撮影日誌|金曜ドラマ『コウノドリ』

金曜よる10時〜放送« HOME
【40】コウノドリXmas LIVE 〜クロストーク編〜
2015.12.17 Thu.
XmasLIVEでは、ピアノの演奏だけではなく、スペシャルゲストをお招きしてのトークショーも行われました!
一部のゲストはコウノドリの生みの親、原作・鈴ノ木ユウ先生と、ドラマのお母さんとなる脚本を担当した山本むつみさんです!

山本むつみさん)山本むつみです。よろしく御願いします
※ 以下山本さん
鈴ノ木ユウさん)こんにちは鈴ノ木ユウです
※ 以下鈴ノ木さん
清塚信也さん)このLIVEハウスに来られるのは、お2人とも初めてですか?
※ 以下、清塚さん
山本さん)TONIGHT BABYの看板が出ているのを見てグっときました…

清塚さん)ほかの現場ではお会いしましたけど、ここには来られたことはなかったですよね。今日は、原作と脚本…原点的なところから、お2人にお話を聞きたいなと思っています。まずは、鈴ノ木さん。原作が映像化するにあたって、心配な点や要望はありましたか?

鈴ノ木さん)心配はなかったですね。
ドラマ化される前、プロデューサーとお話をしました。そこで僕は違和感がなかったです。音楽に関してもこういうJAZZしていきたいと提案されたものも…僕もそうして欲しかったです

清塚さん)そうして欲しかった?

鈴ノ木さん)なんとなく型にはまりたくなかったんです。なにかのジャンルに囚われない。自由なピアニストがよかったので。
僕のイメージでは養護施設の景子ママが、ピアニストだった…それで影響されてBABYがピアノを弾くようになったというのが僕のコアな部分にありました

清塚さん)ジャンルに囚われることはなかったんですね。
山本むつみさんは、脚本を手がけられることになったとき、原作をドラマにするということで難しいなと思うことはありましたか?

山本さん)原作をここにいらっしゃる皆さんの多くは読んでいらっしゃると思いますが、まず原作が素晴らしいので、ドラマの脚本を書かせていただくことには迷いはありませんでした。けれど、漫画と生身の人間の綾野剛さんと松岡茉優さんが演じられるというところは、原作とは違うところなので、ドラマとして魂を吹き込むというのは難しい作業ではありましたが、とてもやりがいのある仕事でした

清塚さん)原作からドラマにする中で変えたことはありますか?

山本さん)漫画側は連載のという体系ゆえに、患者側さんのことが強く描かれていましたが、ドラマはレギュラー陣をメインにおきました。後半になればなるほど描いていこうと思ったのは、サクラの内面でした。綾野さんが演じていらっしゃるのを家に閉じこもり、脚本を書きながら観ていたのですが、サクラになってBABYになっていくときに「あ、この人の内面はどうなっているんだろう」と掘っていきたくなったんです。話が進むにつれて、そこは比重がかかっていった場所です

清塚さん)ドラマでは各コウノドリチームも人間模様が描かれていたと思いますが、むつみさんが鈴ノ木先生に相談をしたりとかはありましたか?

山本さん)鈴ノ木先生はゼロからつくっているじゃないですか、私のほうは10巻くらい先の展開と先の登場人物を知って書き始めているのでズルをしていますよね(笑)。
ドラマではチームコウノドリは1話からつくっていかなければいけませんでした。鈴ノ木先生のつくったキャラクターたちが最初からいたらこうであろう…と考えながら配置していく作業でした。違和感なかったです…よね?

鈴ノ木さん)そうですね。もっと自由にやってもいいかなと思いましたよ

清塚さん)原作者としては勝手にいじられるのはどうなんですか?

鈴ノ木さん)僕はどちらかというと、自由にやって欲しいと思っていたので、ドラマが始まる前に山本先生ともお話して、山本さんなら大丈夫かな

清塚さん)信頼されていたんですね

鈴ノ木さん)そうです

清塚さん)じゃあそんなにカチンときたことはないんですね

鈴ノ木さん)そうですね(笑)

山本さん)全然揉めていないですよね。まだお会いして3〜4回くらいですけど旧知の仲のような(笑)

鈴ノ木さん)そうですね。僕、一話はもう感動しちゃって…(笑)

清塚さん)僕も滝賢太郎を演じさせていただいていましたが、役者陣と現場と書いていらっしゃる方と多少距離もあれば、温度差も出てきたりすると思いますが、たとえばむつみさんが書かれた台本を僕らが現場で変えて言ったり、意見が違ったりすることもあったと思いますが、そのことに関してはいかがですか?

山本さん)今回は非常に少ないですね。
登場人物の感情の流れとして間違っていなければ大丈夫です。セリフのあとにアドリブとしてほかのセリフがついていたとしても、それはそれでドラマの中で作られている人間関係の出来事。滝くんを私はそんなに作りこんでいなかったので、あの役は清塚さんの作りこみですよね

清塚さん)滝とサクラBABYは、綾野さんと僕との普段の関係と変わらなかったです。でも、回を追うごとに2人はゲイなんじゃないかというスタッフがでてきました…(笑)。
言われてみると、滝の仕草が怪しかったかなぁ

山本さん)2人が仲よすぎでしたよね(笑)

清塚さん)じゃあ滝とサクラが2ndシーズンで…

鈴ノ木さん)それはちょっと(笑)。自由にやって欲しくはありますが…(笑)

清塚さん)鈴ノ木先生は、ご自身が作り出したキャラクターたちだと思いますが、好きなキャラクターはいますか?

鈴ノ木さん)僕の一番好きなキャラクターは、小松さんですね

清塚さん)吉田羊さんが好きということではなくて?

鈴ノ木さん)それは…それもうそうなんですけど…

清塚さん)漫画の中でも小松さんが好きなんですか?

鈴ノ木さん)そうですね。すごくシリアスな中でも明るい人を描いていると落ち着くんです

清塚さん)むつみさんは?

山本さん)私は全キャラクター熱愛です!1人残らず!レギュラーの方もゲストの方も!

鈴ノ木さん)ずるいな…(笑)

山本さん)本当に1人1人愛おしいので浩之という奥様をなくされた方も。あのお父さんはその後どうなったんだろうと、私自身も気になっています。1人1人の人が本当に愛おしいです!

鈴ノ木さん)本当にそうですよね。そう言いたかったんです!

清塚さん)そう言いたそうにしていましたもんね(笑)。
原作者からみた綾野さんはいかがでしたか?

鈴ノ木さん)綾野さんは本当にすごく素敵な人。そんなに話してはいませんが、僕が思っていたイメージと違いました。もっとクールな方と思っていたのですが、熱いですね。
コウノドリの出演者のみなさんは優しく親しみやすいです

清塚さん)ドラマの全体の優しさが現場にも表れていたと思います

鈴ノ木さん)そうですね。ドラマの原作と違うというのは全然気にならなくて、山本むつみさんもおっしゃっていたんですが、皆が同じ方向を向いてつくっているなと感じたので、それはもう嬉しかったです。綾野さんが現場を引っ張ってくれたからだと思うんです。
綾野さんに演じていただいてよかったです。基本的に漫画とドラマは誰が演じてもいろいろ言う人はいると思いますが、僕は綾野さんでよかったなと思いました。

清塚さん)ひとつ僕から質問なんですけど、どうしてBABYは立って弾くんですか??

鈴ノ木さん)(笑)。最初は漫画が読みきりだったので、オンコールが鳴って、携帯が鳴ったから立って終わらせたんですけど…

清塚さん)でも立って弾くのは今も出てきますよね?

鈴ノ木さん)そうですね

清塚さん)けっこう絵は激しいピアノを弾いている感じですよね

鈴ノ木さん)そうですね。そうしないと漫画的に地味になっちゃうから…

清塚さん)そうか(笑)。ピアノを立って弾くことにこだわりがあるのかと思いました

鈴ノ木さん)もともとはそうです。気持ちが急いていて、立って弾いているということです

清塚さん)むつみさん。もうすぐ最終回になってしまいますが、その最終回でむつみさんからここをぜひ見て欲しいというところはありますか?

山本さん)だいたいどの回もお産を対比して書いているんですけれど、1話は未受診の妊婦さんと順調な妊婦さん…といった感じで。そして最後にサクラが生まれてきておめでとう。全ての赤ちゃんに祝福をしてそれがBABY,GOD BLESS YOUにつながりますが、サクラをはじめペルソナみんなの思い、生まれてくるすべての赤ちゃんにおめでとう、ありがとうが集約されているのが最終回です。
そしてクリスマスプレゼントとして視聴者の皆さんに届くような音楽の入り方というか…。

清塚さん)むつみさんのアイデアでしたよね。最終回はぜひクリスマスソングを入れて欲しいとおっしゃっていたので…。そういうことだったんですね。最終回のクリスマスをBABYサクラがどのように奏でるのか、そこも楽しみにしてください!

続く、二部のゲストは、ドラマ『コウノドリ』の世界観を作り上げた土井裕泰監督をお招きしてのトークショーになりました。
綾野さんの次に一緒にいた土井監督との息の合ったトークを引き続きお楽しみにください!

清塚さん)二部のゲストは、土井監督をお招きしております!

土井裕泰 監督)こんばんは。ゲストと聞いた瞬間に皆さんちょっと綾野剛を期待していませんでしたか(笑)?普通のおじさんが出てきたと思っているでしょ(笑)!!

清塚さん)(笑)。お忙しいなかありがとうございます!

土井監督)こんな機会はなかなかないですね

清塚さん)綾野さんが大好きな土井監督…知ってました?僕は監督の横で、ずっと一緒にモニターをチェックさせていただいて、本当に勉強にもなったし色々な経験も出来ました。監督さんによってこんなにも撮り方が違うんだな…ということも知りました。土井監督は僕から見ると、役者さんに自由にお芝居させるイメージがありました

土井監督)そうですね。あまり僕のイメージにはめさせるのではなく、一回自由にやって、それぞれがお互いにやって、生まれるものがどれくらいあるか…というやり方のほうが、ドラマが豊かになると思っているので、自由にやっていました。
それにしても、ピアノの曲が毎回毎回変わって清塚さんは大変だったと思います。最初はBaby,God Bless YouとMinor Heartをまわしていけばいいと思っていたけど、毎回ピアノが彼の心情を表すシーンになるので、アレンジが毎回違うんです。結局Baby,God Bless Youだけでも6〜7パターンありました。それぞれアレンジを変えて…。そのたびに音も録り直し、綾野さんも一から練習していましたね

清塚さん)本当に楽しかったです!
土井監督から見た綾野剛さんはどうですか?剛は僕と一緒にレッスンしてきましたが、ピアノに関してもそうですが、非常に本番を大事にする人ですよね。監督でもスタッフでも僕にも、本番で全員に驚かせてやろうという気持ちがある。逆に監督みたいに“さあ自由にやってみよう”というのが綾野さんには合っているんじゃないかなと思いました

土井監督)僕は綾野さんとドラマやるのは2回目ですが、最初から決めずに、本番までの間につくり込んでいくタイプですよね。お芝居を繰り返して相手の呼吸を見ながら…。今回もそうするだろうなと思っていました。
ピアノに関しては本当に驚きました。一話から最終話まで本当にもう…。ある意味そこまでやらないといけなかったのでしょうね。ピアノが占める部分はドラマ一時間中の1/10以下ですよね。産婦人科のパートがほとんどです。でもその1割を完璧にしないと役になれない。カタチだけフリだけというのではなく、そこから始めるているんですね。半年以上前、僕ら制作陣の知らなかった頃から清塚さんと綾野さんが2人でBABYをつくってきたので、現場での2人には立ち入らないようにしていました(笑)。本当に2人でBABYでしたから…。
このライブハウスでの撮影は、9月からお借りしてやっていますが、朝の7時からの撮影が多かったですよね。ごめんね(笑)。朝7時すぎからお昼までばーっと撮って…そんな感じでしたね

清塚さん)レコーディングが間に合わなくて、現場で録ったこともありましたね(笑)。
そんな土井監督はご自身が演出なさったキャラクターで、こいつ好きだなというのはいますか?

土井監督)小松さんかなぁ。小松さんがいるとお産の現場での安心感もありましたが、僕は撮影現場でも小松さんがいると安心感がありました。吉田羊さんだからなのかもしれませんが、ドラマのチームの中でも本当に吉田羊さんは小松さんでした

清塚さん)原作者の鈴ノ木先生も小松さんと言っていました

土井監督)小松さんすごいですね!小松さんは最終回かっこいいですよ。
小松さんが心臓マッサージしているんです、あの細い腕で!
清塚さんは俳優としても出演していますが、ご自身の好きなキャラクターは?

清塚さん)(キッパリ)滝ですね

土井監督)そういうと思いました(笑)。自分のこと好きなんだなあ〜

清塚さん)そんなこと言わないでくださいよ〜(笑)
サクラって鈴ノ木先生とも山本むつみさんともお話したんですけど、女っ気がないというか、サクラ自身のことに触られていないじゃないですか…ドラマを通してゲイなのか?という噂がでていました。相手は四宮なのか?それとも滝なのか?

土井監督)滝の楽屋の入り方の動きが毎回怪しいよね…

清塚さん)急いでるんです!滝は!

土井監督)あとは、最終回を観ていただくとわかりますが、実は滝くんも景子ママの施設の出身。サクラとは小さいときから兄弟という設定。今までにそういう設定は前面に出していませんでしたが…。
そして最終回の滝くんのみどころは、なんと脚立に登っています!

清塚さん)そうです!僕人生で初めての脚立です!軍手もしちゃいましたから!そしたら剛が「清ちゃん、軍手の脱ぎ方わかる?」って言ってきたんですよ〜(笑)。
綾野さんって男気のある方ですが、仕草はフェミニンで物腰が柔らかいところがありますよね

土井監督)もともと綾野くんはいろんな役を経験してきていると思いますが、今回はサクラという役にアプローチしていましたが、不思議と毎日会っているうちに普段もだんだんサクラに見えてきますよね!

清塚さん)珍しく“サクラが抜けない”と言っていました。ドラマが終わるとすぱっと役から離れるんですって。でも、サクラは珍しく抜けないと言っていました。
また難しい質問しちゃいますが…土井監督が撮られた1、2、5、8、10話。
一番思い入れがあるシーンは何ですか?

土井監督)やっぱり2話のBABYが泣きながらピアノを弾いたシーンかな。
あれは本当に奥さんの命を助けるか子どもの命を助けるかの選択を迫られ、結果子どもを助けたけれど、それと引き換えに奥さんは命をひきとってしまう…2話はとてもつらい話でした。そのあとに彼がピアノを弾くところがありましたが、産婦人科医として患者さんの前では感情をださないけれど、ピアノに向かって初めて感情を出すというシーンでした。2話でとても大事なシーン。本当に本番一回でやりましたね。しかもその日が初めてピアノを弾くシーンだったんですよね。本当に朝から晩までここにいました

清塚さん)空気が変わったというか、スタッフたちが感動しているのを感じました。
まだまだお話を聞きたいのですが…最終回のお話を聞かせてください。
先ほどは、脚立と小松さんの心臓マッサージのお話をしていただきましたが…

土井監督)最後は、やはり一話のテーマでもある「生まれてきておめでとう」が最後まで貫かれているということ。そしてお母さんの話です。一番最初に清塚さんが弾いたMyBabyが第一話の冒頭で流れた曲ですが、覚えていらっしゃるかな?ドラマ「コウノドリ」は胎児の映像から始まり、女性がピアノを弾いている映像に変わり、BABYがピアノを弾く映像につながっていきました。実はそれはサクラのお母さんで最初の胎児はサクラ。お母さんがつくったあの曲を彼はどこか記憶ですりこまれ、自然とピアノというものにサクラが向かっていったという僕たちなりのサクラとピアノの関係性を表したシーンでした。
最終回ではそこも語られます。あとはチーム。「コウノドリ」には天才的な心臓外科医がいるドラマではなく、周産期医療というお母さんと赤ちゃんにまつわるチームで、お母さんと子どもを助けようということをただ一つのテーマにして、最終回はチーム全体で向き合います。最終回も大変なことが起きるんです。誰が大事ということではなく、本当にペルソナの周産期のチームがすごく素敵なチームだなと思えるお話になっていると思います。医療シーンには医療監修の先生がいつも現場にいらっしゃるんですが、最終回のそのシーンを撮っているときは7人のお医者さんに囲まれていました(笑)。それくらい大掛かりで、かなりリアルにやらなければいけない撮影だったので、そこはぜひ観ていただきたいなと思います!


こうして、大盛り上がりでXmasLIVEは終了いたしました!!
お話はお届けできても、音楽ばかりはお届けできないのが心苦しいですが…

一部・二部を通して登場したBaby,God Bless Youのクリスマスバージョンは、最終話でチームコウノドリ、ペルソナメンバーからのクリスマスプレゼントとして皆さまにもとに届くことが出来ると信じています。

明日よる10時は、いよいよコウノドリ最終話の放送です。
15分拡大でいつもより少し濃厚^^

お楽しみに!!

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