===森本毅郎・スタンバイ！===

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【アメリカンアイドル、その後！】

2004年05月24日

2月のこの番組で、全米の人気番組「アメリカンアイドル」のお話をしたんですが、憶えてらっしゃいますか？ハワイの地元っ子が2人、オーディションに残っていると言うお話をしましたが、今日はその続編です。
人気テレビ番組「アメリカンアイドル」は、芸能界デビューを目指す16歳から24歳までの若者が歌唱力を競う、新人アイドル発掘番組です。全米各地で行われたオーデションに5万人が挑戦しました。前回のこの放送では、12人まで絞られた中にハワイ出身の子が2人残っていて、ハワイの人々のフィーバーぶりをお伝えしました。毎週、テレビを見ている視聴者の投票によって、1人づつ落選していくと言うルールなんですが、ハワイの人たちは地元出身の候補を応援するために、アメリカンアイドル一色に染まっていたのです。
2人のうちの1人、ホノルル出身の17歳の高校生ジャスミン・トリアスさんは、その後も勝ち進みました。ところが、先々週ジャスミンさんがベスト3を目指して歌った時、審査員の一人から「ハワイの人達が各家庭に5本ずつ電話線を引いて応援したとしても、勝ち目はないだろう」などと厳しく批評されて、最後に泣き出すというシーンがあったんです。その日の放送は、全米で番組最高の2259万人がテレビに釘付けになったそうなんですが、この時は私も含めて、ハワイの誰もがジャスミンの落選を覚悟していました。ところがジャスミン･トリアスさんは、500万票もの投票を得て、見事ベスト3に残る事が出来たんです。
その週末、ジャスミン･トリアスさんは、番組の収録のためにハワイに里帰りしました。ホノルル空港に降り立ったジャスミンさんは、大勢のフアンに取り囲まれ、顔が埋もれるほどのレイをかけてもらっての大歓迎でした。ジャスミンさんのホノルル滞在は48時間だけ、ローカルテレビは1日中彼女を追いかけ、人気ラジオ番組2つに出演しました。このオーディション番組が始まった去年の10月からずっとお休みしているメリノール高校にも立ち寄りました。600人の全校生徒と過ごしたのはわずか30分でしたが、校歌を歌ったり先生との久し振りの再会を楽しんでいました。そしてハワイ州庁舎を訪問、ハワイ州はその日の5月13日を、ジャスミン・トリアスデーとすると宣言しました。
先週の火曜日はいよいよ、ベスト3からベスト2になる選考会が中継されました。ジャスミンさんを含む3人の挑戦者が1人づつ歌ったんですが、とうとうジャスミンさんは落選してしまいました。彼女は落選の発表の時にもさわやかな笑顔を浮かべ、「ここまで来れて幸せだった。アメリカのみなさんとアロハの精神を分かち合えて光栄に思っています」と、感謝の言葉を述べました。
ハワイでアメリカンアイドルが放送される火曜日は、大型テレビのあるレストランやバーではどこも一杯になり、家族友人揃って見に来ていたそうなんです。レストランのオーナーは、「普段は暇な火曜日が週末並に混んだし、テレビでバスケットボールを流すより全然盛り上がるね！」と言っていました。ハワイの観光関係の人も、ジャスミンさんが番組に登場すると、いつも耳にトロピカルフラワーを飾り、カメラに向かって「シャカ！」のポーズとフラダンスを踊って見せるなど、全国に向けてハワイをアピールし続けたので、ハワイにとってかなりの宣伝効果があったと語っていましたよ。
ジャスミン・トリアスさんは、アメリカンアイドルにはなれませんでしたが、誰もが認めるハワイアンアイドルになりました。来週はいよいよ、アメリカンアイドルが決定します。今年はノースキャロライナのファンテーシア・バリノさんとジョージア州のダイアナ・デガルモさんの二人戦いになります。

【ハワイを自転車で走る！】

2004年05月17日

最近、友達夫婦が自転車を買いまして、やたらとツーリングに出掛けています。その友達が、「ハワイは自転車に乗ってこそ、体で感じる事が出来るのよ！」と言うんです。なにを言ってんだかと思ったけど、ちょっとくやしいじゃありませんか！さっそく自転車に乗りに行こうと決めたんですが、実は私は最後に自転車に乗ったのは20年くらい前なんです。少しでも楽に乗ろうと、去年の暮にワイキキにオープンしたばかりの電動自転車レンタサイクル、「アロハ・レンタ・サイクル」を利用しました。
まず、レンタル自転車のオフィスで基本的なルールを聞きます。ハワイでは自転車は右側通行が基本です。そしてアメリカの道路交通法では、自転車は車と同じように、信号や道路標識に従わなければなりません。更に、商業地域のワイキキやダウンタウンでは、歩道を走る事が出来ません。ワイキキあたりでは私服の警察官がうようよしていて、歩道を走る自転車は交通違反の切符を切られる事になります。罰金は40ドルも取られます。
オフィスには4つのコースの地図が置いてあって、途中の観光スポットが一目でわかるようになっています。ダイアモンドヘッドコース、アラモアナコース、ダウンタウンコース、ハワイ大学コースとあるうち、一番人気があるダイアモンドヘッドコースに行く事にしました。
普通、電動自転車と言うとこぐのを助けてくれる自転車だと思っていたんですが、ここのラムサという電動自転車はまったくペダルをこがなくても楽々と走ってくれるので、すぐにまっすぐ走れるようになっちゃいました。スピードは10キロちょっとしか出ないけど、ゆ～っくり走るスクーターに乗ってる感覚です。例えば、ダイアモンドヘッド通りの海沿いの上り坂は、普通の自転車なら絶対「立ち漕ぎ」で顎を出している所なんですが、電動エンジンだと快適そのものなんですよ。
右手に海を見ながらのあまりに快適なサイクリングに、思わず顔がにやけて笑いっぱなし、にやけた口の中に虫が飛び込んでしまいました。確かに自転車だと、体中にハワイの空気が感じられて、波打ち際でサーフィンに見入ったり、カハラの高級住宅街で豪邸の前で写真を撮ったり、車だと通り過ぎてしまいそうな一つ一つのことに感動できるんですよね。
自転車に積まれたバッテリーはお弁当箱くらいの大きさで、モーターの音はまったくしません。電動だけで25キロ、ペダルを一緒に使えば35キロの走行が可能だそうです。ただし急な坂道は、私の友達は体重が軽いせいか、ペダルを使わずにスーっと登って行きましたが、私のようにちょっと重めの人は、電動だけだと止まりそうになるので、ペダルを軽くこがなくてはいけませんでした。それでも、軽くこぐだけで坂道だってすいすいなんですから。逆に私にだっていいことがありましたよ！細い私の友達はしばらくすると、サドルがお尻の骨にあたって「痛い、痛い」とお尻をずらして乗っていましたが、私のお尻はちっとも痛くなかったですよ。
「アロハ･レンタ･サイクル」の場所は、ワイキキトレードサンタービル２階で、レンタル料は半日の4時間が25ドル、1日だと30ドルです。

【ハワイのお菓子、「わかめクッキー」！】

2004年05月10日

今日は、先週ご紹介した「お豆腐が入ったとうふパイ」に引き続き、日本のある物が入った、「ハワイ独特のおいしいお菓子、第2弾！」をご紹介したいと思います。これも私のとっておき！おいしくて病みつきになるクッキーです。お店は、グルメなお店が建ち並ぶキング・ストリートにある小さなクッキー専門店「ビック・アロハ」。1度食べると病みつきになって、予約して遠くから買いに来る常連さんが多いお店なんです。
「ビック・アロハ・クッキー」は5年前にオープン、オーナーのヘンリー・ミズモトさんの考えるクッキーは独創的で、20種類ほどある手作りクッキーのうち半分には、日本のお醤油味のあられせんべいが入っているんです。ヘンリーさん自身、ハワイアンと日本、日系の血が入っていますから、小さい頃からあられせんべいをクッキーと一緒に食べて育ったそうなんです。ある時、クッキーに小さなあられせんべいを入れて焼いてみたら、なんともいえないおいしいのが出来ちゃったそうなんです。
ここのあられ入りクッキーの中で一番の人気商品は、「マカデミア・ロール」。6オンス、168グラム入りで6ドル95セント。見た目は、ロールという名前の通り、クッキーの巻き寿司みたいな形。クッキーの周りに海苔が巻いてあって、真ん中の部分はバター味のさっぱりクッキーに、マカデミアナッツと小さなお醤油味のあられが入っているんです。ちょっと見ると海苔の巻いたおせんべいにもみえるけど、味はしっかりクッキーなんですよ。歯ごたえもクッキーのサクッとした食感と、中のあられのパリっとした食感が両方いっぺんにして、その上バターの香りの中にふんわり海苔とお醤油の香りがするんです。これが意外にもマッチしていておいしいんですよ。よく日本にも海苔のかかったポテトチップとかあるじゃないですか？あれと一緒で海苔は何にでも合う！それにバターとお醤油だって合いますよね？それがいっぺんにこのクッキー一枚で味わえちゃうんですよ。
実は、正直に言いますけど、私も初めて食べた時はこの味に付いていけず、「なんだ、こりゃ？」と思ったんです。ところが！このクッキーは食べれば食べるほど味の深さに魅せられ、病みつきになる！そんなクッキーなんですね。口コミで広がって日本人にも人気で、フライトアテンダントの皆さんが、フライトの合間に買いに来ているそうです。他には、サクッとしたクッキーの中にあんこが入った「あずきクッキー」、見た目は丸い可愛いおまんじゅうなんです。クッキーの部分はオレンジピューレが入っていてさっぱり、その真ん中につぶあんが入っているんです。なんか和菓子のようですが、れっきとした洋菓子なんですね。これは8個入りで、8ドル95セント。
そして極めつけ？が「ホワイトチョコレート・わかめクッキー」。あられ入りのクッキーの上にホワイトチョコレートがたっぷりとのっかっていて、その上に小さくきざんだわかめと小さなあられが振りかけられているんです。見た目は、ホワイトチョコレートの上に青海苔がかかっているみたいなんですね。味はというと、クッキーはバター味のお醤油あられ入り、そしてクリーミーなホワイトチョコレートがかかっていて、わかめは........しょっぱい感じがするだけで、ほとんど味がしません！わかめの部分だけ指でつまんで食べてみたんですが、このわざわざ東南アジアから取り寄せているというわかめ、しょっぱさの中に僅かに磯の香りがします。「ホワイトチョコ・わかめ・クッキー」は6オンス、168グラムで8ドル50セントです。
「ビック・アロハ・クッキー」の場所は、キングストリートのマッカリー通りとの交差点の近く、お店の中は焼きたてクッキーで一杯、どれも試食できます。

【美味しい「とうふパイ」！】

2004年05月03日

ゴールデンウィークも真っ只中、ワイキキのビーチやアラモアナには日本の観光客がいっぱい、みなさんハワイの生活をエンジョイされています。実は最近、私は甘いものが無性に食べたくて、毎日食べているんです。ケーキ食べたさにレストランに入っちゃったり、クッキーやチョコをまとめ買いしたり、甘い物を欲している私の胃袋を止められないんです。
私が最近食べあさった甘いものの中で、初めて食べたおいしい甘い物を、今週と来週、続けてご紹介したいと思います。今週ご紹介するのは、「ＫＣドライブイン」の「とうふパイ」です。このＫＣドライブインは、ずいぶん前に一度ご紹介したことがあるんですが、1934年にオープンした老舗のレストランです。
日系人のアサト・デイトンさん三代目、朝から店の中を笑顔で動き回る働き者で、彼の笑顔見たさに通うお年寄りも多いそうなんです。アサトさんは、五年ほど前に全米でブームになったお豆腐をデザートに出来ないかと考えた挙句、創り出したのが「とうふパイ」だったそうで、日系のお年寄り達にはこの「とうふパイ」がかなり人気があるそうなんです。ＫＣドライブインは結構ガイドブックに紹介されていますが、この「とうふパイ」に目をつけて紹介された事は一度もないという、まさにまだどのガイドブックにも載っていない、隠れた絶品なんです。
「とうふパイ」は2種類あって、「ライムとうふパイ」と「ストロベリーとうふパイ」。見た目は、両方ともパステル調のやわらかなグリーンとピンクのパイです。でもやはりここはアメリカ、どーんと大きいアメリカサイズのパイなんですよ。日本のレアチーズケーキのようにソフトな感じに固められていますが、食べてみると少し、お豆腐の香りがします。とは言っても、これにお豆腐が入っていると知らないで食べれば気付かないくらいの、ほんのりとした香りなんです。
オーナーのアサトさんに作り方を聞くと、まず木綿のお豆腐をミキサーにかけて、そこに生クリームを加えます。それを、イチゴもしくはライムの香りの付いたゼリーの粉で固めるそうなんです。結構作り方は簡単なんですね。ライムもイチゴも、あっさりとした味わいで甘さは控えめ。お豆腐が入っているせいか、しっかりとお口に溶けていく感じがしていいんですよ。食べた後もさわやかな味付けのせいで口の中がさっぱり、後を引くおいしさで、２つくらいはぺろりといけちゃいそうです。普通のチーズケーキに比べたらカロリーも半分くらいなので、安心して食べ過ぎてしまうのが欠点です。
この「とうふパイ」は1個2ドル35セント。コーヒーが1ドル50セントなので、セットで頼んでもお手頃価格なのもうれしいですよね。軽いお食事を食べたいと言う方は、私のお勧め「コンビーフ･キャベツ」が6ドル。缶詰のコンビーフとキャベツを炒めた物なんですが、なんかとっても懐かしい味なんです。私がお店に行くときはいつも、キャベツを焼くいいにおいで溢れています。友達の家で、そこのお母さんが作ったお昼ご飯を食べているような雰囲気にさせられます。付け合わせはゆがいたインゲン、白いご飯がどてっとのっかっています。
ＫＣドライブインはワイキキの動物園寄りのカパフル通りを山に向かって車で５分ほど、フリーウエィの手前右側です。来週も日本の食べ物が入ったハワイ独特のおいしいお菓子、その第２弾をお送りします。お楽しみに！

【暗闇の中でプレーするパター・ゴルフ！】

2004年04月26日

今日は、大人も子供も手軽に楽しめる、ハワイの新しいプレイスポットをご紹介します。アラモアナショッピングセンターの4階に先月オープンしたばかりの、「グロウ・パット」というお店です。ここはハワイで唯一の、室内にあるミニ・ゴルフコースなんです。ちょっと変わったスポットで、室内が真っ暗なんです！使用するボールもパターも蛍光塗料が塗られていて、暗闇の中でプレーをするんです。実際にどんな感じになるのか、ゴルフを一度もやったことのない私ですが、挑戦して来ました。
店の入り口には黒いカーテンが引かれているので何の店かわからず、なんかとってもあやしい雰囲気がします。カーテンをくぐると、蛍光塗料でボーっと浮き出たカウンターがあって、そこでゲームを申し込みます。まず、自分の好きな色のゴルフボールを選ぶんですが、このボールにも蛍光塗料が塗られて、赤、オレンジ、緑、黄色などの色。パターの先も蛍光のテープが巻かれていて、暗い中にボールとパターだけが輝いて見えています。気味の悪い事に、私の目と歯もあお～く不気味に光っています。
室内はテニスコート位の広さ、コースはちゃんと18ホールあって、長くても5メートルくらいのコースが所狭しと並んでいる姿は、まるで蛍光塗料で光る迷路を見ているようです。　プレーの方は、ゴルフをやった事がなくても全然大丈夫です！と言うより、やった事のないほうが、手を変えたり股の間から打ったり、先でつついたり何でも出来ちゃって、結構上手に進めちゃうんですねェ。一緒に行った友達はちょっとゴルフが出来るもんだから、真剣にラインを読んでみたり、きれいなスタイルで打っていくからかえってボロボロ！こんなおもちゃのコースでラインを読もうなんて、カッコつけちゃったら絶対ダメですね。
目が慣れてくるとそれほど真っ暗ではなく、坂あり谷あり、ボールがクルンと回転する仕掛けあり、結構夢中になれて楽しいし、燃えるんですよ。周りでプレイしている人達は地元の若いグループが多かったんですが、どこからも歓声や笑い声があふれています。結果はめちゃくちゃな打ち方をした私が勝ち、ゴルフに自信があった友達は私より5打も多く打って、彼女は納得のいかない顔をしていました。
家族連れでアラモアナに来たら、お母さんの買い物にずっと付き合っているのも大変でしょう。お父さんと子供達で、ここで時間を潰すというのもいいかもしれませんね。ただし、「ゴルフはまかせとけ」とばかりに子供の前でいいかっこしようとすると、失敗するかもしれません。
この「グロウ・パット」ミニゴルフコースは、アラモアナショッピングセンターの4階、メイシーズ寄りの海側です。料金は6歳以上と大人が1ラウンド7ドル、5歳以下は5ドルです。

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