9月も半ばを過ぎ、日本では、さんまとか松茸など、おいしそうな秋の味覚のニュースが聞かれてきますよね。
「食欲の秋!」いい響きですねぇ。
日本の秋にはおいしい食べ物がいっぱい!うらやましいですねぇ。
ハワイは日本のようにはっきりとした季節がありません。
1年中Tシャツに短パンという姿で過ごせます。
それはそれで幸せです。
でも、季節の旬の食べ物と聞くと無性にホームシックになる!
特に秋ですよ!
私は、夏や冬は日本に帰ることもあるんですが、春と秋は日本を離れてから9年、一回も帰っていません。
桜の季節の春も恋しいですが、私にはやっぱり、食欲の秋!
これを思うと涙が出そうになるじじゃありませんか!
ところが、ここハワイで、日本の秋の味覚「松茸」を思う存分楽しめるレストランがあったんです。
ワイキキにある日本食レストラン「義経」なんですが、この義経では、秋限定で「松茸料理」を出しているそうなんです。
そこで、9年振りの松茸を食べにワイキキに出掛けてきました。
日本食レストラン「義経」は、ワイキキの東の外れにある「ワイキキ・パークショア・ホテル」の一階ロビーの前にありました。
義経レストランの松茸料理は、毎年、9月から10月にかけての2ヶ月間、すでに10年以上続いている人気のメニューなんです。
毎年、松茸のシーズンを待ちわびている地元の人が多く、お店には、今年はいつからですか、といった問い合わせが多いそうですよ。
私も平日の夜、娘と松茸をいただきに出掛けて来ました。
松茸ディナーはフルコースとなっています。
前菜、和え物、お刺身、揚げ物、松茸ごはん、松茸の土瓶蒸し、香の物、デザートと、続くんですが、これが豪華なんですねぇ。
義経のお料理は量が多いので、大食いの私でも、娘と分けてちょうどいいくらいなんです。
まず前菜で出てきたのは、鳥のネギ巻き、かぼちゃの煮物、海老のもと焼き、うなぎの博多煮、すべてがまるで絵を見ているようにきれいです。
さらにほうれん草の胡麻和え、ハワイの新鮮なお魚のお刺身、サクサクの天ぷら。
そして、ついに夢にまで見た松茸ご飯です。
松茸ご飯は鉄釜に入ってあらわれます。
その木のふたを取ると「フヮ〜ッ!」と広がるあの懐かしい香り。
忘れかけていた香りです。
釜の中は、ご飯が見えなくなるほどの松茸で、覆い尽くされていました。
その上、嬉しいことに松茸は親指の太さ位あるほどの大きに切ってあり、しかも、ゴロゴロと入っているんです。
松茸だけを口に運ぶと、あの食感、「コリコリ〜」っと、そして口中いっぱいに香りが広がります。
うちの娘は見るのも食べるのももちろん初めてです。
娘は椎茸がきらいなので、食べないだろうと思ったんですが、バクバク食べていました。
娘が次から次へと松茸を食べるので、思わず、「子供はあまり食べると、お腹壊すのよ!」と言ってしまいましたよ!!!
もし、お腹がいっぱいにならなかったら、あとでピザ買ってあげるね、と言っておきました。
実はここの松茸はアメリカ・オレゴン産だそうです。
アメリカ産の松茸は初めて食べましたが、これが結構おいしいんですね。
香りも食感も日本の松茸に負けてませんよ〜〜!
この日の義経レストランでは、ご高齢のご夫婦が仲良く松茸ディナーを召し上がっていました。
「1年に一回の贅沢ですよ。着物姿のお店の方も、BGMも、まるで、日本にいるような気がするんです」とおっしゃっていました。
義経レストランの松茸料理は月曜から金曜までは夜のみ。
ディナーは39ドルです。
また、土曜と日曜には、ディナーとともにランチもあります。
ランチは25ドルですが、地元の人でかなり混み合います。