現場レポート

あんたはウチの命の恩人じゃけ！
寛治の手を引いて走る町子……。

町子に助けられた蘭丸、光、寛治が洞窟に逃げ込むシーンは、まだ明るい16時頃からリハーサルがスタートしました。

そして、明るいうちにリハーサルと打ち合わせを終え、日か沈んだと同時に撮影がスタートしました！！

老婆たちの動きを「すごい身体能力」と蘭丸が感心していましたが、この部分は一部スタントさんが行っています。紐を使って飛び降りたり、踏み台を使って大ジャンプをしたり……。スタントさんの動きを見た堤監督は、「面白いね〜。アクションおばあちゃん、もっと見せたいなあ」とポツリ。「（向井さん）これはすごい！」「（佐藤さん）もはやお婆ちゃんじゃない」と2人も興味津々でモニターを見ていました。
諸鍛冶さんが作り上げた、老婆たちの動き、みなさんいかがでしたか？（笑）

老婆や村人たちが探す中、洞窟の中では……。
♪ハラヘリヘリハラメシ食いたい
と寛治さんがつぶやいていましたが、これは堤監督のアイデア。昔、田原俊彦さんが出演していたCMで、“ハラヘリヘリハラ　メシ食ったか？”というものがあったのですが、オマージュでございます。
堤監督「安心したら、ハラヘリヘリハラメシ食いたい、と言ってください」
佐藤さん「ハラヘリ？」
堤監督「トシちゃんの……」
佐藤さん「この後に及んで……」
向井さん「（笑）」
堤監督「言い方、きちんと！」
とスタッフが某有名動画サイトにあった映像を佐藤さんに見せ……。
佐藤さん「なるほど！」とやってみる。
堤監督「さすが、勘がいいですね！」
佐藤さん「ありがとうございます（笑）」
木村さん「（笑）」
と堤監督から提案を素直に実行する佐藤さん。
向井さん「僕らは反応した方がいいですか？」
木村さん「私も？」
堤監督「反応しなくていいです。光は、そのまま（喉が渇いた）セリフ続けてください」
木村さん「はい！」
と、その場で追加されるセリフを次々こなしていく3人でした。
そうそう、向井さんが口の前でバツを作る仕草に、「かわいい。いいね〜」と堤監督は満足げでした。

続いては町子が持ってきた『毛増の実』を食べるシーン。
スタッフ「本気でかじると衣装がぐちゃぐちゃになってしまうかも」
堤監督「何かカゴみたいなものを足の上に乗せてもいいよ」
木村「はい」
堤監督「町子は遠慮せず、かぶりついて」
臼田さん「はい！」
とあり、テストで臼田さんかぶりつきすぎて口周りが真っ赤に！
佐藤さん「この状態で、人の味がする、と言われたら怖い（笑）」
向井さん「怖ろしい（笑）」
臼田さん「すみません。かぶりつきすぎた（笑）」
と、改めて調整し、いざ本番！
臼田さん「すごいキレイに…」
向井さん「上手すぎて見とれてしまった（笑）」
木村さん「うんうん！」
堤監督「意外とうまくかぶりつけないのに。すばらしい！」
佐藤さん「ほんとに！」
と臼田さんのザクロの食べ方を絶賛する一同！
ザクロ部分は何度か撮影したのですが、カットが掛かったあとも、向井さんと木村さんはパクパク食べていました。

そして、町子が3人に“毛増村の祟り”に関してはなそうとする部分を撮影中。
この時点で、深夜0時。
すると、堤監督が……
堤監督「がんばります！」と突然の声
向井さん「僕らも噛まないようにがんばります！」
佐藤さん「がんばろう！！」
向井さん「セリフ、巻き気味でいきます！」
佐藤さん「それ、意味ない」
堤監督「むしろ、逆効果！」
向井さん「むしろ、尺（4話の）が足りなくなって……」
佐藤さん「追加撮影！」
木村さん「え〜（笑）」
と、少しでも早く撮影を終え、休憩時間を取りたいという気持ちが言葉となっていた一同でした（笑）。実は前日も朝から朝まで、そしてこの日も早朝から撮影が行われていたため、キャスト＆スタッフの体力もピークに達していたのです。その後も、「（佐藤さん）がんばろう！」「（木村さん）はい。大丈夫です」などとお互い声を掛け合いながら、撮影は進められました。

そして、いいところで老婆や村人に見つかってしまった蘭丸たち。
松明の火を投げ込まれ……絶体絶命のピンチ！
このシーンは第5話に続くため、撮影は早朝4時ごろまで続きました。