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「運命を分けたザイル」「THE JUON/呪怨」 |
2005年02月15日 |
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運命を分けたザイル
公開中
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今から20年前の1985年。2人のイギリス人の登山家が、ペルーのアンデス山脈の標高6600mの難関に挑み、登頂に成功したものの、下山途中に事故に遭い、奇跡的な生還を果たした実話を映画化。
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当時25歳のジョー・シンプソン「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」(岩波現代文庫)が原作。
監督は、ドキュメンタリーでアカデミー賞を受賞したことがあるケヴィン・マクドナルド。
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足を骨折したジョーとパートナーのサイモン・イェーツが、1本のザイルに結ばれたまま宙づりになってしまう。
この時、サイモンは、タブーとされる「ザイルをナイフで切る」という行為をおかす。
ジョーはクレバスに落下するが、最終的にそのおかげで2人とも命を取り留めた。
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ジョーとサイモン、本人達の証言を交えながら、実際の事故現場のアンデス山脈で、2人のプロの俳優を使って事故を再現してみせた。
特に後半、切り離されてクレバスに落ちたジョーの描写がすさまじい。
闇に包まれて、孤独、乾き、怒り、絶望。脱水症状から来る幻覚。
これらの描写が真に迫り、恐怖感が生々しく伝わってくる。
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随所に挿入されるジョーとサイモンの証言が一層のリアリティー。
再現ドラマだが、限りなくドキュメンタリーに近い感動を覚えさせる。
THE JUON/呪怨
公開中
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去年の10月、アメリカで公開されて2週連続ナンバー1という大ヒットを記録したことでも話題になった作品。
監督は清水崇で、日本人監督の作品としては、初のナンバー1。
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「呪怨」は最初はビデオ映画だったが、評判が広がって、3年前に劇場映画としてリメイクされて、それをハリウッドのヒットメーカー、サム・ライミ監督が目をつけてハリウッドでリメイク。
「リング」がハリウッドでもリメイクされているが、この「呪怨」のユニークな点は、あくまでもオリジナル版を尊重して、東京が舞台で、撮影も日本で行われた。
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ヒロインがサラ・ミシェル・ゲラー。
日本人からアメリカ人にヒロインのキャラクターが変更された以外は、基本的にはオリジナル版とかなり近いストーリー展開。
主要舞台となる呪われた家もオリジナル版と全く同じセットを使用。
ショッキングなシーンが次から次へと繰り出されるが、ドラマ的な流れや奥行きは散漫。
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アメリカでは、「ザ・リング」の続編も完成。
これもオリジナルの中田秀夫がハリウッドに招かれて監督をしている。
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「ボーン・スプレマシー」「大統領の理髪師」 |
2005年02月08日 |
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ボーン・スプレマシー
2/11(金・祝)公開
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マット・デイモンが、CIAのスパイ、ジェイソン・ボーンを演じる大ヒットシリーズの2作目。
3年前に公開された「ボーン・アイデンティティ」では、記憶喪失の主人公が、CIAの暗殺要員だったという自分のアイデンティティを取り戻すまでを描いた。
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今回は、CIA内部で起きた横領事件の犯人に自分が仕立てられ、その事件の真相を探るというストーリー。
ロンドンやベルリン、モスクワとヨーロッパの各都市を舞台に、壮烈なカーチェイスなどを盛り込みスパイアクションならではの展開。
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最大の見所は、主人公のキャラクター描写。
主人公は、かつての暗殺者としてのトラウマに苦悩し続けていて、これまでのスパイものにはない新しさ。
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監督のポール・グリーングラスは「ブラディ・サンデー」(日本未公開。ビデオ発売のみ)という北アイルランドの紛争を、ドキュメンタリー・タッチで描いた作品で、ベルリン国際映画祭のグランプリを獲得。
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また、クレジットはされていないが、「ミスティック・リバー」のブライアン・ヘルゲランドが脚本に協力している。
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演技陣での注目は、主人公と対決するCIA内定チームのリーダー役のジョアン・アレン。
「ザ・コンテンダー」で副大統領候補のヒロインを演じた演技派。
大統領の理髪師
2/11(金・祝)公開
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韓国映画。
ひょんなことから大統領専属の理髪師に指名されて翻弄される主人公を描いたコメディ。
時代背景は、1960年代初頭から70年代末までの20年間で、朴正煕(パクチョンヒ)が軍事クーデターで政権を獲得し、暗殺されて全斗煥(チョンドファン)政権に交代するまで。
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主人公の理髪師にソン・ガンホ。
「JSA」、「殺人の追憶」でおなじみの演技派スター。
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平凡な一庶民である主人公の目を通して、当時の韓国の様子を、全編コミカルなタッチでギャグやユーモアを盛り込みながら描く。
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例えば、1968年に北朝鮮のゲリラがソウルに侵入するという事件。
彼らが下痢をしていたことから、「マルクス病」と名付けられ、下痢をしている人間は次から次へと逮捕されていく。
このように思想統制をギャグに置き換えて描写。
そして映画が進むにつれ、ユーモアはブラックの度合を強めていく。
《プレゼントのお知らせ》
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「大統領の理髪師」の劇場招待券を5組10名様にプレゼント
- 〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ
「大統領の理髪師」劇場招待券プレゼントの係
- 住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
- 2/10(木)消印有効。
当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
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「恒例・アカデミー賞予想」「アレキサンダー」 |
2005年02月01日 |
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恒例・アカデミー賞予想
発表は、日本時間の2月28日(月)
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去年騒がれた「華氏911」とメル・ギブソンの「パッション」はほとんど無視された。
「華氏911」は皆無。「パッション」は「撮影」「メイク」「音楽」でノミネートされただけ。
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スコセッシ監督の「アビエイター」が11部門で最多ノミネート。
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ジェイミー・フォックスが「レイ」で主演男優賞、「コラテラル」で助演男優賞にダブルノミネート。
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主要7部門予想
- 作品賞
- 「サイドウェイ」(アレキサンダー・ペイン監督)
- 監督賞
- 「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督
- 外国語映画賞
- 「海を飛ぶ夢」(スペイン)
- 主演男優賞
- 文句なしに、ジェイミー・フォックス(Ray/レイ)
- 主演女優賞
- ヒラリー・スワンク(ミリオンダラー・ベイビー)
- 助演男優賞
- トーマス・ヘイデン・チャーチ(サイドウェイ)
- 助演女優賞
- バージニア・マドセン(サイドウェイ)
アレキサンダー
2/5(土)公開
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謎に満ちた伝説的なマケドニアの大王「アレキサンダー」の秘密に、オリバー・ストーンが挑んだ、およそ3時間の歴史超大作。
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映画は、アレキサンダーの死から40年後、エジプト王プトレマイオス(アンソニー・ホプキンス)が、アレキサンダーの短い生涯を回想する。
時代は、紀元前300年代。
マケドニア王の父親が暗殺されて20歳で王位を継いだアレキサンダー(コリン・ファレル)が、なぜたった10年で世界を征服できたのか。
その謎を解き明かそうというもので、オリバー・ストーンはその秘密に母親(アンジェリーナ・ジョリー)との確執(息子への支配欲・愛憎)、幼なじみの親友、将軍ヘファイスティオン(ジャレッド・レト)との同性愛。
この2つが世界征服に駆り立てた大きな要因になったとの見解。
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彼は、母親のいる国から遠ざかるために、東へ東へと征服を続けた。
また、世継ぎが欲しいため、遠征先で愛してもいない女性を妻に娶るが、その女性は母親と瓜二つ。
ロザリオ・ドーソンという女優が抜擢されているが、アンジェリーナ・ジョリーにそっくり。
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マザー・コンプレックスと同性愛というテーマは、観客動員という点で不安になると考えたのか、ストーンはナレーションでかわしている。
このため、ドラマ的な奥行きが浅くなったのは否定できない。
- その代わり、ストーンは、全編に戦闘シーンの数々にエネルギーを注ぎ、スペクタクルとしては見せ場になっている。
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「Ray/レイ」「オペラ座の怪人」 |
2005年01月25日 |
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Ray/レイ
1/29(土)公開
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去年の6月10日に亡くなった「ソウルの神様」レイ・チャールズの生涯を描いた伝記映画。
監督は、チャック・ベリーのドキュメンタリーなど、音楽ものに定評のあるテイラー・ハックフォード。
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主人公のレイ・チャールズを演じるのがジェイミー・フォックス。
そのソックリさんぶりが話題で、ホンモノと見間違うほどの表情や仕草。
先日のゴールデングローブのミュージカル部門で主演男優賞を獲得、アカデミー賞でもノミネートは確実視され、主演男優賞の最右翼。
トム・クルーズの「コラテラル」でも主役をくう名演技をみせており、助演男優賞でもダブル受賞しそうな勢い。
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ここにきて一気にブレイクした感じだが、元々はコメディアン、ミュージシャンとして長いキャリアを積んできた人。
特にピアノの腕前は、生前のレイ・チャールズの折り紙つき。
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映画は、単なるサクセス・ストーリーではなく、レイ・チャールズの人生の負の部分に光をあてる。
具体的には、20年間のドラッグ中毒との闘い、乱れた女性関係、シビアな金銭感覚などが生々しく描かれていく。
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彼は7歳で失明するが、失明前に弟が目の前で水死するのを見て、助けることができなかったというトラウマを抱える。
そのシーンが随所に挿入され、麻薬におぼれる大きな原因になったという描写が印象的。
オペラ座の怪人
1/29(土)公開
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アンドリュー・ロイド=ウェバーが、彼がてがけて大ヒットしたミュージカルを映画化。
「ジーザス・クライスト=スーパースター」と「エビータ」に続いてこれが3作目で、ロイド=ウェバー自身が制作と脚本にも参加した彼の自信作。
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ガストン・ルルー原作の「オペラ座の怪人」は、これまでにも何度も映画化されてきたおなじみの題材。
パリのオペラ座に潜む謎の音楽家ファントム、オペラ歌手の少女、彼女の幼なじみの貴族の青年、この3人をめぐる愛と復讐のドラマ。
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ヒロインを演じるエミー・ロッサムをはじめ、メインキャストはすべて吹き替えなしで歌っている。
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巨大なシャンデリアを中心とする絢爛豪華なセットが見物。
特にクライマックスの仮面舞踏会では、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」を参考にした贅沢なシーンを披露。
《プレゼントのお知らせ》
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「Ray/レイ」の劇場招待券を、5組10名様にプレゼント
- 〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ
「レイ劇場招待券プレゼント」の係
- 住所・氏名・職業・年齢・電話番号・番組への感想をお書きになってハガキでご応募ください。
- 1/28(金)消印有効。
当選者の発表は発送を持ってかえさせていただきます。
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「パッチギ!」「故郷の香り」 |
2005年01月18日 |
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パッチギ!
1/22(土)公開
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井筒和幸監督の気迫が感じ取れる力強い青春映画。
舞台は1968年の京都で、ドラマは高校生のラブストーリーを中心に展開。
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主人公の高校生が、日頃から対立抗争の絶えない朝鮮高校にサッカーの親善試合を申し込みにいったところ、そこでブラスバンドでフルートを吹いている美少女に一目惚れ。
ところが彼女の兄が朝鮮高校の番長、というやっかいな状況。
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この純愛物語をきっかけに、様々なキャラクターが入り乱れて、当時の社会状況や風俗を、実に丁寧にディテールとしてちりばめていく。
単なる青春映画を超えて、社会派のドラマとしても十分に味わい深い。
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タイトルの「パッチギ」という言葉には苦境を乗り越えるという意味と、頭突きという意味。
また全編を通じて「イムジン河」が象徴的にかつ効果的に使われる。
1968年というのはザ・フォーク・クルセダーズが「イムジン河」を録音したが発売目前になって急遽中止になったまさにその年。
そして、「イムジン河」の日本語詞を書いた松山猛。
彼の自伝的小説「少年Mのイムジン河」が映画のモチーフになっている。
故郷の香り
1/29(土)公開
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中国映画。
日本でも大ヒットした「山の郵便配達」のフォ・ジェンチイ監督の新作。
今回も舞台は、山奥の小さな村。
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主人公は10年前にこの村を出て北京の大学に入り、今は妻子とともに重要なポジションについている。
その彼が恩師のモメ事を助けるために里帰り。
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その故郷で、主人公は、変わり果てたかつての初恋の女性と再会。
実は彼は彼女と結婚の約束をしていて、必ず迎えに来るといっていたが、大都会の華やかさに幻惑されて、初恋の相手のことなどすっかり忘れてしまっていた。
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彼女は、耳と口が不自由な夫と一人娘とともに貧しい暮らしをしていて、主人公はなんとか許しを得ようとする。
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彼女の夫を演じるのが、最近中国映画でも活躍中の香川照之。
耳も口も不自由という難しい役どころを見事に演じ、映画の最後では、主人公達をくうほどの演技をみせる。
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前作の「山の郵便配達」と同様、中国の山奥の風景にはノスタルジーをかき立てられる。
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