないのか?」

そう思っても口にはできず仕方なくカーテンを閉め、なぜかCSのゴルフチャンネルを見ることに・・・

この頃にはすっかり出来上がっていた殿
なぜか「花火を見て喜んでるような奴は絶対売れない!」と訳の分からない
小言を言い出したのです。
挙句の果てには
「お前ら今日何しに来たんだ?さっさと帰れ!!」
と言い出す始末。

「あんたが誘ったんだろ!」と美人局に会った客のような気持ちになったのは言うまでもありません。

すごすごと帰ろうとしてふと殿を見ると、トランクスから横チンがはみ出していたのです。我々はそれに向かって
「たまやー!」と叫びながら家路についたのでした。

外ではまだ花火の音が鳴り響いていました。

写真

2020オリンピックが東京に決まりました。
上の写真は前回の東京オリンピックを生で観戦したことのある北野さんです。

2013.9.10   〆さばアタル

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〆さばアタル・プロフィール

生年月日:1968年11月4日
出身地:香川県
1989年にビートたけしに弟子入り漫才師として「ダウソタウソ」「ウッチャソナソチャソ」「ダッチョ倶楽部」など師匠につけられたパチモノのコンビ名で活動。現在は「情報7daysニュースキャスター」などで自称ブレーンを務める。

アル北郷・プロフィール

生年月日:1971年8月26日
出身地:東京都
96年、ビートたけしに弟子入り。
08年、映画「アキレスと亀」にて東京スポーツ映画大賞新人賞受賞。
現在TBS系「情報7daysニュースキャスター」ブレーン。「週刊アサヒ芸能」にて「決して、声に出して読めない たけし 金言集」好評連鎖中

 

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