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番組への御意見・ ご感想お待ちしております。
メールアドレス
stand-by@tbs.co.jp
番組放送中(6:30〜8:30)は電話・FAXでも受け付けております。
電話 03-3584-0954
FAX 03-5562-9540 |
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【アラモアナのクリスマス】 |
2005年12月12日 |
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12月もこの時期になると、街中がクリスマスのハワイです。
ショッピングモールは大混雑。
駐車場で車を止めるのに10分も15分も捜し回り、お店のレジはどこも長蛇の列となってしまうんですが、楽しいイベントが盛り沢山の最高の季節でもあるんです。
今日は、オアフ島の誇る巨大ショッピングセンター「アラモアナ・ショッピング・センター」のクリスマス・イベントをご紹介したいと思います。
ちなみに、うちの娘は、毎年この季節になるとアラモアナ・センターにサンタ・クロースが住んでると思いこんでいます。
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実は、アラモアナ・センターのクリスマスは、イベント全体がハワイの地元の作家が書いた絵本が元になっています。
「クリスマス・ギフト・オブ・アロハ」という絵本なんですが、勝手にサンタのそりで遊んでいたエルフ=小さな妖精が、そりから滑り落ちてしまい、そして、着いたのが常夏のハワイだったんです。
ハワイの妖精達と砂で雪だるまを作ったり、ハワイの子供達のためにプレゼントを作って、最後にサンタとともに帰っていくというお話です。
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毎晩6時から、一階のセンターステージでミュージカル「クリスマス・ギフト・オブ・アロハ」が行なわれます。
5時半を過ぎるとセンターステージの回りは、人垣が出来始めます。
そして、6時にショーが始まると、センターステージの回りは吹抜けの3階まで人・人・人で埋め尽くされるんです。
絵本の物語と同様、ハワイに迷い込んだエルフが、ハワイのエルフと出会って、ハワイの素晴らしさを知っていくんですが、歌と踊りでストーリーが進んで行くので、英語がわからなくても大丈夫。
そして、見ていると思わず体が動いてきて、引き込まれていくんですよ!
クリスマス・カラーの赤と緑のアロハやムームーを着た出演者達が、軽快なウクレレのリズムで歌ったり、フラのダンスをおどったりとミュージカルもハワイらしさがいっぱいなんです。
あっと言う間の30分のショーですが、私は、ディズニーランドのショーにも負けないほど楽しくて素晴らしいショーだと思うんです!
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その後午後7時から「アロハ・クリスマス・パレード」が行なわれます。
サンタやショーに出演していたキャラクター達が全員揃って、アラモアナ・センターの2階をパレードするんです。
童話に出てくる妖精と「キャンディ・ケーン・トレイン」を先頭に、サンタのそりと続くんですが、この「キャンディ・ケーン・トレイン」、とってもユニークで可愛いんです。
赤と白のキャンディカラーで彩られたトレインは4両編成で、トレインの屋根には、それぞれパパイヤ・パイナップルなどの果物、レインボーカラーのシェイブ・アイス、海苔のついたおせんべいやおにぎりが載っていたり、ハワイらしさがいっぱいなんです。
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パレードは電飾に飾られ、クリスマス・ソングも流れます。
ブランド品などの買い物に忙しい人達も、思わずお店から出て来て写真を撮っています。
このショーとパレードは、月曜を除いて毎日行なわれているんですが、12月23日までとなっています。
と言うのも、クリスマス・イブとクリスマスはサンタさんは本業、世界の子供達にプレゼントを届けるのに忙しい為こちらにはこられないというわけなんです。
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「キャンディ・ケーン・トレイン」の乗車は、来年1月1日までやっています。
2階のモール・レベルを半周する10分程のトレインの旅です。
当日券は2階の大きなクリスマス・ツリーの下、トレイン乗り場で購入できますが、この季節混雑しているので、2〜3時間先のチケットしか買えないと思います。
子供をトレインに乗せたい親御さんは、アラモアナに着いたら、まず、チケットを先に購入する事をお勧めします。
トレインは、12歳までのお子さんのみ乗車が出来て、一人6ドル。
20分ごとの出発で最終は夜9時20分です。
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そして今日はハワイからみなさんに一足早いクリスマス・プレゼントをお届けします。
アラモアナ・センターのクリスマス・イベントの元になった絵本「クリスマス・ギフト・オブ・アロハ」を3名様にプレゼントします。
ご応募はハガキで。
〒107-8066 TBSラジオ・森本毅郎スタンバイ
ハワイの絵本プレゼントの係 まで
当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
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【ハワイで鍋】 |
2005年12月05日 |
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日本では、12月・師走に入り、寒さも本格的になってきているんでしょうね?
ハワイでもこの時期、朝方ぐ〜んと冷え込んで、肌寒い時があるんです。
寒くなると・・・やっぱり鍋!ですよねぇ???
私も鍋は大好きなんですが、こちらでは台所のコンロが電気式なので、土鍋も使えず、鍋らしいのは家ではなかなか作れません。
でも! この常夏のハワイで、ランチに毎日日替わりのおいしい鍋を出してくれるお店があるんです。
熱い国で辛いもの食べて汗掻きますよね。
暑い所で鍋食べて汗かくのが日本人なんですよ。
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その日替わりのお鍋を出しているのは、ワイキキにある日本食のお店「義経」です。
実は私は5年前、ハワイで初めて日本食レストランに行ったのが「義経」で、それ以来大フアン。
和食はここって決めている所なんです。
ところで、「義経」は今大河ドラマでも放送していますよね。
日本で大河ドラマを見た事がほとんどなかった私も、ハワイでは、大河ドラマは楽しみに毎週見ています。
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「義経」のお店の入り口には、源氏のかぶとが置かれていて、店内もいたる所に義経に関係した絵などが飾られています。
義経は開店して23年と、ワイキキではかなりの老舗になっています。
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オーナー兼寿司職人の山さんこと山崎さんは、東北の秋田出身。
15歳からお寿司の修行を始めて、18歳の時、最年少で全国寿司職人競技会で優勝。
20歳で、単身ニューヨークに渡り、お寿司を握っていたそうなんです。
その後ハワイに渡って、他のお店に勤めていたんですが、23年前、義経をオープンしました。
同時テロの時には、何日もお客さんが来ない事もあったそうですが、1日も休まず営業を続けたそうです。
彼はやさしい笑顔を見せてくれますが、とっても無口で、いかにも東北の人といった感じですから、これだけ聞き出すのも大変! 私一人しゃべっているみたいでした。
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お鍋は1人前の土鍋で出され、12月のメニューは、
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月曜日が大きなつくねがゴロゴロ入った「鳥のつくね鍋」
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火曜日は「豚みそしゃぶ鍋」。この店の2番人気のメニューです。
特製の味噌が野菜と豚肉のうまみを引き出していて、ごはんが2膳3膳と進んじゃいます。
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水曜日が、鍋メニュー1番人気の「ちゃんこ鍋」。
かつおのだしにお魚は鮭に鱈、そして鶏肉、たっぷりの野菜と葛きり、思わず「ごっつぁんです!」と言ってしまいます。
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木曜日が私のお勧め「餃子鍋」。
10センチはありそうな大きな餃子が6つ、そして白菜に葛きり、ごま油がきいた特製のタレに付けていただきます。
餃子があっさりといただける一品。
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金曜日は「鱈の味噌鍋」。
特製味噌の中に肉厚の新鮮な鱈が入って、これもご飯が進みます。
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その上、お刺身、娘の大好物厚焼き玉子もついてきますし、ご飯はガスで直火で炊いて、おはちに入ってきます。
女性の私でも、遠慮なくごはんのお代わりができるってもんです。
さらに、おばあちゃんの味を彷彿させる「白菜の浅漬け」、「御味噌汁」、そして、デザートにアイスクリームが付いてくるんです。
これで、なんと9ドル50セント!!!
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このお鍋を目当てに地元の人達でお昼は一杯。
毎日の様に訪れる地元のお年よりなどもいて、カウンターでゆっくり食事をしている人も良く見かけます。
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義経では、大晦日の年越しそば、お正月にはおせち料理もいただけます。
南国ハワイで、お鍋に、年越しそばと、日本と同じ味で同じ季節を味わえるんです。
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義経レストランは、ワイキキの東の外れ、「パークショア・ホテル」の1階にあり、ロビーにどかっと置かれた源氏の鎧かぶとが目印です。
年中無休で、お鍋のあるランチは11時から2時半まで。
朝食と夜もやっています。
ぜひ、ハワイで汗をかきかき鍋をいただいてみませんか?
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【ビショップ博物館の新しい施設】 |
2005年11月28日 |
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今日は、ハワイ最大の博物館「ビショップ・ミュージアム」の、新しい施設をご紹介したいと思います。
19日にオープンした「サイエンス・アドベンチャー・センター」は、総工費1700万ドル、およそ20億円かけて作られました。
「最新のテクノロジーを駆使した見学者参加型の展示物を通じて、ハワイのユニークな自然が深く理解できるように」と、案内状には書かれていましたが、さて、一体どんなものなのか?
オープニングの前日、ビショップのメンバー招待に混ぜていただき、「サイエンス・アドベンチャー・センター」を見学して来ました。
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ビショップ・ミュージアムは、カメハメハ王の直系パウアヒ王妃の夫、チャールズ・ビショップが、1889年に王妃の追悼のために設立したものです。
ポリネシア文化圏の「人類学」「自然科学」「生物学」の貴重な収集品が展示されていて、「環太平洋のスミソ二アン」と呼ばれているほどです。
ミュージアムは、王妃夫妻が暮らしていた見事な洋館が目印になっているんですが、広い庭の一角に庭を囲むように、ガラス張りの半円形の近代的な建物が建ちました。
それが「サイエンス・アドベンチャー・センター」なんです。
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外から覗くと、ガラスの向こう、センターの中に巨大な火山の模型が見えました。
本物そっくりに時折噴煙を吹き上げる真っ赤な火口も見えています。
ハワイは、海底火山の噴火によって形成されたことから、火山を抜きにしてハワイの自然環境を語ることはできないんです。
ですからこの「サイエンス・アドベンチャー・センター」の展示物も火山を中心にできているんです。
建物に沿った入り口から中に入ると、入り口正面の壁には、溶岩の壁、水の壁、風の壁と、ハワイの自然の要素を表す壁になっています。
そして3階までの高さの吹抜けの中にそびえるのは、今も噴火を続けるハワイ島のキラウエア火山の模型です。
中で見るとすごい迫力です。
中二階に上がると巨大なキラウエア火山の火口を目の前で見ることができるんですが、火口の中でグツグツと煮えたぎり、噴煙を上げる姿は、まるで本物そっくり。
でも、吹き上げる蒸気の正体は圧縮空気と噴水だそうで、さらに照明によって灼熱の溶岩に見えるようにしているんです。
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そしてこの巨大火山の模型の下へと降りて行く20メートルほどのトンネルへと向かいます。
ここでは、火山を外から見ることは出来るだけでなく、火山の中に入ることができるんです。
海底奥深く降りて行くという想定で作られたトンネルの中は、真っ暗。
トンネルの壁には、ブラックライトで照らされた、動植物が飾られていて、ピンクやブルー、黄色やオレンジにボーッと浮かび上がっています。
実はこの動物たちは、ハワイの子供達が作ったものだそうで、水の音や鳥の声とも相まって、幻想的な雰囲気なんですよ。
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トンネルを抜けて火山の底に到着。
ここではスタッフによって、溶岩が流れる様子のデモンストレーションなどが行なわれます。
「サイエンス・アドベンチャー・センター」という名前の通り、ここのポイントは「体験型」。
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例えば、子供達は自分自身で、山から熱く溶けたロウを流して、溶岩の流れを自分の目で確認できるようになっています。
また、巨大な水槽にはハワイ島沖で噴火をくりかえしている海底火山を再現。
そこに設置させたカメラを移動させて様子を探ることもできます。
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その他、ハワイの島々の回りの海に波を起こしてスクリーンでその様子をみたりとか、火山から滑り台で滑り降りたり、ハワイに生息する動物の服を全身にまとって遊んだり。
すべてが体験、体感しながらの、まさにアドベンチャー=冒険しながら学べちゃうんです。
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このビショップ・ミュージアムは、クリスマスを除いて年中無休。時間は朝9時から夕方5時まで。
入館料は、本館とサイネンス・アドベンチャー・センターを含めて、大人が14ドル95セント。
4歳〜12歳までの子供と、65歳以上の人は11ドル95セントです。
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【カラカウア王のお誕生日】 |
2005年11月21日 |
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先週とっても素敵なお誕生会がありました。
青空の下、集った人は200人以上。優雅で豪華なお誕生会でした。
1836年の11月の16日に生まれ。169歳のお誕生日。
・・・と言っても、もちろん本人の姿はありません。
ハワイ王国7代目で最後の王様「カラカウア王」の誕生日だったんです。
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カラカウア王の正式な名前はデイヴィット・ラアメア・カマナカプウ・マヒヌラニ・ナライアエフオカラニ・ルミアラ二・カラカウア。
なんとも長いお名前があるんですよ。
日本に行って明治天皇にも会見されたそうです。
日本びいきで、日本からの移民を積極的に募り、ハワイ日本人移民の父とも称えられているそうです。
カラカウア王は、民族の近代化を阻害するという理由で公的な場所で踊ることが許されていなかったフラを、自分の50歳の誕生日の式典で復活させたんです。
フラとハワイの音楽をこよなく愛していたカラカウア王は、陽気な王様「メリー・モナーク」と呼ばれていたそうです。
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お誕生日のお祝いが行なわれたのは、アメリカ全土でたった一つの宮殿「イオラニ・パレス」でした。
イオラニ・パレスは1882年にカラカウア王が建てたものなんです。
そのイオラニ・パレスの前庭で華やかに、そして厳かにカラカウア王のお誕生会は行なわれました。
その日は、宮殿の建物も、大きなハワイ州の旗とハワイ王国の紋章の旗で飾り付けられました。
カラカウア王の誕生日のお祝い行事は普通の人も自由に見学をすることが出来ます。
私は、行事の始まる1時間前に出掛けたんですが、私よりもずっと前から、椅子を持ち込んで座って場所取りしている人もいました。
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午前11時半、ハワイ語での祈り「チャント」から始まりました。
そしてロイヤル・ハワイアン・バンドが宮殿のテラスから演奏します。
ロイヤル・ハワイアン・バンドも1836年結成で、カラカウア王と同い年、169年たっているのです。
ショッピングセンターのステージやパレードで演奏している姿はよく見かけますが、普段は、水色と青のアロハシャツに白いズボン姿でした。
この日のロイヤル・ハワイアン・バンドは、私には始めて見る正装で、白いシャツに白いズボン、赤いサッシュベルトに赤と黄色の布を右の腰から下げて、かっこいいんですよ。
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そして一人の女性が宮殿の前で裸足でフラを踊り出しました。
真っ白のドレスで優雅に踊る姿は、まるで空から白い鳥が羽を広げて降りて来ているようでした。
彼女は、カラカウア王を称えて始まったハワイで最高のフラの競技会「メリー・モナーク」の優勝者「ミス・アロハ・フラ」の方で、本当にきれいでした。
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今度は勇ましい宮殿の守衛達が足を揃えて宮殿前に現れました。
長い銃を右肩に担ぎ、金の飾りの付いた白いヘルメット、紺色の長めのジャケットに金ボタン。
当時のままの行進で、正門脇の守衛ボックスで、守衛の交代のパフォーマンスが行なわれました。
集った観光客は、盛んにカメラのシャッターを押していました。
確かにカッコ良かったんですが、実は1時間前、そのお兄さんやらおじさんたちが、Tシャツに短パン、ゴム草履姿で、木の棒を持って行進の練習をしているのを見ちゃったんですよ。
いやぁ、同じ人達とは思えない程、勇ましくて素敵でしたけどね。
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でも、このような王室当時を残したイベントって、厳かでいい!!
感動しました。
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その後私は、ワイキキに向かいました。
ワイキキの西から中心部に向かう、カラカウア通りとクヒオ通りが分かれるところにカラカウア王の像があるんです。
ワイキキに入って行く車を見つめるようにカラカウア王の像は立っています。
別の用事でワイキキの東から出発したので、東から西まで歩く間に、足に4カ所も豆を作りました。
ヒールのサンダル、最後は脱ぎたかったです。
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その日のカラカウア王は、台座から溢れるほどの色鮮やかなレイで飾られていました。
私が一人で像を見つめて立っているとカナダ人や日本人などカップルに次々と、カメラのシャッターを押してくれと頼まれちゃいました。
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【ミッションハウス博物館でハワイアンキルト展】 |
2005年11月14日 |
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先週、植物園に出掛けて来ましたが、実は植物園でフッと思ったことがあるんです。
去年から始めた「ハワイアン・キルト」。
「ハワイアン・キルト」とは、植物をモチーフにして作る手芸ですが、このところ、私の針箱は押入れの奥にしまわれっぱなしになってました。
しかし、植物を見て影響された私は、今度は大作を作るぞ!とばかりに、ホノルルで行なわれている毎年恒例のハワイアン・キルト展に出掛けてきました。
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今年で27回目を数えるこのキルト展なんですが、ホノルルのダウンタウンにある「ミッションハウス博物館」で開かれています。
イオラニ宮殿にも近く、ホノルル市庁舎の向かい、ハワイ最古の教会「カワイアハオ教会」の隣にあります。
歴史的な建物が並ぶこの一角に、ひっそりと、地味な一軒の古い住宅のような建物があります。
それが、ミッションハウス博物館です。
ここはハワイで最古の木造の建物で、1821年、アメリカのニューイングランド地方から訪れた最初の宣教師達が生活していたんです。
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1820年、ボストンから6ヶ月間の航海の末、宣教師達がハワイに到着します。
翌年、ボストンから建築材料全てをまた半年かけて運ばれ、ハワイで初めての木造の住宅が出来上がったんです。
それがミッションハウスです。
寒くて雪の多いニューイングランド地方の建物そのもので、雪が落ちやすいように急斜面のとがった三角屋根に小さな窓。
ハワイの気候には似合わない建築方式が取られています。
建物の中もこじんまりとしていてかわいいんです。
食堂や子供部屋に診察室まで当時そのままに再現されています。
ゲストルームには天蓋付きのベットの横に、ベットでは寝つけなかったプリンセス・カアフマヌが寝たというゴザがひいてあったりします。
狭い階段を上り下りしているとまるで、1820年代の宣教師のお宅に招かれたような気分にさせられます。
そして、その宣教師の妻達がアメリカンスタイルのパッチワークを教え、1870年ごろに、ハワイアン・キルトの手法が確立されていきました。
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ミッションハウスの一つである「チェンバーハウス」という別棟で、ハワイアン・キルトの展示会は行なわれていました。
毎年行なわれるキルト展は今年で27回目。
ハワイで最も由緒あるキルト展として有名です。
日本からも、数多くのキルター達がこのキルト展にやってくるそうです。
今年のキルト展はハワイ語で「ウル」、「パンの木」がテーマです。
古くは、ウルの木の樹液は、薬として使用され、実は食べ物としても欠かせないものでした。
ウルの木は、成長とか繁栄の意味があることから、新しいスタートや出産祝いなどに、ウル模様のキルトなどが贈られる習慣があります。
その意味から、ハワイアン・キルトを学ぶときに、伝統的に最初のキルトのパターンは「ウル」からということにもなっています。
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キルト展の会場では、百年近く経つ古い伝統的なキルトから、現代の作品まで30点ほど展示。
どの作品も、丸いウルの実と葉が縫い付けられているんですが、色やデザインで印象がガラリと変わるのに驚きました。
力強いものからやさしく心温まるものまで、キルトをしている人のひと針ひと針の気持ちが伝わってくるようでした。
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もちろん、私は、さっそく帰りに布を買いこんで家に帰り、キルトの製作に取りかかりましたよ。
我が家の成長と繁栄をねがってのウルのキルトです。
いつできあがるかわかりませんが。
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この「ウルの木のキルト展」は、来年の2月4日までやっています。
ミッションハウス博物館は、火曜から土曜日の朝10時から夕方4時に開いています。
祭日と日曜・月曜は休館です。
日本語のツアーは水曜日の10時半と2時半、金曜日の10時半です。
料金は、大人10ドル、学生とシニアが6ドル、5歳以下は無料です。
キルト展は別料金5ドルです。
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