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【ハワイにタッド旋風】

2007年02月19日

ハワイ出身の有名人はたくさんいます。私の大好きなキアヌ･リーブスに、今度の大統領候補に名乗り出た民主党のオバマさん、彼はプナホウ高校出身。スポーツ選手では、相撲の曙、小錦、武蔵丸。ゴルフではミッシェル・ウィーが有名です。

芝を読むそのゴルフ界にまた新たなハワイのスターが生まれました。タッド・フジカワ君です。高校生のアマチュアゴルファーなんですが、日本でも活躍が報じられてますからゴルフ好きの方はご存知ですよね？

タッド君はフジカワという名前からわかるように日系のアメリカ人です。今年1月の「ソニー・オープン・イン･ハワイ」で16歳と4日という史上2番目の若さで予選を突破。アマチュアながら世界を代表するプロ達の中で大健闘しました。
^ ちなみにこの時ミッシェル・ウィーは予選落ち。ミッシェル・ウィーはお金持ちのお嬢さんで体格も良くてゴルフの英才教育を受けて…。一方タッド君は、身長は160センチもなくて、ちょっと小太りで近所のお兄ちゃんという感じ。これでタッド君の人気に火がつきました。

大会のあとハワイでは大変なフィーバーとなったんです。その騒ぎがやっと落ち着き出した先週末、またまたやってくれたんです！

優勝カップオアフ島は「パール・カントリー･クラブ」で行われた「第29回パール･オープン」のことでした。最終日、首位に3打差の4位でスタートしたタッド君、最終18番ホールでプロを相手に大逆転、見事な優勝を決めたんです。

パール･カントリークラブの総支配人、出羽仁さんがおっしゃるには、このタッド君見たさに、地元のフアンが去年の十倍以上も訪れたそうです。タッド君はこのクラブには、よく友達や母親と練習に訪れていたそうで、いつも気持ち良く挨拶の出来るさわやかな少年だと誉めていました。去年の大会は誰も騒いでいなかったのに、今年の大会はタッド一色。カメラ・クルーが付いて回り、表彰式には、数十台のカメラが並んだそうです。

タッド君のハワイでの人気は、大人から小さな子供まで。特に日系人のお母さんからは「孫のよう、息子のよう」と大変な人気。小さな体いっぱいに喜びを表現する姿は確かにかわいいですよねぇ。

タッド・フジカワ君は今、ホノルル空港の山側「モアナルア高校」の2年生。この前はローカルテレビ局が学校に登校するタッド君の後を追い、ニュースになっていました。
ホノルル市長も学校を訪問し、タッド君が活躍した1月16日を「タッド・フジカワの日」に制定しました。

タッドの母校私、おとといモアナルア高校に行ってきたんですが、残念ながらタッド君には会えませんでした。やっぱ無理ですよね～。
クラスメイトの子達は、タッド君はソニーオープンの前までは普通の生徒だったけど、今はテレビは来るし大騒ぎで、私達のヒーローだと言っていました。
ということでハワイのゴルフ界は、アメリカのみならず世界から注目されるようになってきました。

グリーンそこで、ハワイの観光局は、このブームに乗ってハワイの観光客、特にゴルフ観光客を増やせないかと、今、知恵を絞っているんです。 2005年度の統計では、アメリカ本土からの観光客のうち48％がダイビングや海でのアトラクション。ゴルフをする人は14％にとどまっています。日本人の場合、買い物には100％近くの人が足を運ぶんですが、ゴルフをする人は8.4％と少ないんですよ！
私の周りではやたら「ゴルフ!ゴルフ！」という人ばかりなので、もっといるかと思ったら案外少なくて驚いたんです。

今回ゴルフ界に若いスターが出てきたことで、全米に放映される「ゴルフ専門チャンネル」では、今年に入って今日までにすでに200時間以上のハワイのゴルフ大会や選手関連の番組を流しているそうなんです。ハワイ州観光局も2010年まで大きなゴルフイベントを中心に年間240万ドル、日本円で2億8千万円を援助することになっています。

ハワイの地元では、第2のタッド君を目指して子供向けゴルフスクールの生徒が急増しているそうですし、彼の元には全米一の人気トーク番組の「オプラ」からも出演オファーが来ているそうです。

それにしても、優勝カップを持ったタッド君、最後の言葉が、「家に帰って宿題やらなきゃ！」だったんですよ！かわいいと思いませんか!!

【ピンク・ドリンク】

2007年02月12日

あさってはバレンタインデー。
ハワイではどの店もピンクや赤のハートが飛び交っています。子供から大人まで、チョコレートやキャンディはもちろん、何から何までハート。この季節なんとなく見ているだけで胸焼けしてきます。
子供の学校でもクラスメイト全員にチョコを配るような習慣もあって、スーパーでは小さな袋入りのチョコが店のコーナーを牛耳っています。バレンタインなんてもう縁がないと決めていた私ですが、結局ハートの山の中に突撃して子供用にチョコを買いあさらければいけないんです。

さて今日は、バレンタインでもチョコではなく、あま～いカップルにロマンティックな時間を過ごせるカクテル･バーをご紹介したいと思います。もちろん、カップルじゃなくてもいいですよ！

ロイヤルハワイアンホテル場所はワイキキ。あの有名な「ロイヤル･ハワイアン･ホテル」なんです。ワイキキ･ビーチに面して立つピンクのホテルは有名過ぎるほど。「太平洋に浮かぶピンク・パレス」と親しまれています。1927年にオープンして今年で80年を迎えた老舗ホテルです。ホテルに一歩入るとすべてが落ち着いたピンクにまとめられていて、ピンクの大好きな私達女の子にとって憧れのホテルでもあるんですよね。　

マイタイ・バーそのロイヤル･ハワイアン･ホテルのビーチにある屋外バー「マイタイ･バー」で、ホテルのカラー、ピンクにちなんでピンク色のドリンクがいろいろ楽しめるそうなんです。
ということで今回は「マイタイ･バー」に出掛けて来ました。取材に行ったのはお昼前でしたが、パラソルの下でアロハシャツのお父さん達、ビールで乾杯！ってやっていますし、やっと小さな布が貼りついているようなきわどいビキニのお姉さん達もトロピカル・ドリンクを買いこんでは砂浜の上のビーチチェアで優雅に飲んでいるんですよ。いいですねぇ!!

ウエイターのお兄さんにピンク・ドリンク、全部持ってきて！　と頼んだら、「いっぺんに持って来るのはできない！　違法なんですよ！」と怪しい目で見られてしまいました。一杯飲んでから次のオーダーを取るというのが規則なんだそうです。
私に付き添ってくれたいたホテルの方が「いや、取材なのでお願いします」と言うとやっと「OK！」。でもようやく持って来たのは全てアルコール抜き！　女性だし写真だけかと思ったらしいんですよ！　でもそれじゃ取材にならないじゃぁ、ありませんか！　なんとか説明して、やっとアルコール入りのピンク・ドリンク4種類がテーブルに並びました。

ピンクドリンクまずは「ピンク・シャンパン」（写真一番右のグラス）。ほんのり薄いピンクで、シャンパン･グラスの中に小さな泡が星のようにきらめいて「きれい！」なんです。フルーティで味は普通のシャンパンとそんなに変わらないんですが、サラッと飲みやすい。はかないようなピンクが女性にぴったり。間違っても一気にカパーッと飲んじゃいけません。

お次は「グァバ･ティー二」（写真一番左とその隣のグラス2つ）。グァバジュースにラムを加えて、バーテンダーの手の中で「シャカ、シャカ」と振られます。マティーニのグラスに静かに注がれる、少しオレンジがかったピンクのしずく。おしゃれ！グァバジュースが柔らかく飲みやすくしています。

3つめは「ピンク・パレス」（写真右から2つ目）。これならアルコールの弱い人でも大丈夫です。グランマリエ、ラム、ココナッツ･クリームをブレンド。そしてシェイクしてあるので、甘くて飲みやす～いドリンクです。見た目もココナッツミルクで、薄いピンクが本当にきれいで可愛いんですよ。思わず上目遣いでかわい～く決められる「ピンク・パレス」です！

実はここまで飲んで、随分気持ち良くなってきました。私はアルコールかなり強い方なんですが、なんてったって、いろんなお酒を混ぜて飲んでますからね～!!

最後に「ピンク･マイタイ」（右から3つ目）。お店の名前がマイタイ･バーというくらいですから、ここのマイタイは超有名。45年前世界にマイタイを広げたのもここなんですよ。ダーク･ラム、オレンジキュラソー、アーモンドリキュールなどにピンクのシロップを加えて飲みやすくしてあります。といっても、結構アルコールはきつめのドリンクです。

ピンク・シャンパンハワイの地元のカップルにも人気のピンク･ドリンクですが、赤く染まる夕日を見つめながらのひとときなら一層ロマンティック！決して一人で昼間から飲まないようにしましょう！酔っ払っちゃうし、淋し～くなります。

【ハワイとクジラ】

2007年02月05日

冬のシーズンを迎えたハワイでは、今ホエール・ウォッチングのシーズンでもあるんです。アラスカ沖から5千キロの旅をしてきた6千頭のザトウクジラはハワイの温かい海で子どもを産み育て、春になると北の海に帰って行きます。

実はホエール・ウォッチングの歴史はまだ浅く、1970年頃からなんですが、その100年以上も前にすでにハワイはザトウクジラと深く関わっていたんです。

マリタイムセンターそこで今回は、ハワイとクジラの関係を少しお勉強してからホエール・・ウォッチングに向かうことにしました。
ホエール･ウォッチングの船が出るホノルル港の埠頭のすぐお隣に「ハワイ・マリタイム･センター」という博物館があります。ハワイが海とどのように関わってきたのかを詳しく展示しています。日本語の案内テープを無料で貸し出してくれますので、よくわかります。

建物の中に入るとまず目に入るのは、高い天井からつり下がる巨大なザトウクジラの骨。まるで恐竜のよう。3階までの吹抜け部分に泳ぐように浮かんでいます。

館内は、ハワイと海の関係をテーマに分けて展示してあって、クジラの話は2階の「捕鯨船の時代」のコーナーにまとめられていました。

世紀の後半、ハワイにアメリカやヨーロッパから捕鯨船が訪れます。当時の捕鯨は、クジラの脂から機械の油や灯油を作ることが目的でした。
ハワイはそのたくさんの捕鯨船の、食料品や雑貨などを調達する拠点として発展していくんです。ハワイに数年前まであったリバティハウスというデパートも、捕鯨船相手の商店から始まったんです。

その後、1966年にザトウクジラの漁が禁止になり保護されることになってハワイは捕鯨基地としての役割を終え、今度はホエール･ウォッチングの拠点に変わっていったんです。

さて、マリタイム・センターでしっかりとお勉強した後は、いよいよ楽しいホエール・ウォッチングです。

隣の埠頭に移動して、クルーズ船「ナバテック号」に乗りこみます。この船は揺れが少ないつくりなので、ほかのクルーズ船よりも行動範囲が広いんです。ダイアモンドヘッドを超えココヘッドまで行けるので、クジラに遭遇する確率が90％以上と高いんです。

ナバテックのホエール･ウォッチングは、ランチ付きのクルーズで、その日のお客さんは、8割近くがアメリカ本土からの観光客です。

船からの眺めホノルル港を出てどこまでも広く青い海に滑り出します。アラモアナショッピングセンターを海から眺めて、デザートのココナッツケーキのひと口目をガブリといこうとしたら、「クジラ発見！」のアナウンスです。方向は船体の前を中心に時計で表します。「前方1時の方向にクジラ発見！」英語と日本語で興奮したアナウンスです。デザートのケーキに後ろ髪は引かれますが、振りきってクジラを見にデッキに立ちます。

しばらくすると海面に黒いクジラの背中が見え、ブシューッと噴水のように海水を吹き上げます。写真を撮ろうにも興奮して手がぶれるし、遠いので位置もうまくつかめません。クジラはまた海の中に姿を消します。クジラの保護のため、船はクジラから90メートル以内には近づけないと定められているので、そのまま待ちます。

またしばらくすると少し移動したクジラの背中が見えてきました。あまりの大きさにびっくりです。ザトウクジラは体長が15mから20m。その巨大な体が傾き、頭の方から海に潜っていきます。最後には海面に大きな黒い尾びれが出て、ゆっくりと沈んでいくんです。

まわりからは歓声があがります。その美しさは自然の尊さと力強い生命力に溢れていて、目頭がジーンとするほど感動するんですよ。
今から100年ほど昔、このクジラたちを求めて世界中から捕鯨船が集り、時代は変わって今、オシャレなクルーズ船の上でクジラの大きな、包まれるような美しさに感動している私たちがいる。でもハワイの海とクジラは昔から同じ姿のまま…。そんな雄大な時の流れも感じました！

2時間ほどのクルーズでクジラが見られたのは4～5回。姿を見せるのはほんの短い時間ですが、10分おきくらいに見られました。

ナバテックのホエール･ウォッチングは、ランチ付きで大人が58ドル、日本円でだいたい7000円。子供4歳から12歳が29ドル、約3500円です。

【ハワイで噂のハンバーガー】

2007年01月29日

この年末年始、私は日本でおいしい物をたくさん食べて、親子で3キロずつ太りました。それなのに、日本からハワイに帰るとき、「ハワイでは絶対アレを食べよう！」と心に決めていたものがあったんです。
それは「肉厚のハンバーガー」だったんです。日本のハンバーガーのお肉では、やっぱり物足りないんですよね。

ハンバーガーのおいしいお店が多いハワイなんですが、今回は、こだわりのハンバーガーをご紹介します。
それは、ハワイ産、それもここオアフ島の牛だけを使っている貴重なハンバーガーなんです。

そのハンバーガーが食べられるのは「クアロア牧場」という所。場所はホノルルからですと、パリ・ハイウエイやリケリケ・ハイウエイでコウラウ山脈を超え、40分ほどで着きます。乗馬や4輪バギー、マリンスポーツなども楽しめて、観光客に人気のスポットでもあるんです。

この貴重でおいしいと評判のハンバーガーを求めてクアロア牧場に出掛けて来ました。
牧場は、東京ドームが450個すっぽりと入ってしまう500万坪の敷地が海に向かって広がっています。その日、牧場にはたくさんの観光客が訪れていました。

牧場の牛「クアロア牛」と呼ばれるここの牛たちは、無農薬の芝や草を食べていて、自由に広々とした草原を歩き回っています。そのためビタミンＥが豊富で、低脂肪で低カロリーなんです。また成長ホルモンや抗生物質などは一切使用していないそうです。
さらに、普通ハンバーガーに使うひき肉は、牛の首の部分を使うことが多いそうなんですが、クアロア牛は一頭丸ごとひき肉にしてしまうので、サーロイン、ヒレ、リブロースなどの最高の肉がミックスされた最高のひき肉になっているそうなんです。

ビジターセンターの中に、噂のハンバーガーを置いている「アンティパット・パニオロ･カフェ」があります。

「クアロア･バーガー」は5種類。まず普通の「クラッシック・バーガー」、6ドル50セント。

そして「キング・カメハメハ･バーガー」は、ハンバーグが2枚に玉ねぎ、マッシュルーム、カリカリのベーコンにチーズが入って8ドル。

特製照り焼きソースで仕上げた「テリヤキ･バーガー」は6ドル50セント。

ハワイ語で「牧場で働くカウボーイ」という意味の「パニオロ･バーガー」はグリルしたパイナップルが入っています。

そして一番の人気が「べジ･ラバー」、７ドル。これはレタスにトマト、アボガドにアルファルファなど野菜たっぷりのハンバーガーです。私はこの一番人気の「べジ･ラバー」をいただきました。

ベジ・ラバーお皿にどっかりとのったハンバーガーは、存在感抜群です。パンの間に170ｇのハンバーグ、大きなアボガドがゴロゴロ、それにお野菜と、か倒れそうに高く積み上げられています。持っていった物差しで計ると高さは10センチにもなっています。山盛りのフレンチフライ、フライドポテトもかなりの量です。物差しで測っている間にもよだれが出そうです。

ボリューム満点大きな口を開けてガブリといくと、お肉の歯ごたえがしっかりと感じられて野菜はパリパリ、そして柔らかいアボガドとパンが全てを包んで、絶妙なハーモニーを奏でるんですよ！　ハンバーガーはやっぱり、口が裂けるくらい大きく開けて食べるものじゃなくちゃいけません!!　お肉はまるでステーキを食べているようにしっかりと味がして、アボガドがまろやかに溶けてコクを出しているんですよ！　お口の回りにはマヨネーズがべっとり、思わずナプキンでそれをぬぐってニッコリです！

食後にクアロア牧場の中を案内してもらったんですが、600頭の牛たち、私が通ると草を食べるのをやめてじーっと見ているんですよ！
思わず「ごめんなさい！　今ハンバーガーいただきました！　でもとってもおいしかったですよ～！」と叫んでしまいましたよ！

クアロア牧場の「アンティパット・パニオロ・カフェ」は、朝8時から夕方5時半までオープンしています。オアフ島一周のドライブの途中にでもぜひ寄って食べてください。

【子供の美術教室】

2007年01月22日

まず、先週お伝えしたハワイの古代のカヌー「ホクレア号」なんですが、天候のおかげで出航がずっと延期されていました。でもハワイ時間で19日の夕方、予定から2週間遅れてミクロネシアに向けてようやく旅立ちました。ミクロネシアを回った後、日本に向かう予定です。

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ハワイも本格的な冬のシーズンを迎えて、気温が低く雨が多くなっています。気温が低いと言ってもそこは常夏のハワイ、昼間で25～26℃ですが、朝晩は16℃ほど。この気温だと海に入ると風邪をひいてしまいそうです。天気の悪い時には「ホノルル美術館」で過ごすことをお勧めします！

お子さんのいる方は、美術館は子供には向かないと思うかもしれません。ところが、ホノルル美術館は子供たちにとっても楽しいところなんですよ！

ホノルル美術館は、昔は邸宅だったところで広々としています。まるで迷路のように建物が立ち並び、迷子になってしまいそうになるんですが、正面から入ると奥に地下に降りる階段があります。その地下には、教育のための様々なプログラムを行う部屋が並んでいるんです。怖がりの私の娘は地下に下りる時にやたらと怖がるんですよ。こっちまで怖くなるじゃありませんか！

展示室もちろん怖いことなんてありません。地下の31番のお部屋は広々と明るい室内。部屋を入るとすぐ右手に展示物が並んでいます。その一つ一つを手で触って遊んでいいんです。

展示室で遊ぶ巨大な銀色の積み木があってロボットのように積み上げることが出来たり、光のテーブルにセロファンの切れ端を乗せてカラフルな光の絵を作ったりできるんです。

同じ部屋の反対側は読書コーナー。床には柔らかそうなクッションや座布団が敷かれ、子供たちは百冊以上の本の中から好きな本を選んで自由に読むことができます。
毎週火曜日から土曜日には、子供たちに本を選んで読んで聞かせてくれます。

そしてこの部屋の一番奥には大きなテーブルが並んでいます。ほのかに絵の具や粘土の香りがする、日本でいうところの図工室のようです。
ここでは毎週水曜日と土曜日、子供のための美術教室が行われています。これは、ハワイの地元に住むアーティストたちが、子供たちに美術に興味を持ってもらうために無料で行っているプログラムです。

私も実際に娘を連れて土曜日の美術教室に出掛けて来ました。その日は冷たい雨のせいか、時間になってもうちの娘だけです。誰も来ません。もちろん、一人っきりでも美術教室は開催です。

担当はマイカイ君、27歳。美術大学で油絵を専攻していた、ピッカピカの新鋭アーティストです。この日は折り紙が用意してあって、それで部屋に吊り下げる飾りを作ることになりました。テーブルに先生のマイカイ君と私の娘が向かい合って座ると、個人レッスンのようです。先生は一つずつ丁寧に教えてくれます。

好きな色の折り紙を折ってのりで貼って、厚紙にクレパスで絵を書いて貼って、リボンを通してと、娘は真剣そのものです。先生も一緒に作っていきますから、英語でも問題なし。 20分ほどで出来上がり！　たくさん子供がいると一つの作品を作るのにも1時間くらいかかることがあるそうです。

まだ何か作りたそうなうちの娘に先生が「じゃあ、絵の具で絵を書かない？」と聞くと娘は大喜び！　パレットに絵の具を入れて、洋服が汚れないように大きなエプロンを着こみます。イーゼルに向かう姿はイッチョ前の芸術家きどりです。
絵の具も、紫やオレンジにするには何色を混ぜればいいのか、など、色の組み合わせから筆の運び方まで教えてもらって、娘は出来上がった自分の作品にうっとりと見とれていました。

ホノルル美術館はベレタニア通りダウンタウンの手前、ワイキキから2番のバスで15分ほどです。
子供向け美術教室毎週水曜と土曜の午後2時半から4時半までの間。
絵本の読み聞かせは、火曜から土曜までの毎日、午後2時半からです。
月曜は美術館は休館です。たまにはこんなハワイも楽しんでみて下さい！

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