ハワイの子供たちは今週から2週間ほどの春休みに入りました。実は、私の娘が通うリンカーン小学校では毎年春休み前に大きなイベントがあるんです。それは「リンカーン・オハナ・カントリー・フェア」というんです。「オハナ」とは、ハワイ語で家族という意味なんですが、家族ぐるみの文化祭のようなイベントです。
出店は例年同じブースが並ぶんですが、今年は違ったものを増やそうと色々な国のブースを作って紹介することになったんです。ハワイはたくさんの国の文化にあふれています。リンカーン小学校には、ロシアからチェコ、フィリピン、サモア、マレーシア、韓国、日本など、11カ国以上の子供たちが通っています。
もちろん私達日本人も参加することになりました。PTAに参加しているお母さんを中心に準備を始めたのは、去年の11月頃からです。リンカーン小学校には日本のお母さんは15名近くはいるというんですが、観光関係のお仕事をしていると週末も仕事だったりするので、今回の参加者は
8名です。
食べ物の出店はいなりずしなどの案が出ましたが、結局カレーうどんを作ることになりました。それから日本のお祭りでお馴染みの、水に浮かして釣る風船ヨーヨーも紹介します。お正月に日本に里帰りした人が風船ヨーヨーなどの材料を買い込んできました。
もちろん経費は学校から出るのですが、利益は学校への寄付となります。その寄付が貴重な教育資金となるわけですから意気込みも満々です。
そんなわけで色々な国のブースが並ぶはずだったはずなんですが、いざフタをあけてみると日本のブースだけになることになっていました。ほかの国のブースはきちんと人が集まらなかったようです。さすがハワイです。
日本人チーム、本番の一週間前には集まって風船ヨーヨーのこよりなどをチマチマ作りながら打ち合わせです。と言っても学校の話などいろんな話に花が咲いて手がなかなか進みません。私はしゃべるのと食べるのに夢中で! 差し入れのお手製のおにぎりを4つも食べてしまいました。
前日は学校に集合してカフェテリアのキッチンでカレー作りです。日本のお母さん達全員かわいいエプロン姿です。ハワイではあまりエプロンを着る習慣がなく、エプロン自体あまり売っているのを見かけません。
私はエプロンを持ってくるのは頭になく、完全にハワイ人になりきってしまったようです。
フェアの当日は朝7時半に集合、8人集まった日本の母達、カレーうどん担当と風船ヨーヨー担当の半分に分かれます。私はカレーうどん係。カレーはだしで薄めて味見すると本物のお蕎麦屋さんのカレーうどんの味です! おいしいんですよ!
風船ヨーヨーも朝のうちに300個の風船を作るので中学生のボランティアが手伝っています。その日は私もしまっておいたエプロンを引っ張り出して着込んで、日本の母達の仲間入りです。まぁ、ずば抜けて体が大きいんですけどね。
9時にカントリー・フェアのスタートです。中国人のグループがオープニングに中国風獅子舞を披露! 子供たちは喜んで駆け寄って行きます。
そしてまず、風船ヨーヨーに人が集まりだします。こちらではあの水の入った風船のヨーヨーを見たことがないので、人気を集めることは予想していましたが、すごい列です。1個1ドル50セントで300個が3時間足らずでなくなました。
カレーうどんはハワイの人達に受けるか心配だったんです。というのもスパむすびや毎年大人気のアジア風やきそば、ピザにハンバーガー、デザート類と、フェアの会場には食べ物が豊富なんですよ。
でも、これなぁに? とおそるおそるオーダーした人達が、食べてみておいしい! と、何度もお代わりに来てくれたり、作り方のレシピを聞かれたり人気は上々でした。でも150食のうち100食以上は売れましたが、少し残ってしまいました。残念! ただし2ドルのカレーうどんは十分黒字。よかったよかった!
そのほか学校内ではポニーの乗馬コーナーができたり学年ごとに子供たちが考えた景品つきのゲームをやったり。
中庭では父兄とは思えないプロ顔負けのハワイアン・ミュージックのショーが一日続いていました。