===森本毅郎・スタンバイ！===

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【ビショップ・ミュージアム！】

2005年01月24日

ハワイは今、雨が多いシーズンを迎えています。雨が降るとビーチもガラガラ、ショッピングをして過ごすという方が多いと思います。買い物以外では、みなさん何をして過ごしているんでしょうか？いろんな所に電話して聞いてみたところ、雨が降ると普段の3倍以上の人が押し寄せるという場所を見つけました。
「ビショップ・ミュージアム」。ミュージアムと聞くと少し堅苦しく感じるかもしれませんが、実際に楽しく体験しながらハワイの文化に触れられる場所として、子どもからお年寄りまで楽しめるミュージアムなんです。今回、初めて出掛けてきました。
ビショップ・ミュージアムは歴史が古く、1889年に建てられました。建物はその当時のもので、フリーウエイに向かって建つ姿はまるでお化け屋敷のようですが、火山の石で作られた重厚な建物です。普段は1日300人ちょっとの観光客なのに、雨が降ると駐車場はレンタカーでいっぱい！普段の3倍以上、千人近くの人で賑わうそうです。私が行った日はお天気が良かったので、空いていましたけどね。
今回、「ホウ・イケ・イケ・ツアー」というツアーに参加してみました。その日は日本から会社の研修で来ていた50代から60代の、男性ばかり30人のツアーに合流して回ったんです。午前10時半にツアーがスタート、200万点を超える、ハワイと太平洋諸国の貴重な美術工芸品などを見て回ります。センターステージでは1日に2回、11時と2時にフラとハワイアン・ミュージックのショーが行なわれています。ショーを見た後は、ハワイのローカル風のランチを緑豊かな庭園を眺めながらいただきます。
熱帯植物のラウハラで折られたバスケットの中には、白いご飯にフリカケ、ハワイに古くから伝わる豚の蒸し料理「カルア・ポーク」、鮭のマリネのような「ロミロミ･サーモン」そして日本風のお醤油で味付けされた照り焼きチキン、おいなりさん、サラダ、デザートにはココナッツのゼリー「ハウピア」と、多国籍文化のハワイならではのお料理が並びます。どれもこれもおいしくて大満足、バスケットは持ち帰っていいと言う事で、そのあとのツアー、そのバスケットを持って移動しているお父さん達がなんともおかしかったです。
食後はウクレレ教室、15分間で5つのコードを教えてもらって、「アロハオエ」を弾けるまでに上達しちゃうんです。コードに指を合わせてジャン･ジャンと弾くんですが、どうもバラバラ。Ｃのコードだけは一本指で簡単なので、その時だけビシっと合うんですけど。
最後は、フラのレッスンです。お客さんは男性ばかりだというのに、誰も文句を言わないどころか、これを楽しみにして来たと言うんです。フラの先生も男性で、カセットで流れる美しい高音もその先生の歌声なんですが、声も踊りもすばらしい！見ていると切なくなるような踊りをする先生なんですよ。30人の男性達は、足と手の動きがメチャクチャでしたが、「結構上手に踊れた」と先生が驚いていました。私の踊りも含め、皆の踊りは阿波踊りにしか見えませんでした。
今回のホウ・イケイケ･ツアーはランチ込みで49ドル50セント、前日に予約が必要です。普通にミュージアムを見学するなら、入場料大人14ドル95セント、子供4歳から12歳が11ドル95セントです。クリスマス以外年中無休。
ワイキキからだと、2番のスクールストリート行きのバスで、カパラマ・スクールで降りて徒歩5分。ワイキキトロリーは、レッドラインに乗ればビショップ・ミュージアムに行けます。

【心も身体もホカホカ、スープ特集！】

2005年01月17日

寒い日本から帰って来ました。ハワイに帰って暖かい日差しに油断していましたら、朝方結構冷え込んだこともあって、どうも風邪をひきかけている感じ。そこで今回！ハワイで心も身体もホカホカになる、おいしい食べ物をご紹介したいと思います。とっておきの「スープ特集」です。
まずは私の一押し、日系人から広まったと言われる、「オックステール･スープ」です。なんと言っても一番おいしいのは、「カピオラニ･コーヒー･ショップ」のオックステール･スープなんです。カピオラニ･コーヒーショップと言っても、カピオラニ通りにはないんです。昔アラモアナ近くのカピオラニ沿いにあったんですが、コンベンションセンターができるので立ち退きになり、今はホノルル市内の西側、ビショップ･ミュージアムの山の手に移動しました。それもカム・ボウルと言うボウリング場の中にあるので、ゴロゴロとボールの転がる音やパーンというストライクの賑やかな音の中でいただくんです。
オックステール･スープは、その名の通りオックステール＝子牛の尻尾のスープなんですが、尻尾の骨ごとブツ切りにした肉の部分は、お箸で触れれば崩れるほどに柔らかく煮込まれています。スープは透明でさらっとしていて、牛肉のエキスが溶けこんだあっさり味です。赤い縁取りの付いたラーメンの器にドンと入っていて、スープが隠れて見えないほどのチャイニーズ･パセリと刻んだネギが浮いています。運ばれてくるとこのチャイニーズパセリの香りがふわ～っと広がります。私はこの香りが大好きなんです。別のお皿にご飯が盛られてきます。
食べ方をお教えします。小さな小皿が付いてきますので、テーブルに置いてある生姜のすったものを山ほどのせます。本当にどかっと山盛りにしてください。その上からお醤油をかけ、そこにスープからすくったお肉を付けていただきます。スープが半分くらいになったら、ちょっと日本ではお行儀が悪いんですが、周りではみんなやっているので気にしないで！残りのご飯をどばっとスープに入れて、小皿に残った生姜醤油もたらして、ご飯スープのようにして食べるのです。ちょっとお行儀が悪いけれど、本当においしいんです。
1日4～500杯は出るという人気の「オックステール･スープ」は、9ドル95セントです。生姜をいっぱい食べるので、風邪なんか吹き飛びそうなんですが、食後３時間くらいは口の中が生姜臭いんですけどね。
もう一つは、こちらもハワイでは「ポーテュギーズ･ビーン･スープ」です。名前の通りポルトガルの家庭料理で、ポルトガルからの移民が多いハワイでは、お袋の味的存在のスープで、心も体もほっかほかになります。私のお勧めのお店は、ハワイのファミリーレストラン的存在である「ジッピーズ」です。
ポーテュギーズ･ビーン･スープはトマト味のシチューで、とろっとしていて具たくさんのスープなんです。ちょっとピリッとするスパイシーなソーセージ、赤インゲン豆、セロリ、じゃがいも、キャベツ、人参などなど。スプーンで一すくいすると山盛りの具がのっかってきます。クラッカーを割ってスープに入れて食べれば、それでもうお腹一杯になるほどなんです。このジッピーズのポーテュギーズ･ビーン･スープは、スープボウルに入ったＬサイズが2ドル90セント。カップに入ったＳサイズが1ドル95セントです。
ハワイで暖かいスープなんて暑い、なんて心配しないで。レストランは効きすぎというほど、キンキンに冷房がきいていいますから、このホカホカスープで心も体もしっかりあったまってくださいね。

【変身が楽しい写真スタジオ！】

2005年01月10日

今日まで日本で過ごす冬休み、もうすぐハワイに帰ります。今回は、ハワイで撮ったらとってもお得！という情報をお伝えしたいと思います。女性なら一度は憧れる女優やお姫様・・・・アラモアナ･ショッピングセンターにある「エクスプレッションス」は、そんなあなたの夢を叶えてくれる素敵な「写真スタジオ」なんです。写真スタジオと言うと、なんかちょっと堅苦しい感じがしますが、そんなことはありません。ここは「大へんしん」が気軽にできる、私にとって秘密の花園なんです。
ここでの1番の人気は「ハワイアンスタイル」の写真で、ハワイのフラダンスの先生もパンフレット用に撮ったりしているそうで、今や日本のフラの先生もハワイに来てハワイア～ンな写真を撮りに来るようになりました。丸いランプが明るく照らす、楽屋にあるような大きな鏡の前で、メークアップアーティストがしっかりお化粧をしてくれますが、まるでパレットに絵でも書いているように、どんどん色をのせていきます。恐る恐る見ていると、やたらめったら濃いお化粧です。お化粧後、ハワイアンの衣装をまとって撮ってもらいました。　
もう一つ、とても人気の写真は、「ハリウッド女優のような変身写真！」なんです。女性なら一度は着てみたい素敵なドレスをまとい、輝く宝石を身に着け、カメラに向かって微笑む絶世の美女．．．。絶世の美女にはなれなくてもかなり近い、かどうかわからないけど、いい雰囲気の写真を撮ってくれます。スタジオには常に500種類の衣装があり、セクシーな下着から、クラシックなドレス、チャイナドレス、今流行のおへそ丸出しのステージ衣装まであって、その中から自分で選んだり、スタイリストが選んでくれたりします。
お値段は、一つの衣装につき、プロのお化粧とヘアメイクも含めて、Ａ4サイズの大きさの写真が2枚で39ドル。Ａ4サイズはそのままドカンとＡ4サイズの写真にしてもいいですし、半分にして2枚、細かく区切って小さな写真にも出来ます。
お店に来ていた日本人のお客さんにお話をうかがったら、東京から来た30代のサラリーマンの方、実はこの番組の大フアンだそうで、「ハワイに来たら私に会えないかな、無理だよね」、と思っていたら、運悪く私に会ってしまいましたね。 1歳と5歳の男の子とご夫婦での家族写真でしたが、ハワイアンのスタイルを選んでいました。お化粧をする奥様を見て「化けたなァ！」と一言。でも奥様の前では「きれいだよ」なんて誉めてましたよ。
この変身ファッションフォトスタジオ「エクスプレッション」は、アラモアナ･ショッピングセンターの1階、中央ステージの山側にあります。写真は撮影後1時間半から2時間くらいで出来ます。閉店間近に来て、翌日ハワイを出発する場合は、その日のうちにホテルまで配達してくれるそうです。

【ハワイ、マウイ島のお土産！】

2004年12月27日

今日は日本から放送します。クリスマスは先週末におわってしまいましたが、今日はラジオをお聞きのみなさんに、ハワイから一足遅れたクリスマスプレゼントをお届けしたいと思います。実は11月の中旬にマウイ島に行って来て、その後3週に渡ってマウイ特集をお伝え致しました。そのマウイから、とっておきのおみやげを持です。
3千メートルを越す休火山「ハレアカラ」の山麓は、広々とした高原の土地が広がり、牛たちがのんびりと暮らす牧場が広がっています。今回はその「アップカントリー」からのおみやげを選びました。
まずは「ラベンダー」です。ハワイでラベンダーとは意外でしょ？ラベンダーは高温多湿がきらいなんですが、この常夏の島ハワイでも、ハレアカラの山麓は昼間の気温が20℃前後、高原特有の乾燥した涼しい気候がラベンダーに最適なんだそうです。一年中いろんな種類のラベンダーが楽しめます。
アップカントリーのクラの町で見つけたラベンダー畑「アリイ・クラ・ラベンダー」は、海岸線の町がはるか下の方に見える、ハレアカラの斜面にあります。鳥のさえずりの声しか聞こえない広いラベンダー畑に近づくと、ふわりとラベンダーのいい香りが広がっています。 30種類以上のラベンダーが植えられていて、その種類の多さに驚かされたんですが、小さな紫色の花に囲まれて、マウイの海岸線や隣のラナイ島を見下ろしていると、まるで地上を見下ろす雲の上、天国にいるみたいなんですよ。
ギフトショップには、ここでとれるラベンダーで作られたオリジナルの製品が、50種類以上並んでいます。うす紫のとんぼのロゴが付いた「バス・ソープ」「ボディ・スプレー」「ラベンダー紅茶」「ラベンダー蜂蜜」などが並んでいます。今日はその中から、「ラベンダー･リネン」と「ラベンダー紅茶」をセットで一名様に差し上げます。持ってきました。いい香りでしょ？「ラベンダー・リネン」は椅子の背にかけるようになっていて、座りながらリラックスできるという効果があります。私はイライラしたり寝られない時に、このラベンダーの香りに助けてもらうことが結構あります。
もう一つのおみやげはワインです。ハレアカラの西の山麓にある「テデシー・ワイナリー」から買って来ました。ハワイでワインを作っているというのは珍しいのですが、このテデシー・ワイナリーは今から30年前、カルフォル二アワインで有名なナパ・バレーでぶどうの栽培に携わっていたエミル・テデシーさんと、ハレアカラの一帯に広大な土地を所有していた牧場主アードマンさんが共同で開発して作られました。ワイン作りにはここの火山性の土壌がとっても適しているそうなんです。
テデシー・ワイナリーの通りに面した駐車場には、1日中たくさんの車や観光バスが乗り入れていて、賑やかそのものなんです。お目当ては、こちらの軽やかでフルーティな味わいのワインで、オリジナル・ワインにはハワイ産のパイナップルで作られた「マウイ・ブラン」などがあります。カウンターバーでは、好きなワインをティスティングできます。私が入った時は、すでにカウンターの前にはアメリカ本土からの観光客でいっぱい、入りこむ隙間もありません。みなさん「あれも！これも！」と、無料のワインをカパカパ飲んでいるんですよ。私はレンタカーでしたから、ティスティングは香りを味わうだけで止めときました。
今回持って来たのは、テデシー・ワイナリーの1番の人気で、ハワイ産のパイナップルを使っていると言う「マウイ･スプラッシュ」。甘口でフルーティ、お酒が苦手な女性の方でも、少しなら飲めそうなジュース感覚のワインです。もう一つは「マウイ･ブランク」。これもパイナップルのワインですが、味はドライで結構本格的なワインの香りがします。せっかくなので、1本ずつのプレゼントとさせていただきます。
ハガキでご応募ください。
〒107－8066ＴＢＳラジオ「スタンバイ」ハワイのお土産係り締め切りは1月5日到着分まで、発表は発送をもってかえさせて頂きます。どれが当たるかはお楽しみです。

【メレ・カリキマカ！】

2004年12月20日

クリスマスまであと5日ですね。ハワイでは、メリー･クリスマスの事を「メレ･カリキマカ」と言います。ホノルルの街も、すっかりクリスマス仕様に変わっています。気温が30℃近い真夏のクリスマスですが、ハワイのクリスマスも結構楽しめますよ。
ホノルルの「暮の風物詩」としてすっかり定着した「ホノルル・シティライツ」。ホノルル市庁舎の前に飾られたクリスマスツリーを中心に、ダウンタウンの街並みが、クリスマスのイルミネーションでしっかりドレスアップしています。ところで、市庁舎に飾られたクリスマスツリーは、毎年市民から寄付されたものなんです。
今年は、カイルアのウイラーズ夫妻の自宅で育ったものです。27年前にハワイに移って来て初めてのクリスマスに買ったツリーということで、その当時は5フィート＝150センチちょっとの小さなツリー、飾りを付けると頭がたれちゃうようなとっても華奢なものだったんだそうです。その後27年、南国の光りを浴びてすくすくと育ち、高さおよそ20メートル、重さ5トンにまでなりました。
その見事なツリーが立つホノルル市庁舎の建物の中では、ホノルル市の職員によるツリーの競技会が行なわれています。市庁舎＝ホノルル･ハレは1929年に建てられ、イタリアのフィレンツェのバージェロ宮殿を真似たと言う白い壁の南国調の雰囲気は、ハワイの青い空の下でとてもマッチしています。入り口をはいると三階分が吹き抜けになっている広いホールになっていて、まるで大きなお城の舞踏会でも開けそうな広間が、この時期はクリスマスツリーの森のようになっていました。ホノルル市の部署ごとに作られた、カラフルで様々な飾りの付いた22本のツリーが並んでいます。
75周年を迎えた水道局のツリーは、お水をイメージした水色が基調になっていて、銀のバケツや、銀紙で出来た水道管も飾られています。労働局のツリーは、ジュースのアルミ缶を何十個も白く塗って、天使やトナカイに見立てて飾られ、かわいいんですよ。他にも、ホノルル警察や公園管理局、ホノルル市議会、いろんな部署のツリーが並んでいます。私の一番のお気に入りはホノルル消防局のツリーで、リボンの代わりに黄色いホースが巻かれ、ヘルメットや手作りの小さな消防車、煙探知機までぶら下がっているんです。
今回、ホノルルのダウンタウンへ行くのに使ったバスは、先月から登場した新しい市バスです。「ザ・トランジット」と名付けられたこの新交通システム、新しいハイブリットバスが使われています。電気モーターとデーゼルエンジンを利用しているため、環境にやさしく、静かで低燃費なのが特徴で、長さが普通のバスの2倍近くある車体は、まるで路上を走る電車のようなんです。今までのバスは、黒地に黄色か虹が描かれていましたが、今回の「ザ・トランジット」は銀色に輝く車体が特徴なんです。
この「ザ･トランジット」、昼間は10分おきの運行で、ワイキキからチャイナタウンの外れまで走っています。このバスはエクスプレスなので、バス停の3分の2以上は通過しますから、ワイキキからアラモアナまで10分足らずで着いてしまいます。今までバスが通っていなかったワードの映画館の前も通るので、とても便利になりました。
バスの中から見えるダウンタウンのイルミネーション、高い位置の窓から眺めるのも一興です。一緒に乗っていた地元の仕事帰りの人、家族連れたちも、窓の外を指差し歓声を上げていました。このホノルル･シティライツと市庁舎の「クリスマスツリー競技会」は、毎日夜11時まで、来年1月1日の夜まで催されています。

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