===森本毅郎・スタンバイ！===

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【ハワイのＢ＆Ｂ！】

2004年04月19日

最近、ハワイにやってくる友人から「Ｂ＆Ｂを探してください」と頼まれる事が多いんです。Ｂ＆Ｂとは、ベット＆ブレックファーストの略で、その名の通り、ベットと朝食を提供してくれる宿のことなんです。Ｂ＆Ｂは、ほとんどが現役を引退したご夫婦が、子供達の巣立った空き部屋を1部屋か2部屋、あるいは離れなどを旅行客に提供するというものなんです。Ｂ＆Ｂは一体どんな雰囲気なのか覗きに行って来ました。
ここオアフ島には、自分の好みのＢ＆Ｂを探してくれる「Ｕ．Ｎハワイ」という会社があります。そこの長井さんは、この道20年のベテラン、長井さんに色々お世話になりました。以前の日本からの観光客は、日本語がわかるホストのＢ＆Ｂを求める声が多かったらしいんですが、最近では「せっかくハワイに来たんだから、アメリカの生活に溶け込みたい」と、わざと英語しか通じない家庭を希望する人が増えてきたそうです。
長井さんに、お勧めのＢ＆Ｂを紹介していただきました。私が向かったのは、ホノルルのダウンタウンやワイキキの反対側、目の前に紺碧の海が広がる、カイルアの町です。カイルアは、全米のビーチでナンバーワンに選ばれた事もある、白砂の美しいビーチを持つ静かな町で、大きな住宅が多いのでも有名です。このカイルアには、150軒ほどのＢ＆Ｂがあるそうです。
私がうかがったＢ＆Ｂのホストファミリーはウッデンご夫妻で、ご主人の二？ルさんは76歳、昔日本の厚木基地に3年間いた事があって、ご夫妻そろって日本は大好きという親日家でもあるんです。玄関から1歩入ると20畳はありそうな大きなリビング。籐で出来たソファやハワイアンキルトのクッション、テーブルの上にはプルメリアの花がオシャレに飾られています。大きなリビングルームの窓のすぐ外、目の前は「ミッド・パシフィック・ゴルフコース」になっていて、庭の先はそのままゴルフコースが続いています。ゴルフコースを眺めながらテラスで朝食も摂れるそうです。
ゲストが使うベットルームは落ち着いたインテリアでまとめられていて、小さな冷蔵庫とテレビが付いていました。キッチンのカウンターには小さな世界の国旗がたくさん飾られていて、奥さんが「その国旗は今までこちらに滞在した人達の国の国旗なのよ」と教えてくれました。もちろん日本の国旗もありましたよ。
今回協力してくれた「Ｕ・Ｎ・ハワイ」の長井さんによりますと、日本の民宿とちょっと違うのは、プライバシーを尊重してくれるので、とても気楽に過ごせることだそうです。ただし、短い期間とはいえ同じ屋根の下で生活するのですから、英語で「オハヨウ！お休みなさい」の挨拶ぐらいはして、後は身振り手振りで知ってる単語を並べて思いきり挑戦すれば、ホストファミリーも暖かく迎えてくれるし、英語の勉強になります。
料金は、朝食付きで一泊60ドルから100ドルくらいですが、ハワイのＢ＆Ｂでは、3泊以上泊まるというルールになっています。今度ハワイに来る時、Ｂ＆Ｂに泊まって見たいという方、「Ｕ・Ｎ・ハワイ」の長井さんに相談してみてはいかがですか？電話番号は１－８０８－９４１－１５０５です。好みのＢ＆Ｂ選びから予約まで代行してくれます。

【ホノルル警察博物館！】

2004年04月12日

今日は、ある博物館をご紹介したいと思います。朝のウォーキングでたまたま見つけた、まだガイドブックにも載っていないミュージアムなんです。それは、ダウンタウンの東側ベレタニア通りにあるホノルル・ポリス・デパートメント、つまり、ホノルル警察署の中にあるんです。
なぜかその前を通る時には、いつも緊張してしまうホノルル警察署なんですが、入り口にミュージアムと書いてある小さな看板を発見しました。そこで、入り口に立っている強面のお巡りさんに、「このミュージアムは誰でも見る事が出来るんですか？」と聞いてみたら、「誰でも見られますよ！いつでもどうぞ」と思わず優しく言われたので、そのまま入ってしまいました。
正面玄関を入ると、その場で荷物検査をします。身分証明書を見せると行き先を訊ねられますが、ミュージアムを見たいと言うと、お巡りさんが入り口まで案内してくれます。広さはテニスコート一面くらい、ガラガラです。今はまだ、ほとんど宣伝していないので、学校の社会科見学で子供達が訪れるくらい、一般の見学者はほとんどいないそうです。
展示されているのはホノルル警察の歴史なんですが、ハワイの警察というのは、警察機関としては全米で一番古く、1700年代のカメハメハ大王の時代からあったそうなんです。その当時の警察官は、上半身が裸でやりを持った姿が描かれていますが、1800年代に入ると長いライフル銃を持った兵隊のようなスタイルに変わっていきます。アメリカの領土になった後の1930年頃には、つばの広い帽子とモスグリーンの長袖にネクタイ姿、1950年代にハワイがアメリカの州になった頃には、紺色の今の制服に近づいてきます。
ガラスケースの中には、1880年代に使われていた銃や、手錠、最近の警察官の必需品であるペッパー・スプレーまで、さまざまな武器類が展示されています。面白かったのがギャンブルの押収品、さいころやマージャン、そして日本の花札と小さなカゴがありました。そのカゴは「丁、半」を賭けるものだと、説明に書かれていました。館内には明るいハワイアンミュージックが流れているので、ワイキキあたりのショッピングのショーウインドーでも覗いている気分にさせられます。
担当者によりますと、このミュージアム自体は1984年にオープンしたんですって。もう20年も経っていますが、つい最近、日本のツアー会社にも初めて案内を出したそうなんです。これからは日本の方にもたくさん来ていただいて、ホノルル警察の歴史を見て欲しいとおっしゃっていました。７人以上のグループで予約をすれば、警察署内のツアーも出来るそうで、パトロールカーも見せてくれるそうです。
ホノルル警察署のミュージアムだけなら予約はいりません。月曜から金曜まで、朝8時から16時まで開館していて、入場は無料です。ちなみに、ホノルルポリスと書かれたＴシャツはおみやげとして人気が高いんですが、残念ながらこちらでは扱っていなくて、アラモアナショッピングセンターで手に入ります。

おもちゃのアヒルレース！

2004年04月05日

実は先週末、ハワイで面白いレースが行われました。ゴムで出来たおもちゃのアヒルによる、水上レースだったんです。その名も、「第17回、ラバーダッキーレース」。黄色いゴムのアヒルは、誰でも一度は目にした事があると思うんですが、アメリカの子供なら必ず持っていると言っていいほど、お風呂の遊びにはかかせない人気のおもちゃなんです。そのゴム製のアヒルが何万匹も、川でレースをするというユ二？クなイベントです。このラバーダッキーレースは毎年行われるチャリティ・レースで、収益は脳性小児麻痺協会に寄付されます。アヒルを1羽（個）5ドルで買えば、エントリーできます。アヒルと参加した人が養子縁組し、そのアヒルがレースに参加するわけです。
場所はワイキキの山の手側を流れる「アラワイ運河」です。午後12時半になると、トラックに満載したゴム製のアヒルと集まった人々が、スタート地点のアラワイ運河へ向かってパレードをします。警察官の合図でマッカリー通りとカピオラニ通りが通行止めになると、ハーレーに乗ったヒゲづらで入れ墨いっぱいのお兄さん達が、ハンドルの上にアヒルのぬいぐるみをのせてパレードを先導します。その後を、アヒルを養子にした里親の私達が続きます。
橋の上にはスタートを待つラバーダッキーが木箱に入れられてスタンバイしています。直径ほんの5センチほどのアヒルたちには、首から番号札が下げられています。「私が養子にした2匹のアヒルちゃんはどれ？」と探してみましたが、私の番号は「19420」、とてもじゃないけど見つけられません。橋から海に向けてスタートするので、運河の両側はアヒル達の里親たちと見物の人でいっぱいです。
カウントダウンとともに午後1時17分、アヒル達が一斉にスタートします。橋の上から大きな3つの箱に入れられた2万匹のアヒルたちが投げ込まれます。ザーっという音がして、遠くから見るとまるで、大量のみかんを投げ入れているみたいです。運河の両側から声援が起こります。「行け！、泳げ！、GO!　GO!　」ところがアラワイ運河というのは、普通の川のように流れが急じゃないので、15分たっても5メートルも進まないんですよ。 100メートル程先の海側には2隻のヨットがゴールのロープを張って待っているんですが、海の方からそよそよと風が吹き出してきて、浮かんでいるアヒル達は、そのままの姿でスタート地点の方へゆっくり後戻りして行くんです。
ボランティアの人が、あっちこっちに浮いているアヒルを棒でつついて運河の真ん中に押し戻しているだけの状態が4、50分も続いたでしょうか。このままじゃ決着がつかないと、なんと2隻のヨットがゴールラインを引きずって、運河をさかのぼってきます。結局レースは、ヨットが引きずるゴールラインが、入賞するアヒルを捕まえるという、大笑いの中で幕を閉じたのでした。
入賞の賞品は、一等が一万ドル、二等がラスベガス旅行、三等がガソリン一年分でした。私のアヒルちゃんは、どこをうろうろしていたのか、入賞はできませんでした。なんともハワイらしい、おちゃめで、のろくて、それでいて憎めないレースでした。来年はぜひ、みなさんもアヒル達の里親になってみませんか？

アメリカの寄付は簡単ですよ！

2004年03月29日

娘のジャスミンも4歳になって背も伸びたため、服や靴など小さくなった物が家の中に溢れ出しました。ベビー用のチャイルドシート、食事用のハイチェア、そして水着や帽子などなどいらなくなった物ばかりです。それに輪をかけて多いのが私の不要品。流行らなくなった服、もういまさら怖くてはけないミニスカート、太ったおかげで着られない服などが、クローゼットの中にいっぱいです。そこで「ドネーション」、つまり寄付する事にしたんです。
アメリカには、いろいろな福祉団体が行っている大型のリサイクルショップがたくさんあります。ホノルルにも、救世軍、グッド.ウィル、セイバーズなど、いろいろなリサイクルショップがお店を構えています。いつでも寄付を受け付けていますし、寄付をすると確定申告にも有利になるらしいんですが、まぁ、私の場合は少額の寄付なので、多分なんにもならないでしょうけど。
寄付をするときは、大きなビニールの袋に詰めこんだ服や靴を車のトランクに入れて、座席には子供用のチャイルドシートや椅子、おもちゃを満載して向かいます。私がよく行くのは、ベレタニア通りの「グッドウィル」。車で乗り付けてそこのテーブルの上にドンっと置いて来るだけという、気軽に出来る寄付なんです。まるでドライブスルー感覚です。大きなスーパーの駐車場には寄付箱が置いてあって、そこに入れるようになっています。
もう一つ寄付の方法があります。それは、福祉団体が運営しているお店で買い物することなんです。お店では、商品別にとてもきれいに品物が並べられています。商品には元手がかかっていませんから、それを買う事自体が、寄付をしているということになるんです。
私のお気に入りのお店は、ホノルルの西側ディリンハム通りにある「セイバーズ」。ここは明るくて、広い店内にびっしりとハンガーにかかった服があふれ、値段も、グットウィルより気のせいか安い気がします。人気はなんといってもアロハシャツと女性用のムームードレスで、結構ブランド品が混じっていたりしますが、それでも3ドル99セントからと、破格の値段が付いています。
私の友達はセイバーズの常連なんですが、彼女によると、値段が4、5年前より高くなっているそうなんです。それというのも、日本から古着屋さんが仕入れに来て、大量に買って行くからなんだそうなんですよ。チャイルドシートを買っていく一般の日本の方も多いそうで、レンタカーでチャイルドシートを借りると1日5ドルもとられちゃうんですけど、ここで買えば5ドルから10ドルなのでお得ですよね。その他ＣＤ、ビデオ、本、ソファからゴルフの道具まで何でも揃います。
私が最近買った中で一番のお気に入りは、「プリンセス･カイウラ二」のムームーなんです。真っ赤なドレスに白いハイビスカス柄の派手なドレスで、定価だと100ドル近くするのに、なんと6ドル99セントでした。いつ着るかわからないけど、取っておきたい一着なので買ってしまいました。ジーンズが3ドル99、レトロな柄のシャツは2ドル99と、娘用に小さなお人形が4つ入って99セント、合計14ドル96セントでした。大きな袋にいっぱい買っても1600円だったのでとてもお得な気分、その上、買い物することが寄付していることにもなるんです。
グッドウィルはアラモアナの山側、ペンサコラ通りとベレタニア通りの交差点近く、ディリンハム通りのセイバーズは、ワイキキからのバスで42番に乗って、ディリンハムショッピングプラザで降りて下さい。

マノアの滝のハイキングコース！

2004年03月22日

ワイキキの北、ハワイ大学の山側にマノア渓谷が広がっています。私の家からも近いんですが、雨が多い事でも知られ、緑のきれいなところです。そのマノア渓谷には、ハワイの島々では見ることの少なくなった、ハワイ特有の植物が保護育成されています。マノア渓谷の奥には、ホノルル市民の憩いの場所となっているマノア・フォールズ、マノアの滝があって、地元の人達に、気軽にハイキングが出来る場所として人気が高いんです。
このマノアの滝のハイキングコース、2001年の初めから「観光ツアーの団体の入場」が禁止されていたんですが、このほど3年振りに解禁されました。当時、多くの団体の観光ツアーが許可なしで出入りし、そのためにハイキングコースが荒れた事から、自然保護を理由に団体での入場が禁止されました。そして、3年の間に荒れたハイキングコースに砂利を敷いたり、階段をつけるなどの整備を行い、それが終わったので今回の解禁となったのです。ハワイ州の天然資源局は、入場料1人5ドルで12人までの少人数のツアーを、1日5組まで許可することになりました。ただし個人で行く場合には、マナーや常識さえ守れば、従来通り制限もありませんし、料金も取られません。
ということで今回、いつものウォーキング仲間と出掛けてきました。マノアの住宅街を抜けると突然、ここはホノルルの街の中かと思わせるような淋しい山道になります。その山道が行き止まりになったところが駐車場、そこからは歩きになります。まず、小さな小川を飛び石伝いに渡ります。水は冷たく透き通っていて、小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えます。そこから先は、蔦の絡まる巨大な樹木がそびえる熱帯雨林。巨大な樹木の間を登って行くんですが、まるでジャングルのよう。青空も途切れ途切れに見えて、そこらへんからちいさな恐竜がチョコンと顔を出してきそうです。太陽の光りの筋が降り注ぐの中で鳥の声を聞いていると、神秘的な感じがしてきます。
ハイキングコースは、ワイヒ川という川に沿って登っていきます。結構足元が急だったり大きな木の根っこが飛び出ていて歩きにくい所が多いので、やっぱりスニーカーを履いていた方がいいと思います。巨大な木に絡まるツタやポトスが見られますが、ポトスは普段観葉植物として見なれていますよね。ここのポトスは葉っぱ一枚がテーブルほどに大きさになっていて、びっくりしてしまいました。ハウの木、コアの木にまじってコーヒーの木も所々に見られます。ハワイの有名なコーヒー「コナ・コーヒー」は、ここマノア渓谷で初めて育てられ、後にハワイ島のコナ地区に移植されたものだったんです。
滝に近づくとジグザグの結構急な坂道になり、道もぬかるんできます。ザーっという滝の音が聞こえ出し、山肌に沿って回ると、そこには私が想像したよりも数段見事な滝が待っていました。滝の落差は50メートルほど、滝壷のすぐ近くに展望台とベンチがあります。ここのところ雨が多かったので、滝の水は直角にそびえる岩肌を2メートル程の幅で滑り落ちてきます。滝壷付近に立つと、青い空から水がこちらめがけて降り注いでくるようです。 30分程のハイキングで汗びっしょりになりますが、降り注ぐ小さな水滴とそこを吹き抜ける涼しい風で、すーっと汗が引いていくのが気持ちよく、最高の気分です。
マノアとは、ハワイ語で「豊かな」という意味があるそうです。かつてはここの豊富な水を使って、飲料水や農業用水にしていたということです。ただし、雨の少ない夏に来ると、たまに滝の水が干上がっていることもあるという事ですよ。その日は、日本からの中高年のご夫婦がハイキングに来ていましたが、結構本格的な服装で決めていました。アメリカ本土からの観光客や地元の人はタンクトップにショートパンツ、ゴムぞうりなんていう人もいました。水が多く蚊が多いので、長袖を着るか、虫除けスプレーをしていくといいと思います。
マノアの滝ハイキングコースへの行き方は、バスの場合、アラモアナ・ショッピングセンターの山側のバス停5番で乗って、マノア・バレイ行きの終点で降りて下さい。

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