テッペン!水ドラ!!『死幣ーDEATH CASHー』死幣ーDEATH CASHー

毎週水曜 深夜0:10〜放送

現場レポート

捕まることもある!?お金は大切に扱いましょう…

2016.9.12 by 弁護士・國松崇

死幣をご覧の皆様、はじめまして!
弁護士の國松崇といいます。
なぜいきなり弁護士が登場??と思われる方もいらっしゃいますよね。法律系のTBSドラマでは監修として関わらせていただくことが多いのですが(「下町ロケット」、「99.9−刑事専門弁護士−」など)、私もまさかゴリゴリのホラードラマである「死幣」で相談を受けることになるとは思っていませんでした(笑)

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さて、何の相談だったかと言いますと、ズバリ「お金の扱い方」です。
実は、お金(硬貨・紙幣)の扱い方については色々と法律的な規制があるのをご存知でしょうか?せっかくなので簡単にご紹介します。

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まず有名なところでは「通貨偽造罪」ですね。読んで字の如く、偽金を作ってはならないという法律です。ご存知のとおり、このドラマではお金を実際に扱うシーンが沢山でてきます。その時、小道具として本物ソックリのお金を作ってしまうと、たとえドラマの撮影のためとはいえ罪になるのでしょうか?
答えは「罪にならない」です。日本の通貨偽造罪は、「行使の目的」(=実際にお金として経済的に使うという目的)をもって偽造したときに初めて成立するとされています。したがって、あくまでドラマ撮影のための道具としてのみ使う目的であれば、通貨偽造罪にはならないということになります。これで一安心!(笑)…ではあるのですが、そこはテレビという影響力の大きいメディアの難しいところ。万が一、真似をする人がいて、それが何かの間違いで使われてしまったら取り返しのつかないことになってしまいますよね。なので、色々と熟慮した結果、ドラマでは慎重に本物のお金を使ったり、市販のお札メモ帳などをうまく使って撮影することになりました。

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次に、このドラマでは汚されたり破かれたお札が頻繁に出てきますが、これも要注意。いやいや、そんなの持ち主の自由でしょ?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、やりすぎてお金を潰したりすると「貨幣損傷等取締法」という法律によって罰せられるんです。本物の500円玉を使って貫通マジックなどをやった人が捕まった例もあります。
え〜?じゃあドラマではそんな危ないことしてたの??と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、安心して下さい。していません!
実は「貨幣損傷等取締法」が規制対象にしているのは「硬貨」だけで、紙幣はどれだけ汚しても破いても燃やしても罰せられることはないんです。硬貨と紙幣で扱いが違うことについてはもちろん一応の理由はあるのですが、やっぱりなんだか変な法律ですよね。
なので、ドラマでは思う存分福澤諭吉先生を血だらけにしていたというわけです(笑)

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ということで、以上のような法律の規制について色々と教えて欲しいと相談を受けたんですね。ドラマとはいえ、撮影は現実世界で行われるため、当たり前ですが、ちゃんと法律を守って制作していかなければなりません。でも、法律は無数にありますし、その地域だけの特別な条例などは普通知らないことがほとんどです。そこで弁護士の出番というわけですね。私は昔から生粋テレビっ子でしたので、こういった形でドラマはもちろん、色んな番組に関わらせていただくのは本当にありがたいです。弁護士になってよかった!(笑)

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