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雄二の映画情報
「モンスター」「僕はラジオ」 2004年09月21日
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モンスター 9/25(土)公開
  • 今年のアカデミー賞で、主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンの話題作がようやく公開。 アメリカ初というの女の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの物語で、ウォーノスは2002年に死刑になった。
  • 役作りにあたって、シャーリーズ・セロンは、13キロ体重を増やし、眉毛を抜き、義歯をつけての体当たり演技。
  • 監督は、パティ・ジェンキンスという新人女性監督でこれがデビュー作。
  • ヒッチハイクしながら娼婦を続けていたウォーノスという中年女性。 金を使い果たし、孤独にさいなまれて、人生に絶望し、自殺しようとしていたときに、レズビアンの娘と出会うところから物語はスタート。 レズビアンの娘を演じるのは、若手演技派のクリスティーナ・リッチ。
  • 娘に対して、ウォーノスは、生まれて初めて誰かから愛されたという喜びを抱く。 そして、相手を自分の元に繋ぎ止めるために、強盗殺人を重ねてしまう。
  • 映画は、その彼女が逮捕されるまでを描いていくが、学歴もなく資格も経験もないという主人公に対する社会の冷たい対応。 さらに彼女が男社会から受けた暴力。 そのような状況に対する目配りが行き届いている。
  • そして、人に騙され、裏切られ、それでも信じてしまう愚かな女なりの切ない愛情表現が、一層強くこちらに訴えかけてくる。
僕はラジオ 9/25(土)公開
  • 96年、「ザ・エージェント」(トム・クルーズ主演)でアカデミーの助演男優賞を獲得した黒人の若手俳優、キューバ・グッディングJr.。 「ラジオ」という呼び名で親しまれたある高校のフットボールチームの名物コーチを演じる。 この主人公は、現在も50歳を過ぎて健在。
  • 映画は、いまから26年前、主人公の青年時代の物語。 舞台は、アメリカ南部サウスカロライナ州。 主人公の若者は知的障害者で、学校にも行かず、仕事もなく、いつもショッピングカートにトランジスタ・ラジオを乗せて音楽を聴きながら町をうろついていた。
  • そんな彼をハイスクールのフットボールチームのコーチが目にとめ、練習を手伝わないかと誘い込む。 このコーチが彼に「ラジオ」というあだ名をつけた。 コーチを演じるのはエド・ハリス。
  • そしてコーチの妻を演じるのが、デブラ・ウィンガー。 実に久しぶりにスクリーンに登場。
  • ドラマはエド・ハリスが引っ張り、説得力のある描き方をしている。 キューバ・グッディングJr.も、実在の人物を演じるということで、こちらも義歯をつけて、なおかつセリフがほとんどないということで、無言の演技という難役に挑戦。
    この映画の劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント
    おはがきに、おところ、お名前、お年、電話番号そして番組への感想をお書きになって
    郵便番号107−8066 TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ・僕はラジオ劇場招待券」の係
    までご応募下さい。
    金曜日24日の消印のものまで有効。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
「インファナル・アフェア 無間序曲」「アイ,ロボット」 2004年09月14日
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インファナル・アフェア 無間序曲 9/18(土)公開
  • このところ韓国映画の勢いに押され気味だった香港映画の中で、唯一、気を吐いている。 アンディ・ラウとトニー・レオンが共演し、警察に潜入したマフィア組織の男と、組織に潜入した警察官とが交錯するドラマを描いた前作は、日本をはじめ世界的に大ヒット。 一気にパート2、そしてパート3が作られたが、今回はそのパート2。
  • ちなみに、前作は、ハリウッドでもリメイク版が作られることになった。 マーティン・スコセッシが監督、ディカプリオとブラピが共演という顔ぶれが当初は予定されていた。 最終的にブラピの代わりにマット・デイモンに。
  • 前作のラストで、トニー・レオンとアンディ・ラウの2人は死亡。 パート2では、物語の「その後」ではなく、11年前に遡って若き日の2人を別の俳優を使って描いていく。 パート2は、11年前から、97年の香港返還前まで。 香港返還後の展開は、パート3で描く。
  • 前作では脇役だった警察の上司(アンソニー・ウォン)や、マフィアのボス(エリック・ツァン)が、今回の物語でカギを握るキャラクター。 警察とマフィアとが敵対しつつ、奇妙かつ複雑な友情のドラマを展開。
  • マフィアの世界ということも含めて、この3部作はゴッドファーザーのパターンをうまく踏襲したという印象。
アイ,ロボット 9/18(土)公開
  • ウィル・スミスがロボットに不信感を描く刑事を描くSFアクション。 ここ数年のウィル・スミスは影が薄くなりかけていたが、「MIB」や「インディペンデンスデイ」など、SFものだとウィル・スミスは成功するというジンクス。 そういった意味では、本人も大張り切り。
  • 原作はアイザック・アシモフの「我はロボット」。これを大胆に脚色。 物語は、今から30年後の近未来で、家庭用のロボットが普及しているという設定。 例えば家事とかショッピング、犬の散歩はロボットが行う。
  • ある日、ロボット工学の第1人者の博士が殺されるという事件が起きる。 その容疑者として、サニーという名のロボットが浮上。 そして、刑事のウィル・スミスがこのロボットを取り調べていくうちに、ロボットの大群の反乱が巻き起こってしまうという展開。
  • ロボットのデザインは、「AI」のように人間に瓜二つ、というわけではなく、いかにもメカニカル。 顔は半透明のプラスティックでマスクのように無表情。 しかし、微妙な感情の変化を示す、その表情のつけかたが見せ所。
  • 一方、無表情なロボットと対照的にウィル・スミスはオープニングからしょっちゅう裸になって自慢の筋肉美を露出するサービスぶり。 オリンピックの後では食傷気味という気もするが、ウィル・スミスが裸を露出しているのにも実は伏線がある。
《プレゼントのお知らせ》
「アイ,ロボット」の特製グッズ(近未来型カレンダー時計)を10名様にプレゼント。
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ  「アイ,ロボット」特製グッズ・プレゼントの係
住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
9/17(金)消印有効。 当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」「雲 息子への手紙」 2004年09月07日
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フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 9/11(土)公開
  • アメリカのドキュメンタリー作家、エロール・モリス監督の作品。 今年5月のカンヌで、マイケル・ムーア「華氏911」がグランプリを獲得しているが、この作品は、その3ヶ月前のアカデミー賞で、最優秀長編ドキュメンタリー賞に輝いた。
  • 副題に「マクナマラ元国防長官の告白」とあるように、現在88歳(撮影当時は85歳)のロバート・ストレンジ・マクナマラというスーパーエリートが主人公。 ハーバードの大学院卒業、フォード自動車社長、ケネディー&ジョンソン政権下で国防長官、その後は世界銀行の総裁を務めたという経歴の持ち主。
  • この映画は、マクナマラが、主に自分が関わってきた戦争をめぐり、そこで自分が犯した過ちについて、反省を交えながら淡々と語っていく。
  • 主なテーマとしては、東京大空襲、キューバ危機、ベトナム戦争。 彼の証言とともに、衝撃的な未公開映像や、これまで非公開だった録音テープなどを駆使して、マクナマラの証言を裏付けていく。 そういった意味では、マイケル・ムーアの「華氏911」とは正反対の手法で反戦を訴えかけてくる。
  • 印象的なのは、ジッとカメラを見据えたカミソリのようなマクナマラの表情や語り口。しかし、その一方で、ジョン・F・ケネディの話をするときだけは、うっすらと涙を浮かべる。
  • ちなみに「戦争の霧」というこのタイトル。 「一旦、戦争の危機が起きると、どんなに賢明な政治家でも、冷静で合理的な判断力を失い、まるで深い霧に包まれたように混乱した行動をとる」 というマクナマラ自身の発言から引用されたもの。
雲 息子への手紙 9/11(土)公開
  • 監督は、マリオン・ヘンセルという55歳になるフランス人女性で、冒険家でもある。 そんな彼女が、ヨーロッパとアフリカの諸国を中心にした国々で、様々な雲の表情を1年がかりでカメラで収めたもの。
  • 飛行機やヘリコプター、熱気球に乗り込んで撮影。 雲が次々と変化する様子が映し出されるところが第1の見所だが、もう1つ、シングルマザーとして18歳になる息子に宛てた手紙というかたちでナレーションを挿入。 内容は、息子の妊娠と出産、夫との別離、息子が成長し「そろそろ家を出るよ」と言われ孤独を受け入れるときがついにきたという心境などを綴ったもの。
  • そのナレーションを担当しているのが、フランス語版ではカトリーヌ・ドヌーヴ、英語版ではシャーロット・ランプリング。 ちなみに全部で5カ国語バージョンがある。 日本では、ドヌーヴとランプリングのバージョンが交互に上映される。
  • 今流行りの「スロー・ライフ」にも通じるドキュメンタリー。
《プレゼントのお知らせ》
「雲 息子への手紙」の劇場招待券を3組6名様にプレゼント
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ  「雲」劇場招待券プレゼントの係
住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
9/10(金)消印有効。 当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
「ヴィレッジ」「父、帰る」 2004年08月31日
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ヴィレッジ 9/11(土)公開
  • 「シックス・センス」で大ブレークしたM・ナイト・シャマラン監督の最新作。 毎回、ラストのどんでん返しが期待されている監督だけに、今回も、アメリカでも公開直前までストーリーは極秘扱い。 日本の映画会社も、試写会で一人一人に「秘密を漏らさない」との誓約書を書かせた。
  • というわけで、内容に関しては、最低限しか紹介できないが・・・。 舞台になるのは、長老たちが管理している小さな村。 彼らは、「恐ろしい魔物がいるので絶対に森に入ってはならない」という 掟を守って暮らしてきた。 ところが、子供たちは、そんな掟に疑問を抱き始める・・・。
  • 親たちを演じるのは、アカデミー受賞俳優のウィリアム・ハート、シガーニー・ウィーヴァー。 子供たちを演じるのは、シャマランの前作「サイン」にも出ていたホアキン・フェニックス。 「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ。 そして新人のブライス・ダラス・ハワード。 彼女は、ロン・ハワードの娘でこの映画が彼女の本格的なデビュー作。 そればかりか、映画の実質的な主人公という大役。
  • 何気ない情景をあっと驚くカメラアングルで見せたりするサスペンスの盛り上げ方など、シャマラン監督がヒッチコックを相当研究したあとがみえ、見事な演出。
父、帰る 9/11(土)公開
  • ロシア映画。去年のベネチア国際映画祭で、グランプリ「金獅子賞」と「新人監督賞」の2冠に輝いた作品。 その監督は、今年40歳になるアンドレイ・ズビャギンツェフ。
  • 祖母と母親と暮らす10代の兄と弟の元へ、ある日突然、12年前に姿を消した父親が戻ってくるところから物語は始まる。 この父親は、次の日、いきなり2人の息子を遙か北部に位置する湖への小旅行に連れ出す。
  • アレコレ厳しい指示を出す父親に対し、長男はとりあえず従順な態度をとるが、弟は、ほとんど顔も覚えていない父親が威張り散らすことに猛反発。 そして父親と弟の諍いが、取り返しのつかない出来事に発展。
  • ストーリー展開はシンプルだが、この映画はほとんどセリフがなく、それが一層、謎めいた印象を醸し出している。 セリフの代わりに、父親にイエス・キリストの宗教画を重ね合わせてイメージをだぶらせてみたり、そうかと思うと、この父親は犯罪者ではないかと思わせるようなサスペンスフルな表情も見せる。 また12年前に姿を消したという点では、旧ソ連がなくなったのが12年前。 そのような政治的な暗喩が込められているのかとも思わせる。
  • 宗教的、政治的、犯罪ミステリー的、様々な見方ができる。 アートフィルムならではの面白さ。 そして映像の美しさ。
「LOVERS」「デビルズ・バックボーン」 2004年08月24日
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LOVERS 8/28(土)公開
  • 中国を代表するチャン・イーモウ監督が「HERO」に続いて、同じスタッフで時代劇スペクタクルに再挑戦。 中国のトップスターを揃えた前作で、ただ一人影の薄かったチャン・ツィイーを今回は全面に押し出した。 チャンは監督の秘蔵っ子。
  • 時代は、唐の末期。 彼女が演じるヒロインは盲目の舞姫で、実は、反政府組織の一員、という役どころ。 その彼女を追いつめようとする2人の官吏(役人)に、金城武とアンディ・ラウ。
  • 2人が色仕掛けで彼女に迫っていくという展開で、恋と裏切りと陰謀が渦巻くというストーリーだが、むしろ、監督が、チャン・ツィイーの魅力をアピールすることだけを目的に作ったような映画。
  • それだけに彼女の魅力はアピールされている。 特に序盤の太鼓を使ったダンスのシーンは圧巻。 アクションだけではなく、ミュージカルのシーンにワイヤとCGを使ったのは画期的な試み。
デビルズ・バックボーン 8/28(土)公開
  • スペインのホラー映画。 1930年のスペイン内乱が背景で、戦争で親を亡くした子どもたちが暮らす孤児院が舞台。 ここに12歳の少年が新しく入ってくるが、夜な夜な、彼の前には同じ年頃のゴーストが現れる。 そのゴーストはどうやら復讐の手引きをしてほしいと訴えている様子。
  • 監督は、メキシコ人のギレルモ・デル・トロ。 この映画をプロデュースしたスペインを代表する巨匠ペドロ・アルモドバルが、その才能を見込んで監督に抜擢した。
  • この作品は、実は3年前の2001年の作品だが、これがきっかけでデル・トロはハリウッドで大活躍。 最新作は、アメリカン・コミックを映画化した「ヘルボーイ」。 来月、日本で公開予定。
  • デル・トロ監督は、ビジュアル感覚が魅力的。 孤児院を取り巻く風景は、マカロニ・ウェスタンの雰囲気。 ゴーストも、水を身にまとったような感じで、得も言われぬ造形美。 ホラーというよりも、もの悲しいミステリードラマを味わった印象。
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